小田原周辺のマイナースポットや些細な出来事を少しずつ
小田原の端々



7月22日、第64回富士登山競走に出場するため、小田原を深夜に出発し富士吉田市へ向かった。今年は山頂コースに初エントリー。コースは富士吉田市役所をスタートし、吉田口登山道を経て山頂に至る21kmで標高差は3000m。制限時間は4時間30分となっている。この山頂コースは5合目と8合目に関門が設けられており、5合目で2時間20分、8合目を4時間以内に通過出来ないと関門打ち切りになってしまう。昨年は5合目コースに出場したが結果は2時間23分。昨年と同じペースだと5合目で関門打ち切りとなる。また5合目を2時間10分以内に通過出来ないと制限時間内に完走出来る確立がぐっと落ちる。山頂コースの完走率は約50%。午前7時スタートの時を迎えた。スタート直前の富士吉田市役所前。出場選手は2500名ほど。後方からのスタートだったがスピーカーの調子が悪くて号砲が聞こえず、良く分からないうちに競技が始まっていた。ここから馬返しまでの11kmは緩やかな上りの舗装路を走る。この区間が一番タイムを縮められる区間だと思われるのでオーバーペース気味に走ることにした。午前8時7分、馬返し到着。ここまで走ろうと頑張ったが手前500mほどの所から歩いてしまった。ずっと登りはやはりきつい。馬返しまで1時間7分。昨年馬返しを通過したタイムは1時間20分だったので今年は13分巻いている。このペースだと5合目を完走ボーダーラインの2時間10分で通過できるかもしれない。馬返しから5合目までは土の登山道を早歩きで登る。選手が数珠繋ぎになっているのでなかなか前に出られない。周りの集団と同じペースで黙々と登る。カメラのシャッターを押すのに精一杯で撮った写真を確認しなかったのでブレブレの写真ばかり。馬返しから1時間ほど登山道を登ると5合目下の道路に出る。走れるところは走るがきつい。午前9時13分、5合目の関門下の階段。どうやら5合目の関門は時間内に通過できた。しかし大渋滞で3分ほど通過にかかった。周りからは早く行けとの声が上がっていたが、小休憩が出来たので渋滞していて助かった。5合目を通過し6合目からいよいよ岩場と砂礫の登山道を登る。もう30回以上も登っているので、ここからは得意なコースだと暗示をかけながら黙々と登る。途中で下を見ると選手が数珠繋ぎ。この日の午前中に吉田ルートで登山する一般の人は登りづらいのではと思う。7合目を過ぎたあたりで、足が前に出なくなり、気力も体力も限界に近づいていた。一歩一歩が苦痛で悔しいが頑張れない。午前10時40分、8合目の太子館を通過。関門が設置されている山小屋はこの先。関門打ち切り時刻まであと20分ほど。普段の登山では、この太子館から関門まで20分もあれば余裕で着くが、この時点で普段の半分以下のペースで歩くのがやっとだった。太子館を過ぎ、関門に向かう途中で午前11時となり、関門打ち切りが決定した。途中でリタイアしても良かったが、8合目の関門を通過してタイムを残すことに。午前11時16分、8合目の関門に到着し、今年の富士登山競走が終わった。スタートから4時間16分。関門を通過し一休みしてから山頂方面を見ると、8合目を通過できた選手が競技を続けているのが見えた。制限時間まであと10分ほど。目の前の山頂がやけに遠く見えた。来年はあの場に居たいと強く思った。悔しいが、体力や精神力、技量不足が身に染みて分かったので有意義な大会だった。来年に向けて頑張ろう。<その3に続く>

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