小田原周辺のマイナースポットや些細な出来事を少しずつ
小田原の端々



子供の頃から鰻といえば仲見世にあった正直屋の蒲焼を食べてきた。正直屋は蒸さない関西風の蒲焼の持ち帰り店で、鰻の蒲焼は食べ馴れた関西風が断然好みである。仲見世がEPOに変わっても正直屋は地下のテナントに残ったが、数年前に撤退してしまい、近所で美味しい関西風の蒲焼が食べられるところが無くなってしまった。もともと鰻はそんなに好物ではなかったが、最近は歳のせいか、スタミナ補給には肉より鰻と感じるようになってきた。先日、富士登山競走で消耗したスタミナを補給するために鰻屋に出かけた。小田原市東町、国道1号沿いの鰻昇は鰻の卸問屋が営んでいる鰻屋。60年ほど前に先代が鰻の卸として創業し、当初は小田原の料理店や箱根の旅館などに鰻を卸していたとのこと。その後、店頭でも蒲焼を焼くようになり、料理店を併設し現在に至っている。以前、店舗隣の卸部門の生簀を見せてもらったことがあり、鰻は三河産や九州産などその時々で良いものを仕入れていると聞いた。うな重は1750円から2700円まで。いつもはうな重の松を注文するが、今回は奮発して特上の鰻昇重4500円を注文。待つこと20分ほどで鰻昇重が運ばれてきた。鰻昇の蒲焼は白焼きを蒸した後に再度焼く関東風の蒲焼。鰻昇重は想像していたよりはるかにボリュームがあった。中央の重なった下にも蒲焼が隠れているので相当の食べ応え。以前、東京の神田きくかわで食べた一番高いうな重よりもボリュームがあるように感じる。ふっくらと香ばしく焼かれた鰻を存分に味わって元気が出た。ちなみに上の写真が神田きくかわのうな重(ニ)5000円。やっぱり夏は鰻が美味しい。
先日発売された小田原プレミアム商品券を買ったので、この夏は鰻の食べ歩きでもしようかと考えている。

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