小田原市では歴史的風致の維持と向上のため、小田原市歴史的風致維持向上計画(第2期)が策定されて様々な事業が行われている。計画の中には板橋と南町の別邸文化に由来する営みにみる歴史的風致が含まれており、板橋地内の歴史的風致形成建造物の庭園で改修工事が始まった。小田原市板橋の皆春荘は、旧東海道から300mほど坂道を登った場所に所在。南側には古稀庵が隣接しており、歴史と閑静な雰囲気を感じる一画。正門は木造の年月を経た落ち着いた佇まい。正門から主屋までのアプローチは、不揃いの丸石の石段と苔むした庭園で和を感じる。5月下旬から庭園の改修工事が本格的に始まり、来年2月末までの予定で庭園の見学は中止となっている。写真を撮影に訪れたのは今年の3月下旬。主屋南側の庭園はまだ芝が枯れ色だったが、庭木はよく手入れされており綺麗で調和のとれた庭だった。皆春荘庭園整備工事の工費は税込64,915,400円。工事は半年以上続くので、新たな庭園を目にできるのはだいぶ先になるが、来年の春に改修された庭園を撮影に出かけたい。
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