多病息災発達障害者こよりの日常

両手で数えきれない障害と持病を抱えつつ毎日元気に活動中。発達障害の息子たちの子育ても終え、悠々自適の毎日です。

自閉っ子の修行仲間たち

2019-11-13 06:32:52 | 日記
自閉っ子が小さい頃、今から20年近く前の事になる。


その頃にはコンディショニングも「治る」情報もなかった。


私は子ども達の偏りに気付いてから、自己流でコツコツ修行を続けていた。


不思議なもので、同じようにお子さんたちにかかわっているママさんたちと


知り合い、情報交換をするようになった。


お子さんの障害は様々で、発達障害、知的障害、身体障害、視覚、聴覚、もろもろだった。


先天的な障害もあり、病気や事故で、という後天的に負った障害もあった。


家庭の状況も様々で、経済的な余裕がないおうちもあり、


シングルマザーでとにかく時間が足りない、というおうち、


それぞれお子さんの障害以外にも困難があったけれど、


どのママもそれを言い訳にしなかった。


私達は今の子どもの限界が、その子の将来の限界になるとは思っていなかった。


今できなくても、将来もできないとはみじんも考えていなかった。


今できる最大限の努力を親子でして、それが実る日を夢見ていた。


置かれた状況が違っても、子どもが抱える障害が違っても、


そこには連帯感があった。


医学的な「治りません」「一生OOできません」に惑わされず、


子どもの可能性を信じた。


毎日会う事はできなくても、たまに会った時にお互いの子どもの話をするのは楽しかった。


「Aちゃんね、きざみ食が食べられるようになったんだって!」


「うちの子ねえ、自分でシャンプーができるようになったよ!洗い残しはあるけど、


一つ階段上がった!」


お互いの子どもの自慢をし、他のお子さんの進歩を喜んだ。


「こういう話ができるっていいね!」とあるママさんが言った。


頑張る話ができない雰囲気の場所が、あまりにも多かった。


頑張る事に否定的な親仲間がほとんどだし、いわゆる「正しい療育」以外の


努力は、「トンデモ」だと嫌われた。


あるママさんは、「どうしてそんなに伸びたの?、って聞かれても、本当の事は言わないようにしている。


ウソだ、って言われるし、信じてくれてもとてもそんな事できない、で話が終わるから空しい。」と言った。


その後。


「一生赤ちゃん(並みの発達段階)のままです」を鵜呑みにしなかったママのお子さんは、


身辺自立をし、読み書きを覚え、支援学校を卒業して、就職をした。


「話せるようにはなりません」と言われたお子さんは、


発音に癖はあるけれど、意思疎通ができるようになり、知的なレベルも平均以上になった。


離れた場所に引っ越してしまい、その後どうしているのかわからないお子さんもいるけれど、


きっと元気で過ごしていると思う。


こうした話がいつでもできる場所が、


「治そう!発達障害どっとこむ」と言うサイトである。


障害を治すという思想自体が差別だ、とか、


医学的に根拠のない民間療法を勧めるな、とか


まだ雑音がある世の中だけど、


親子で努力をし、その成果を報告し合い、お互い喜べる場所ができて、


私はうれしい。


是非一度、のぞいてみてください。親御さんも、ご本人も。






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