小田原周辺のマイナースポットや些細な出来事を少しずつ
小田原の端々



小田原市酒匂の印刷局小田原工場から水源地である桑原の富士道橋近くの土手裏まで1直線に続く水道道。町割りとは関係なく最短距離になるように導水管を埋設し水道道を作ったようで、途中、多くの道路に対し斜めに交差する。小田原市酒匂地内の水道道を北西方向に直進、途中、巡礼街道を横切りヤマダ電機の裏を通り日産のディーラー横から国道255号に出た。やはり斜めに合流。国道の向こう側にも水道道が続いている。国道255号を渡ると小田原厚木道路のガードが見えてくる。このガードも水道道に合わせて作られたようで小田原厚木道路の下を斜めに横切っている。小田原厚木道路を抜けると水道道は少し道路幅が広くなった。4トン規制の標識は相変わらず。水道道は豊川小学校の近くを通り成田付近で穴部国府津線に斜めに交差。ここまで1直線に直進することが出来た水道道だが、穴部国府津線に中央分離帯が作られているため横断出来ず。近くの横断歩道で迂回し道路の反対側へ。穴部国府津線の反対側にも水道道が続いている。やはり穴部国府津線に対して斜めに合流している。水道道をしばらく進むと金瀬川に架けられた橋に到着。酒匂地内では橋のある場所は導水管らしき鉄管が橋梁の横に設置されていたが、この橋の下や周辺を見渡したが導水管らしき配管は見あたらない。金瀬川の橋を渡るとすぐに酒匂縦貫道路に合流。道路の反対側にもやはり水道道が続いている。酒匂縦貫道路にも中央分離帯が作られているため横断が出来ず。近くの横断歩道で迂回して道路反対側へ。水道道は小田原市成田付近で酒匂縦貫道路に合流し、工業団地内を通り富士道橋方面に続いている。工業団地内の水道道は道幅が狭く車は通行出来ない。しばらく進むと道路の反対側の水道道が未舗装になった。雑草の茂る未舗装の道を進むと印刷局管理地の看板が設置されていた。周辺には桑原の市営住宅が点在している。未舗装の水道道を進むと程なくフェンスに囲まれた一角に突き当たった。施設名を表示したものは無かったがここが印刷局水道水源跡のようである。この水源地跡と思われる施設は長さ50m、幅10mほどでフェンスに囲まれている。フェンスの中にはそれほど古くない建屋が2つ。伏流水をくみ上げる井戸のようだ。施設裏に行ってみると、土手裏を流れる小川の水を取り入れる古い水門がフェンスの中に確認できた。さらに小川沿いには古い水門跡と思われるコンクリートの構造物も残されていた。ひょっとすると昭和16年当時に作られたものかもしれない。この印刷局水道水源跡だが、建屋から機械音も聞こえていたので、伏流水を今でもくみ上げているようだ。現在は道路事情の変化もあるので、水道道とは別系統で送水しているのかもしれない。小田原市酒匂から桑原まで続く約4kmほどの水道道だが、古い導水管やコンクリートの基礎など色々な発見があって楽しい散策となった。

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