小田原周辺のマイナースポットや些細な出来事を少しずつ
小田原の端々



毎月24日は地蔵菩薩の縁日であり、7月と8月の24日はお盆と地蔵縁日を合わせて祭りが行われる風習がある。この小田原でも板橋地蔵尊で8月の23日と24日の2日間、大祭が開催され多くの参拝客で賑わった。その板橋地蔵尊の大祭へは昨日出かけたが、本日24日は桑原の石原地蔵尊で念仏供養が行われるようなので様子を見に立ち寄った。小田原市桑原の田んぼの中にぽつんと建つ石原地蔵尊。手持ちの資料によると、毎年8月24日に念仏供養が行われているとの記載。夕方、客先からの帰りに立ち寄ってみた。地蔵堂近くの辻から建物を見るが、人や祭事の気配は感じられない。あいにくの雨のなかを地蔵堂前まで歩く。飾りつけもなく、普段と変わりない地蔵堂でちょっとガッカリ。堂前には榊と新しい献花。入口は施錠されていて堂内には入れない。格子から堂内の様子を伺う。中央の祭壇左側のスペースに畳んだ提灯らしきものがケースに収められているのを前から知っていたので、この24日に飾り付けられるのではと期待していたのだが。祭壇には石彫の地蔵菩薩が2体と二十三夜供養塔が安置されている。二十三夜供養塔は小田原市内に六基ほどしかない珍しい石塔なので、機会があれば石塔裏側に刻まれている文字を見たいと思っている。石仏の上の奉納幕を見ると、平成二十二年八月吉日と記されている。昨年は何か祭事が行われたのかもしれない。天井や壁には多くの寄進者の名前。訪れるといつも堂内の献花が新しいので、定期的に何らかの供養が行われているようだ。地蔵縁日の念仏供養や祭事が見れなくて残念だったが、地蔵堂近くの田んぼには稲穂が育っていた。来月になったら金色の稲穂と地蔵堂の風景を撮りにまた来よう。

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