小田原周辺のマイナースポットや些細な出来事を少しずつ
小田原の端々



年に何度か散策のついでにふらりと曽我梅林に立ち寄る。梅を栽培している知り合いがいて、季節によって、剪定作業や収穫作業を見せてもらうのが楽しみとなっている。今の時期は梅の土用干しが行われているので、先日ランニングの途中に立ち寄った。うだるような暑さが続くなか、曽我ではこの夏の日差しを利用して梅の土用干しが行われている。6月に収穫した梅はプラスチックやホーローの容器で1ヶ月ほど塩漬けしてから、夏の日差しのもとで3日ほど干して梅干が出来上がる。知り合いのHさんの作業場は別所梅林を通り、県道72号沿いにある。今年は梅祭り期間中にお会い出来なかったので、約1年ぶりの訪問となった。県道72号沿いのHさんの作業場に到着。作業場いっぱいにザルが並べられていて梅が干してある。干したばかりの梅は黄色っぽく、次第に茶色く変色する。昨年は遅霜で壊滅的な被害が出た曽我の梅栽培だが、今年も例年の半分ほどの収穫量しかなかったとのこと。3日ほど土用干しした梅は樽に移して貯蔵熟成される。土用干しが終わったばかりでも食べられるが、3年くらい寝かせた梅干が一番美味しくなるとのこと。この土用干しの作業は梅をまんべんなく日光にあてなければならないので、一つ一つ手作業でひっくり返していた。なかなか手間と根気がいる重労働で、暑い中大変そうだった。家の冷蔵庫には以前Hさんから頂いた梅干が入っているので、かけられた手間と時間に感謝をして味わおうと思う。

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )