多病息災発達障害者こよりの日常

両手で数えきれない障害と持病を抱えつつ毎日元気に活動中。発達障害の息子たちの子育ても終え、悠々自適の毎日です。

50の手習い。

2018-10-22 18:35:49 | 趣味
ある所で 席がお隣になった方と お話が弾んだ事があった。


その方は 多趣味で、絵やコーラスなどを 趣味として


楽しんでいると聞いた。


会が 終わってから、コーラスへのお誘いを受けた。


「とんでもない音痴ですが、いいんですか?」と


お尋ねしたら、「大丈夫。初めから歌える人なんていないわよ」とおっしゃり、


レッスンの見学に来るよう誘ってくれた。


ほとんどのメンバーが 私より年上で、皆さん素敵なマダムである。


見学に 数回出かけた所で、「これだけ見に来るってことは


やる気があるんでしょ?」と言われたが、私は 音痴である。


迷惑かける事は わかっているので、迷っていたら


私の 音痴を 謙遜だと 思ったマダム達の勧誘が始まり、


最後は「先生に 声を聞いてもらって、パートを決めてもらわないと」と


レッスンの 休憩時間に ピアノに合わせて 発声練習である。


ピアノの音とは 全く違う音を がなるだけの私に


居並ぶマダムは 口をぽかん、か 笑いをかみ殺すのに必死である。


先生は こういう初心者にも 慣れているのか、一通り聞き終わり、


「アルトのパートに入りなさい」と言われた。


誘ってくださったマダムと 同じパートなので、


先生も「じゃあ、こよりさんの 面倒はAさんよろしくね」となり、


Aさんは 私の声を聞いた後なので 表情が硬くなっているように見えた。


それが 一年以上前の事である。


何度教えてもらっても、レコーダーを買って レッスンのおさらいをしても、


音痴は 音痴のままである。


Aさんは レッスン前に 私の声を聞き、「ここが違う」


「なんでここで音がはずれるのおお???」と 必死に教えて下さるが、


私の音痴は 筋金入りなので、見守るマダムも


Aさんに 同情しつつ、何度叱られても平気な私にも「?」といった感じである。


レッスンで 覚えた事も、家でおさらいするうちにおかしくなっていく。


レコーダーの 再生音と、自分の声とを、自分では聞き分けられないのである。


結局 自宅の練習で 変な癖をつけて 次回のレッスンに行き、


Aさんは「何で?こないだ教えてちゃんとうたえたじゃない~」と


ご自身の努力が 徒労に終わる現実に 打ちのめされ、


見ていても お気の毒であった。


やる気は あるから 入ったのだし、熱心に先生や Aさんが教えて下さるのも


ありがたいが、私の 脳みそと 耳と 声が ついていけないのである。


普通の人は そこで 音をあげたり 嫌になったりするのかもしれないが、


私は 聴くだけだった歌を 歌えるので、うれしいだけである。


私のために レッスンは しばしば中断し、皆さんに ご迷惑をかけてばかりだが、


徐々にではあるが 音のはずれが 最初よりは減っていき、


習った曲の ごく一部ではあるが、なんとか歌えるようになった。


先生も Aさんも、他の方も 喜んで下さったが、


私が 上達したのではなく、「この一曲」だけを マスターしただけで


「歌」や「楽譜の読み方」を マスターしたわけではないので、


新しい曲になったら また 調子はずれ。


Aさんは 私の声を聞き 落胆し、「何で 歌えないのよ~!?」と


言われたが、音痴は 簡単には直らないので、説明できないし、


説明した所で Aさんの気持ちが 上向きになるわけはないので、


実に お気の毒であった。


しかし レッスンに参加するうち、最初の


「七面鳥が絞められるような声」にも やや変化が。


歌は うまくはないけれど、食事中の 誤嚥で むせる事がなくなったし、


階段の上り下りでも、息切れがなくなった。


声を出すだけで、体は 変わるんだなあと うれしくなったが、


レッスンは「健康法」ではないので 先生は 音痴を やや音痴にすべく


決死の努力をしてくださり、Aさんも いろいろと助けて下さり、


今も レッスンを 続けていられるのは ありがたい。


楽譜も読めず、リズムも 音程も 他の方に比べたら


まだまだであるが、低くしか出せなかった声の 音域が広がり、


先生から「高い音が出せるようになったから、アルトからソプラノのパートに移って」と


レッスンの途中に言われ、何が何だか わからないままに


ソプラノの 方に混じって歌う事になったのだが、楽譜も読めないし、


アルトのパートが 頭に残っていて、どっちとも言えない変なメロディーになる。


先生が 「ソプラノ!違う!」と指摘して下さるが、「ソプラノ」の問題ではなく


「私」の問題なので、同じ個所を何度も繰り返しての練習になり、


先生も 苛立ちを 隠せなくなり、「こんな事を 何回も教えてできないのは


猿にも劣る!しばらく休憩!」と おっしゃった。


先生にも 皆さんにも お気の毒である。


こんなことを繰り返しつつ レッスンに通っているが、


歌を覚え、声を出す時間は 楽しい。


今日も レッスンに 出かけたが、前回よりは


ましな出来だったのか、先生が 「仕方ない」と覚悟を決めて


来られたのか わからないが、レッスンの中断が 少なかった。


一番下手な私だけれど、「絞められる七面鳥の声」の時よりは


ましになったと思うので、こつこつ続けていこうと思う。


付き合って下さる 先生と 他の方々に感謝です。





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