多病息災発達障害者こよりの日常

両手で数えきれない障害と持病を抱えつつ毎日元気に活動中。発達障害の息子たちの子育ても終え、悠々自適の毎日です。

障害と才能について思う事

2018-04-10 09:01:13 | 発達凸凹
自閉っ子が 「知的障害を伴う自閉症」と 診断された後、


たまに こうした発言をする人がいた。


「こういうお子さんは 芸術関係の才能があるから、


ぜひ そうした教育をしなさい」と。


才能も何も、まず 身辺自立や 体力作り、


日常の中で できる事を増やすのが 私の目標だったから、


そうしたご意見は 伺っておいて、そのまま普通に暮らしていた。


絵を描かせても、まず 対象が しっかり見えないのだし、


かといって イメージを 絵にするという事も 難しい。


色も 実際に 目にする色と、色鉛筆やクレヨンの色とは


全く違うので、自閉っ子は ある時期まで 黒で 輪郭だけかいて


それで 済ませていた。


それを見て「無彩色の絵を描くのは 心理的にどうの」と言う方まで


出てきたが、私は 別に自閉っ子を画家にするつもりはないし、


芸術で 食べていける人は ほんの少数だと わかっていたから


気にしなかった。


心の中で(無彩色に問題があるんだったら、水墨画はどうなんだ?


現代絵画だって 無彩色の物がいくらでもあるだろうに)と


突っ込んでいた。


絵でも 楽器でも 何でも、その人が 好きに表現すればいいのだし、


表現したものが 他人に評価されるかは また別の話である。


自閉っ子が はまったのは 陶芸で、土をこねこねは


実に気持ちがいいらしく、楽しんでやっていた。


最初は 焼きあがったはいいが 見たら 割れていたりと


失敗続きだったが 失敗しても 楽しさに変わりはないので、


作る度に 持ち帰ってきた。


写真にあるのは、コツが わかって 平均的に力を入れられるようになったもので、


形も 整っているし 厚みもムラがなく 外回りにつけた


飾りも 一つもはがれず 焼きあがったものである。


しっかり 体が使えるようになり、長時間立つ事や


中腰や 蹲踞の姿勢が楽々取れるようになるのと 


作品の 出来との関係がよくわかる。


その後 自閉っ子の興味は 陶芸から離れ、


色々楽しみを見つけている。


特定の事に対する才能の有無は、


定型・非定型関係がないように 私は思う。


才能のある 定型の人も 世の中にはたくさんいるし、


非定型の人の中にも 才能のある人はいる。


ただそれだけだと 思っている。














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