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多病息災発達障害者こよりの日常

両手で数えきれない障害と持病を抱えつつ毎日元気に活動中。発達障害の息子たちの子育ても終え、悠々自適の毎日です。

理想の結婚生活

2024-08-30 10:41:00 | 結婚生活
久しぶりに友人とのランチ会があった。お互い近況報告をしていたら、そのうちの一人から、離婚の報告があった。良かったねもおかしいし、何と言ったら良いのかわからす、大変だったでしょと声をかけた。

お子さんたちも成人しており、ご夫婦だけの問題で、最初は別居して、その後離婚になったそうだ。ご主人は仕事ができる人で、家庭の事やお子さんの事は奥さんに丸投げだったが、稼いでいる俺に逆らうなと言う態度に耐えきれずの離婚だそう。

私以外の人は、離婚も当然、よく長い事我慢したねと盛り上がっていた。子どもの成人を待って離婚のケースはよく聞くが、私は友人にとって離婚が最善の選択とは思えなかった。

ランチ会の後、友人とお茶をした。よく話を聞くと、別居は数年前から、離婚は昨年で、離婚して一年にもなっていない。住んでいるマンションはご主人が明け渡して名義も友人に変えてくれ、環境は変わっていないそう。

離婚する時にご主人はお子さんたちに「お金に困ったら、いつでもパパに言え。ラインでもいい。遠慮するな」と言ったそうで、その時にはいつもお金の話ばかりで、嫌な人と思っていたそう。

専業主婦の友人にマウントを取ってばかりのご主人と聞いていたが、稼いで妻子を養うのも価値がある生き方だし、ある程度はそれを認めて欲しかったのかもね、と言うと、今一人でパートで働いていて、生活が大変だとうつむいた。

お子さんたちの学費は卒業までご主人が負担してくれるけれど、生活費の援助まではないと言う。どちらかが有責での離婚ではないから、住まいを譲り渡して子どもたちの学費を負担してくれたら、それ以上は求めすぎだろう。

いろいろ話をするうちに、ご主人との諍いもなく、ご主人の家族や親族に気を使わなくていい生活は快適だけど、生活がこんなに大変だとは予想しなかったと言った。

大人一人がいなくなっても、光熱費などの固定費はあまり減らない。仕事で忙しい人なら、食事を家でとるのもあまりなかったかもしれない。固定費をご主人の口座から自分のに移すようになり、何もかも自分の負担になってから、愕然としたと言う。

お子さんたちもアルバイトをしているが、自分のお小遣いに使っていて、家にお金を入れてはくれない。少しは食費を負担して欲しいと言うが、お子さんたちにしたら母親の決めた離婚で自分たちが割りをくうのは納得ができないだろうし、そこまで譲ってはくれないだろうなあと思った。

ご主人がお金に困ったらパパに言えと言ったのも、友人が主婦として母親として十二分にやっているから、父親として子ども達にできるのは経済的援助だけだと考えたのではないかと思う。

ママに不満があったら、とかママとケンカしたらとか、ママでは対処できないことがあったらではなく、お金に困ったらパパにのその言葉が、このご家庭の姿をよく表しているように思った。

友人は、今一人で稼いで家計を担ってみて、経済的苦労が全くなかったかつての生活がどれだけ恵まれたものだったか、実感したと言って帰っていった。

その恵まれた生活の中でも毎日が苦しくて離婚に至ったのだし、今生まれて初めて経済的な困難に直面して、大変だとは思うけれど、友人がそこから学びを得て、充実した生活ができたら良いと思う。次に会う時には、お互い良い報告ができますように。

夫たるものの心得とは。

2018-12-21 08:34:40 | 結婚生活
今朝 自閉っ子が、「結婚するにはどうしたらいいか」と言ってきた。


学生時代は5時起きしていた自閉っ子も、今は社会人なので


朝のスタートが遅い。会社の最寄駅まで行けば


会社のバスが待っていて、会社の門まで送ってくれる。


駅から 徒歩で20分、の時代からしたら別世界である。


朝も 遅く起き、ぎりぎりまで スマホや タブレットである。


「まずさあ、早起きして 家の事手伝うとか、そういう癖つけないと


結婚生活できないと思うなあ」


「え?」


「奥さんが 専業主婦だったとしても、朝の家事全部やってもらって


自分は仕事行くだけ、って逆だったらどう思う?」


「やだ」


「もし 奥さんも仕事してたら、朝自分だけ家事やって、


片方は時間ぎりぎりまで 遊んでたら嫌だと思う」


「うん」



・・・とここまでは 順調に話が進んだのだが


「じゃあ、お父さんは何してるの?」


「えーと、お父さんは 朝起きて


トイレ行って顔洗って ご飯食べて。」


「うん。知ってる。さっき見た」


「お弁当と作業着カバンに入れて」


「それから」


「新聞読んで今TV見てるとこ」


「えー?おかしいじゃん、それ」


・・・あんたは お父さんとは 状況が違うのだよ。


と 思ったが 説明してる暇はないので、


夫と兄ちゃんを送り出し、その後 自閉っ子を見送って、


私は 洗濯をして、ただ今小休止。


夫ができる家事、してくれる家事は 限られているけれど、


十分私の助けになっているし、朝 これから仕事にでかける夫に、


負担を掛けたくないなあというのが私の気持ちです。


家事で どうしても夫に頼みたいのは、


「何かを棚や冷蔵庫に戻す時は 最上段に入れないで」という事と


「何かを使ったら 同じ場所に戻すか、使ったぞと一声欲しい」です。


さっきも 自閉っ子と話してる間に 夫が冷蔵庫からチーズを出して食べ、


冷蔵庫の最上段に戻したまま出勤してしまったので、私はチーズトーストを食べるために


一苦労したのでした。


あと 物の場所が変わっていると、片目の視野が狭い私には


「物が無くなった」のと同じ状態なので、不便です。


自衛して はさみや 紐、ガムテープ等は自分用を確保してありますが、


その自衛箱からも 夫が持っていってしまう事があり、困る困る。


「使うぞ」と一声かけて欲しいのですが、夫も目的が終わったら


それで 脳みそ使うのやめてしまうようで。


先日 あっちからもこっちからも 使いかけのガムテープが出てきて、


一年くらいは 買わずに済みそうです。メモメモ。


夫のヌケや欠けは 許せるし 家事が不得意でも


私ができる事はするので それでいいのですが


自閉っ子は そういうわけにもいかないだろうなあと


話を振ってきたので 返事した次第。


兄ちゃんは 家事全般、私を凌駕し、亡きじいちゃんばあちゃんが


身に着けていたスキルも マスターしてるので、結婚したとしても


仕事と家事と育児の3つくらいは こなせるんじゃないかと


思っています。配偶者が 夜勤とか 出張とかが欠かせない仕事を持ってても


十分 夫として助けになりそうです。


私は 夫婦でシェア、というのが なんかめんどくさいし


他人行儀で嫌です。できる人ができる時にすればいいじゃないの、というスタンス。


夫は 仕事で 心身のエネルギー使ってくるので、


私は 補充係に回ってます。


私が 家事育児介護と生活費確保の全部を担っていた時期もありましたが、


それができたのも、「夫のため」だからで、


もし「子どものため」だけだったら すぐに挫折したと思います。


夫の存在が、私の活力源なので、家事ができるかできないか、


収入がいくらかとか 社会的地位とかは 関係ないです。


今日も 夫の帰宅を 楽しみに、一日を過ごします。




















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発達障害と結婚生活

2018-07-20 17:50:40 | 結婚生活
私は既婚者で 子育て経験がある。子育てはもう卒業したが、


これから先も夫とできるだけ長く過ごしたいと思う。


世間では、子どもが成人したのをきっかけに、離婚や別居に踏み切る人もいるようだが、


私にはわからない世界である。


私が 既婚者だと知った人から、「発達障害者の結婚はどういうのが理想か」と


聞かれる事がある。「発達障害者同士」「発達障害者と定型」のどちらがいいのか、と


いうことらしいが、私は結婚の経験が一度しかない。


どういう組み合わせがうまくいくのかなんて わかるはずもない。


定型同士の結婚でも、上手くいかない例が山ほどあるし、


発達障害者同士でも、円満な家庭を築いている人もいる。


障害はその人の一部でしかないから、「障害者の結婚は」と


ひとくくりにはできない。


障害について理解ある人とならうまくいくのではないか、という意見の人も


いるそうだが、夫婦だろうと 親子だろうと、すべてをわかりあうというのは


無理だと思う。どんな関係だろうと、どこかでお互い譲り合い、補い合いながら


関係を築いていくのが一番いいと思う。


結婚は 契約ではないから、生活費の負担割合や、


家事や介護育児の分担を公平にするべきだという意見には


違和感を感じる。


夫は 子育てには あまり時間を割けなかったし、


子どもを喜ばせるイベントとかにも関心がなかった。


でも 子ども達は 父親が好きで、私よりも父親の方を


気にかけて労わっている。その姿を見るのが 私はうれしい。


私は 家庭の中では、年齢性別に関わらず、一人一人ができる事を


こなしていけばいいと思っている。夫は 仕事を終えて帰ると、


それ以上何かをする余裕がなかった。そういう時期と


育児と介護の時期が重なったので、家の中の仕事は


私が担う事が多かったが、それで不満に思う事はなかった。


夫が リストラされて、収入が減った時。


家は夫の親名義で家賃の心配はなかったし、


光熱費などは 夫の親の口座から引き落としされていたので、


本当にありがたかった。しかし食費や 子ども達にかかる費用を


捻出しなければならない。


私は 知恵を絞ったあげくに、夜にパートで働く事にした。


夫が職探しに奔走した時期、私は家事をすませ


夫に後を任せて 仕事に出掛けた。


自閉っ子が ぐずるのを なだめて、


仕事モードに切り替えて 働いた。


その後 夫も仕事を見つけ、以前より少ないとはいえ、


収入がある事で 家族は助かった。


介護も 大変になり、夜も起こされる事が増えたので、


私もパートをやめて 自宅で24時間不眠不休の生活になった。


よく人に「大変だったでしょう」と言われるが、


夫と子ども達との時間が 十分私の力になったし、


「家に居たい」という 家族を 施設に入れようとは思わなかった。


私ができるぎりぎりまで、頑張ってきようと思って一日一日を


過ごしただけである。私の世話の仕方では、行き届かない事だらけだったが、


皆 我慢してくれたことがありがたい。


結婚生活には いろいろな 困難が付き物だと思うが、


そこで どこまで お互い支えあえるかと、相手に無い物を望まないというのが


重要な気がする。


障害のあるなし、学歴や 職業、収入その他。何が一番いいとは


決められないと思う。


私は 夫との結婚で沢山のものを得たので、夫が困った時には


自分ができる範囲で 支えただけである。


夫には まだまだ 大きな借りがあるので、


この先 夫に 喜んでもらえる事を 少しでもしていきたいと


思う。夫とできるだけ長く過ごしたいし、夫より長生きしたいというのが


私の望みである。









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夫のやり方、私のやり方

2017-11-06 21:51:22 | 結婚生活
先日 買い物に連れていってもらった。


車の運転ができず、重い物が持てない私には、


夫が 同行してくれるのは うれしい事である。


特売日のスーパーは 駐車場からすでに 満車寸前である。


夫は げんなりして、「俺 ここで待ってる」という。


普段より 混雑しているスーパーに行って、


私が 必要な物を あちこち買いまわる間、夫には


する事がない。欲しいものだけ聞いて、


車で待っていてもらうことにした。


スーパーの売り場も 大混雑で、欲しいものの売り場へ行くのも


難しい状態である。


なんとか 必要な物を選び、レジへ行くと


そこも 大行列である。


さぞかし 夫が いらいらして 待ってるだろうなあ、と思ったが、


この 行列に並ばないと帰れないので仕方ない。


レジで 精算を済ませて、マイバッグに 買った物を詰めて


駐車場まで 向かう。


夫を見ると ティッシュで 指先を押さえている。


「何があったの?」と聞くと


「小銭 落として、拾おうとしたら 車の金具に当たった」という。


大きな傷ではないが、痛いだろうし 化膿したら大変である。


もう一度 戻って傷の手当てに必要なものを買おうとしたら、


「いいから もういくぞ」と言い出した。


夫に 任せて 出発である。


夫は 荷物を 持つのが嫌いで、


お金も財布に入れずに ポケットに突っ込むことがある。


多分 それを 落としたんだと思う。


こないだ 夫用に 財布を買い、


「カードや お金は これに入れた方が 落としにくいと思うよ」と


渡したが、面倒だったのか やっぱりポケットに入れたらしい。


それは いいけれど、傷を作ったのは 心配である。


私も 30年も暮らしている家で、ガラス戸に気づかず


激突して ガラスを粉々にし、指先に傷を作ったことがあるから


夫の 事をあれこれ言える立場ではない。指は病院で 何針か縫った。


ガラス屋さんが 「これを(道具を使ったりせずに)割ったんですか?!」と


言っていたくらいだから 私は かなり頑丈にできているらしい。



幸い夫の傷は 家で 手当して 順調に回復に向かい、



仕事への影響もなさそうである。



無事で何よりである。



できれば お金や カードは 財布に入れて欲しいが、


夫には夫のやり方があるので、私は


それを 見ているだけである。


財布どころか 切符と杖だけ持って


荷物全部置いたまま 電車を降り、複数の駅員さんに迷惑をかけ、


引き取りの際に 身分証明書を求められても


そのすべてが 荷物の中で、またまた手間をかけさせてしまった


私に比べたら、夫のすることは はるかに小さなことだなあと思う。

















夫婦脳―夫心と妻心は、なぜこうも相容れないのか (新潮文庫)
黒川 伊保子
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夫を嫌いつつ結婚生活を続ける人たち

2017-10-31 20:12:39 | 結婚生活
どんな人でも 完全ではないし、


人から見て 欠点が無いように見える人でも


家庭で 家族から見た面はまた違う。


「いい旦那さんね~」と言われる人の 妻が 結婚生活に満足しているかは


また別の話である。


どんな家庭でも 家族への不満や けんかや


「あんなことされて 腹が立った」という話の一つや二つは


あるのが当然だと 思うが、


「子どもが成人したら離婚する」だの「熟年離婚」だの


はては「夫に死んでほしい」と 思う人が けっこういるのに


驚いた。


「夫に死んでほしい妻たち」を読んだ時も びっくりしたが、


それが 稀な話ではなくなっているのに 仰天である。


私は、夫婦や親子、友人やその他


様々な人間関係で 「自分の意に沿わない人を許せない」人が


以前より増えているような気がする。


私も 人付き合いが得意ではないし、人に会わせるのも苦手なほうだが、


子どもが言う事を聞かない事で 激高してしまう人や、


自分と相手の 思考や好みが違うという事で


不満を持ち、 時にはそれが恨みに変わり、ある日爆発してしまい


普通では考えられない行動に走る人の 起こした事件の報道を見ると


感情の処理や 自分の感じ方を相手に伝える事が うまくできない人が


増えているように感じる。


昔は「子は親のかすがい」と 言ったが、


今は 親子関係すら 危ういケースがたくさんある。


反抗期は あって当たり前だが、それ以上に


こじれて 大変な場合も多いようで、相談機関によっては


予約を取るのも大変なところもあるそうである。


夫婦間に至っては 知らない間に 恨まれたり


パートナーが 知らないうちに 離婚を考えていたり、


自分の死を願ったりしているのだから


世も末だなあと思う。


家庭とは それぞれが ゆったりと 自然体で過ごせる場所だと


私は 思っているが、そうでない場合も多く、


家に帰りたくなくて 時間を潰す場所や


帰宅が遅くなる理由探しをする人達は


さぞ大変だろうなと思う。























だんなデス・ノート ~夫の「死」を願う妻たちの叫び~
死神
宝島社