多病息災発達障害者こよりの日常

両手で数えきれない障害と持病を抱えつつ毎日元気に活動中。発達障害の息子たちの子育ても終え、悠々自適の毎日です。

警察のお世話になったこと

2017-09-30 20:11:42 | 法律・制度
子どもの頃、警察のお世話になったことがある。


私が 直接 法に触れることをしたわけではないが、


家族や 地域の人、そして警察の人に


心配や 世話をかけてしまった。


幼い頃、母は 働いていたし、


私の 普段の行動について あまり把握していなかった。


きょうだいの世話を 言いつけられたり、


その他の用事がある時は 母の言いつけに従って


スケジュールをこなしたが、


そうでない日は、一人で あちこちぶらぶらしたり、


図書館へ行ったりしていた。


一旦帰宅してから 出かけてはいたが、


行き先のメモを 残す習慣もなかった。


ある日、あまり 接したことのない、家がどこなのかも知らない


同じ学年の子に、「家に来ない?」と誘われた。


答えずにいたら、「うちには 小さな犬がいるよ、家の中で飼ってるよ」と


言われた。


当時、室内犬は 珍しかった。


犬に気をひかれた私は、「行く」と答えてしまった。


私が 家に帰って 荷物を置いた後、その子が 家まで


案内してくれた。


きれいな お家で、その子の部屋に入れてくれた。


ベッドもあるし、子ども部屋なのに TVもあった。


小さな犬が ケージに居た。


「じゃあ 開けるね」と 犬を放してくれた。


楽しかった。おやつも 出してくれた。見たこともないお菓子だった。


かなり 時間が経った気がしたので、


時計を探したが 見えない所にあるらしい。


あるいは その子が 隠したのかもしれない。


外は 見えなかったが、「夜だ」という気がした。


玄関のドアノブを回しても、開かない。


鍵を 開けたつもりだったが、まだ他に 開かない工夫がしてあるらしい。


「家に帰らないと 怒られる」私の頭に浮かんだのは


そのことだけだった。


不思議な事に、その子の親は 待っても待っても帰ってこない。


夜遅い仕事をしているのかもしれない。


電話がないか 探したが、私には 探せなかった。


それから 長い時間が経ち、私が 泣きだしてから、


ようやくその子は ドアを開けてくれたが、


「まだ 遊んで行けばいいのに。面白いTVやるよ」と


遊び相手がいなくなる事を 残念がっていた。


暗い道を、走って走って、どこか 分る場所に出たいと


あちこち見ながら 息が切れるほど走った。


そのうちに 見慣れた場所に出て、ほっとして


歩き始めたが、なかなか家には 着かなかった。


行く時は 気がつかなかったが、けっこう遠くまで


行っていたらしい。


家に着いたら どれだけ 怒られるだろう、叩かれるだろう、と思うと


気が気でなかった。


今度は そのことが 怖くて、泣けてきた。


泣きながら 歩く私に、知らないおばさんが声を掛けてきた。


「あんた OO町の OO小学校の子じゃない?」


うなづく私を そのおばさんは 手を引いて 歩いてくれて、


他の 大人が 一杯集まった場所に行き、


「迷子の子、見つかったよ!」と 声を張り上げた。


わーっと どよめきがあがり、その後は


何が何だか わからないうちに 家に着いていた。


両親に 連絡が 行っていたようで、母が飛び出してきた。


母は いきなり 私を抱きしめたが、ただ 無言だった。


その時 父が どこにいたかは わからない。私を探しに


どこか 行きそうな場所に 行っていたのかもしれない。


家に入ってから 母が 警察に連絡をして、


「おかげさまで 見つかりました。ご心配ご迷惑かけました」と


言っていた姿を 覚えている。


何も 説明を 求められなかったし、


母も 何も 言わないので、一体何が何だか


私には 理解できなかった。


なぜ 母が 私を叱らないのか、叩かないのかが


わからなかった。


その後 その子の家には 行かなくなったが、


そのことで 学習するということも なかったので、


私は その後も 母がいない時は あちこちふらふら 歩いていた。


たまに もらえる小銭を貯めておいて、


駅前まで 何キロも 歩いて 本を買ったりした。


高い本は 買えないので、文庫本を買うのが 楽しみだった。


その本を 母が見つけて 「どこで買ったの」と聞かれ、


「お金貯めて 駅まで歩いて 本屋さんで買った」と


言ったら、「そんな事は 恥ずかしいからやめなさい!」と 


叱られた。何が 恥ずかしいのか わからないので、納得が出来なくて、


その後は 母に 見つからないように 買った本を 隠すようにした。


お店で お金を払って物を買うことが なぜ恥ずかしいのか、


今でも 謎である。


母も、周囲の大人も 私に 「年齢にふさわしい振る舞い」や


「気をつけるべきこと」を 私にわかる言葉では 教えてくれなかった。


普通の子が 何となく教えられなくても 理解できることが、私にはわからなかった。


何かしてから 訳の分からない言葉で 怒鳴られたり、


叩かれたり、という事が 多かった。


子ども達には 自分の 経験を踏まえて、


「出かける時には 行き先を 家の大人にいう事」や


「O時までには 必ず帰る事」を 約束させて、その理由も 教えた。


どこまでが 「してもいい事」で、


どこからが 「危ない事」なのか、私は 言語化してもらわないと


理解できなかった。両親は さぞかし 育てにくかっただろうと


今 思う。私が 両親の帰宅まで、どこで 何をしているのか、


ほとんど把握できなかったのだから、帰宅が遅くなったあの日、


警察に 話す情報が どれだけあったのだろうか。


よく立ち寄る図書館も、買い物に行く商店街も 皆閉店していただろうし、


誰も 下校後の 私の 足取りをたどれなかったのではと思う。


たくさんの人に 心配や ご迷惑をかけた事を、今


申し訳なく思う。あの時から 40数年が過ぎた。捜索にあたってくださった


警察官の方は ご高齢か、中には 他界されたかもしれない。


感謝の気持ちと お詫びの気持ちを お伝えしたいと思う。


協力してくれた 地域の 皆さんにも。


私の 気まぐれで 大騒ぎを起こしましたが、今も無事で


生活できています。ありがとうございました。




































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嫁姑問題

2017-09-28 16:24:08 | 人とのあれこれ
私は 夫の 両親と祖父母と、結婚して 28年一緒に暮らした。


最後の 一人を見送って、この秋で3年である。


4人の老人と一緒に暮らした、という人は


そう 多くないらしく、


大抵の方が びっくりする。そして「大変じゃなかったですか?」とおっしゃる。


私は この結婚しかしていないし、夫から


「両親と 祖父母がいるので 一緒に暮らしてもらうのが


結婚の条件」と 言われていたので、それに 従ったまでである。


大変かどうか、というのも 比較対象するものがないので わからない。


大変だったのは 私より 私と暮らすことによって


今までの 生活のリズムが 乱れた 老人たちのほうではなかったか、と思う。


言葉(方言)が通じないし、夫の家では「当たり前」の事が


私には 「すべて 初めて」の事である。


私も 慣れるのに 時間がかかったが、私が 慣れるまでに


老人たちが いかに やきもきし、ストレスを抱えたか、


それは 私には わからない。


あれこれ 言われ、叱られるのは 日常の事だったけれど、


何しろ 家の中で 私が 一番若いし 家の事が 何もわからないのだから、


叱りたくなるのも 道理である。


しかも 叱っている言葉が なかなか 理解できないのであるから、


さぞ イライラしただろう。


やってくる 自分の子や孫に 愚痴を言って気晴らしするくらいしか


なかっただろうし、大変だっただろうなあ、と 思う。


今頃 向こうで 「あー、生きてる時は こよりのせいで 大変だった」と


みんなが おしゃべりしているような気がする。


お父さん、お母さん、おじいちゃん、おばあちゃん、


私の不出来・不手際の数々の続きはまた


伺いますので、それまで 向こうで 待っていてくださいね。
















人間脳の根っこを育てる 進化の過程をたどる発達の近道
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悪い事と そうでない事の区別

2017-09-28 10:34:12 | 犯罪・遵法教育
わが家の息子達には、幼い時から


「自分の物と人の物の区別」と

「自分が 入っていいエリアと そうでない場所」の区別を


教えてきた。一つルールがわかったら その次へ進む。


家族で 共有するエリアや 物もあるし、家族であっても


勝手に触ってはいけないもの、の区別。


居間では OKのルールも、 お客がいる客間では NGだったり、


様々な パターンを 教えていった。


悪気がなくても、相手に 損害を 与えたらそれは 責任を負わないといけない。


小さい事では「謝罪の意志を表す」ことと、「自分でできる賠償」を


するように 教えた。できない部分は 親が補ったけれど、


たとえ 家族でも 「人の体を傷つけたり 権利や財産を 侵害してはいけない」と


まず 非言語的な 形で 教えていった。


家庭以外の場所でも、その場所ごとにルールがあり、家とは多少違う事もあるけれど、


その場でのルールを守る事と、迷ったら 「体と 権利と 物」ということは


自然と 理解していったように 思う。


私が 子どもたちに そういうルールを教えていた頃、


「小さい子(それも障害児に)にそこまで 厳しくしなくても」とか


「将来 子どもが 大きくなったら 家庭内暴力を 起こすよ」と


言った 人が何人もいた。


私は その意見を聞かずに、こどもには そのまま 教え続けていった。


自閉っ子は 平日が休みの事が多いので、街を歩いていると


よく 職務質問を受ける。


体が小さいので、学生に間違えられるのだ。


はい、と 質問に答えて、身分証明書を見せると


警察官の方は 年齢を確認して 解放してくれる。


そういうことが 何度もあるが、


繁華街で 未成年が トラブルに巻き込まれないように、巡回をしてくださっているのだなあと


思う。


私は その逆で、出先で 道に迷ったりして 警察官の方を見かけて



「すみません」と 声をかけても なぜか「忙しいですから」と


相手にしていただけない。


それが 2回や3回ではなく、日本のあちこちである。


警察官の方は 人を見抜く目が あるそうだが、


「このおばさんを 相手にしないほうがいい」と


皆さん 感じるのだろうか。不思議である。


逆に どこにいても いろんな方に 道を聞かれる。


分る事は お答えするが、私も 方向音痴だし、出先だと


私も 不案内なので、交番などに お連れするが、私が お連れした方には


どの 警察官さんも 親切に応対していらっしゃるのは 不思議である。


警察に 愛されるとまではいかなくても「警察官に 不愛想にされない 市民」を


目指そうと 思うが どうしたらいいのか わからず困っているところである。

















発達障害、治るが勝ち! 自分の生き方を自分で決めたい人たちへ
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月末の緊縮財政

2017-09-28 09:36:32 | 節約
夫の 給料日は 月末である。


夫の 通帳は 夫が 管理しているので、


給料日には 現金が ない。


夫は 自分の 気が向く時に 現金を 引き出して


私に 生活費をくれる。


子ども達が 早めに 食費をくれる時もあるが、


それに 手を付けると いざという時の 予備費がなくなるので、


できるだけ 家計の管理は 月はじめ、1日からと 決めている。


月末の今、財布の中には お札が そんなにないが、


毎月の 集金用に、小銭が別枠で 確保してある。


集金に 回るような 個人商店は、おつり用の 細かいお金をそんなに持っていない。


わが家では どんな金額を 言われても きっかり出せるように


小銭を 金種別に入れられるコインケースにいれて 確保してある。


お金に 困ったら その在庫から 少し使ってしのぐ。


いきつけのスーパーの ポイントカードも 買い物に使えるので、


普段は 貯めて置き、困った時は 買い物に使ってしのぐ。


食料は 月末でも お米と 調味料は切らさないようにしているし、


日用品も そのように 管理しているので、


月末に 困るのは 生鮮食料品だけである。


野菜が 高いと 困ってしまうが、それでも 毎月なんとか


切り抜けていけるのは ありがたいことである。


月初めに 夫や 息子達にもらった 生活費を 費目別に分け、


各種ローンの支払いや 携帯代、利用商店の集金分、


私の 通院にかかる費用を確保する。そして


残った 金額で 食費 その他のやりくりをする。


出掛けて 買い物をすると 交通費がかかるし


生ものや 重い物、かさばるものが買えないので


通販を 使うことも 多かったが、


代金を 支払うのに クレジットカードを使うと


知らない間に使いすぎてしまうので、思い切って


銀行振り込みや 代金引き換えにした。


代金支払いに 出向くために 車に乗れない私では


けっこう手間がかかるので、


通販の利用 回数が減り、その分 他の費用に回せるようになった。


ここの所 夫も 片づけ、主に不用品の 処理に協力してくれるようになったので、


休日は 使わないものを 探し、夫の車で リサイクルショップに行くこともある。


「一つ5円」だとか「二つで10円」とかの 値段がつくものもあるが、


思わぬものに 高値がつくことがあり、びっくりである。


壊れていても 部品取りに使う人がいたり、


使えなくとも 飾る為に欲しがる人がいるものは 売れるそうだ。


今日も あちこち 押入れを開けて 何か 持っていけそうなものはないか


探して、また 夫と 相談してみようと思う。


今日は 車がないので 出かけられないが、今度の休みに夫の


都合が合えば でかけてみようと思う。


夫と 出かけられるのも、お互い 元気だからで、体が動かせて


好きな所に 一緒に行けるというのは 幸せだなあと思う。














自閉っ子の心身をラクにしよう!
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物へのこだわり・夫編

2017-09-27 07:31:39 | 
先日 講演会に出掛けて、翌日帰宅した。


夕食は 息子合作のカレーだった。


私も 食べようと お皿を 探したが、


リラックマのカレー皿がない。


夫が 私の 愛用の食器を 使うので、



先日 夫コーナーを 作り そこに 夫用の食器を


集めたのだが、夫は そこにあるお皿では


物足りなかったらしく、



私の 「リラックマ カレー皿」を 使ったらしい。


以前なら ケンカになるところだが、


私は もう「イヤイヤ期」を 抜けたので、


夫用に もう一枚 どこかで買えないか 検索してみた。


調べたら 3年前に 景品でもらった品物で、


売っているところは どこも プレミア価格で、


なんと 一枚7000円もする。


景品でもらった お皿が 7000円。


それでも 欲しくて買う人がいるのだろう。


昔の 私なら 7000円 払っていたかもしれない。


しかし 今は 7000円あったら 他の事に使う方がいいなあと


思えるので、リラックマの カレー皿は 夫に譲り、


私は キティカレー皿があるので それを 使うことにした。


先日 ねこ母さんから リラックマの ガラスボウルを 頂いたことだし、


一枚 夫に譲ってもいいか、という気持ちになった。


いい具合に 「イヤイヤ期」の 卒業ができてて よかったなあと思った。

発達障害、治るが勝ち! 自分の生き方を自分で決めたい人たちへ
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