昨日買い物に行った。レジは混んでいた。順番待ちをしていたら、レジが開き、「こちらへどうぞ!」と元気な声が聞こえた。
レジに進むと、めちゃくちゃ大きな「研修中」の札を胸に付けたお兄さんがニコニコ笑って迎えてくれた。研修中の札を付けた人はどの店にもいるが、こんな大きな札は見たことがない。蛍光色の超特大である。
お兄さんはゆっくりではあるが、スキャン作業を確実にこなしてくれた。研修中にしてはなかなか良い調子だなあと思ったが、順調にはいかなかった。
お兄さんはレジ袋に品物を詰めてくれたが、小さい品物から順に入れてゆく。大丈夫かなあと不安になったが、その不安は的中した。
袋の大きさは丁度良かったが、小さな物から詰めたので、最後に一番大きな品物が残った。入らないわけではないが、押し込まないと無理そうである。
お兄さんは私の顔を見て、「入らないんですけど」とニコニコしている。うーむ。
私の後ろにもお客さんが待ってるし、袋を変えてもらうのも時間かかりそうだし、袋を一枚追加してもらうのも、お兄さんを混乱させそうな気がしたので、「そのままでいいです」と手に持って店を出た。
悪気はなくて、愛想も良くて、まじめに頑張っているけと、ちょっと変。
このお兄さんが超特大の蛍光色の「研修中」の札を付けてる理由がわかった気がします。
「何々くん、しばらくこれ付けてレジしてね。」「はい!」
自分だけ何でこんな大きなの付けなきゃならないのか、とか恥ずかしいとか、微塵も感じてなさそうな、そんな笑顔でした。
良い子なんだなあ、多分初めてのバイトなんだろうなあ。また近くに来たら、買い物します。頑張れ、研修中のお兄さん。
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