The Game is Afoot

ミステリ関連を中心に 海外ドラマ、映画、小説等々思いつくまま書いています。

SHERLOCK S4E2 ”The Lying Detective” : ネタバレ感想と検証 (1)

2017-04-05 |  ∟ S4E2 : The Lying Detective
『シャーロック』シーズン4:「臥せる探偵」

以下ネタバレになりますのでご注意下さい。
あれこれ内容に触れながら 正典との繋がり、感想を書いていきたいと思います。

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E2に関しては書こうか書くまいか随分迷っていたのですが、、E1でネガティブな事ばかり書き連ねて
しまったし、せっかくS4の中では割に好きなエピソードだったし、このままでは片手落ち やはり名
誉回復の意味を込めて一応残して置こうと思います。
ウダウダ悩んでしたので随分時間が経ってしまい 遅ればせながら・・・・

今回のタイトル ”The Lying Detective” の ”lying”は 「嘘をつく」と「横たわる」とどちら
にもとれるタイトルですが、内容は両方の意味を持っている様に思えます。
日本語タイトルはどの様になるんでしょう?
そして、言わずもがなですが、正典”The Dying Detective”(瀕死の探偵)の引用になっています。

このエピソードは場面の時系列が行ったり来たりしている上、何が現実で何がシャーロックの妄想な
のか、フラッシュバック等が入り乱れているので一度見ただけではとても理解出来ず(あ、私だけ?)
又ミスリードさせられたり・・・と。 従って書こうとすると非常に分かりにくく難しいのです。
なので、実際の画面進行とは順序が異なる場合もありますのでお含みおき下さいませ。

メアリーの死から立ち直れないジョンはセラピストの元に通っていました。

以前のエラではないんですね。 そう言えばエラの所にはシャーロックが通う様になったので変えたの
でしょうか?
メアリーと話しているジョンを見て、あ、やっぱりメアリーは死んでいなかったんじゃないの?と勘違
いしてしまったのですが、ジョンは心の中に居るメアリーの幻を見、話しかけているんです。切ないで
すね。

メアリーが「私は死んでいるの。ここには居ない。分っているでしょ?」と語るのはジョンが心の中で
自分自身に言い聞かせているって事だし、セラピストの背後に見えているメアリーが涙を流しているって
のもジョンの心の投影であるのでこの辺りは切ないです。

ジョンはシャーロックとも他の誰とも連絡をしていないし、シャーロックも部屋に籠り切りなのだとと語って
いるその時 家の外で車の衝突音とパトカーのサイレン。 2人が外に出ると真っ赤なスポーツカーが止
まっており、頭上にはヘリが。

3年前
実業家、慈善家として著名なカルバートン・スミスが友人である各界の重要人物を会議室に集めている。

そのメンバーは警察の高官、裁判官、メディアの重要人物等そして娘のフェイス。


スミスは”Tell me about your darkest secret.”「君たちの最も忌まわしい秘密を話してくれ」 そして
そこで語られた事はTD12という記憶を消す薬を点滴する事で全てを忘れると言い、「忘れる事は幸せである」
そして自分も「誰かを(Some One)殺さなければならない」と言っています。
(この”Tell me about your darkest secret.”はtrailerで使われていた部分なのですが、てっきりシャーロック
に向かって言っているんだと思っていました。)

フェイスはこの時の事を忘れない様にメモしようとしたが 意識が朦朧として為断片的にしか思い出せず一部だけ
がメモに書き残されている。


(カルバートン・スミスは正典「瀕死の探偵」の中でも稀代の悪人として描かれていて ホームズは珍しく
憎しみを露わにする対象ですが、今回のスミスを演じるトビー・ジョーンズも薄気味悪い雰囲気を醸し出した
嫌らしい悪人振りを演じています。)

3年後
フェイスが221B のシャーロックの元を訪れる。
父親が話した”One word”(一つの言葉→殺したい相手の名前)を聞いて以来人生が大きく変わってしまった。
その原因はその名前が思い出せない事で悩み続けていたせいなのでした。
そのシャーロックは又もや薬漬けになっているらしく ボロボロになって無精ひげ、手も震え見ているのも辛く
なる様な様子なんです(涙)


(正典ではホームズが仮病だったんですが、シャーロックは実際に薬(ヘロイン?)漬けなんです。
でもビリーがキッチンに居るって事は薬を調節しているのかとも思うけど、ビリーにもも手におえない状況に
なっている様に見える。 それにしても、撮影中から何とも辛かったんですが、シャーロックの無精ひげはど
うもねえ ⤵)

シャーロックはスマホ画面でスミスとフェイスの顔を確認して「君は変わったね」なんて言っているのに・・・
(何故気付かない?)→この事は追って。

フェイスの外見から何時も通りに色々推測するシャーロックですが、一度は興味がないとフェイスを追い返そうと
するのです。
 
(ウィギンズが「誰としゃべってる?」って聞いたりするので又もや混乱!)→”??”

この時シャーロックはフェイスが持ってきたメモの匂いを嗅ぐのですが、E1でメアリーに睡眠薬をかがされたにも
拘らず又思わず匂いを嗅いでいるのを見てチョット笑えたワタクシです。懲りてない!


その後、フェイスの状態やバッグの重さから中に銃を持っている事等から、最後の頼みとしたシャーロックに断ら
れたら自殺する可能性があると気付いたシャーロックはフェイスにチップスを食べに行こうと誘いますが その時
の様子はは凄く辛そう。


この時シャーロックがフェイスに言うセリフ、”Your life is not your own. Keep your hands off it.”
「貴女の命は自分だけのものじゃない。それに手を出してはいけない」←ハンドバックに入れている銃の事でしょう。
(この”Your life is not your own・・・”は正典”The Adventure of the Veiled Lodger”「覆面の下宿人」
からの引用ですが、正典訳では”Keep your hands off it”が『早まってはいけない』とされています)


フェイスの持つ杖を見て 以前のジョンの姿(”A Study in Pink”で出会った頃の)を一瞬思い浮かべるものの
振り切る様にして 共に雨の中外出するのですが、この時ハドソンさんの心配そうなこと・・・
(シャーロックが友達と一緒だと言うと ハドソンさんが「友達って?」と不思議そうな顔をしますが、ここが又
”??”)


その頃 首相と話中だったと言うタキシード姿のマイクロフト(正装キマッテます)の所へシャーロックが
部屋を出たと知らせが来ます。








..... to be continued です




→ SHERLOCK S4E2 ”The Lying Detective” : ネタバレ感想と検証 (2)




4 コメント

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メアリーの幻 (Misty)
2017-04-08 16:57:05
こんにちは。
メアリーの幻、私も最初Γえ?メアリー実は生きてたの!?」と思ってしまったんです。でも、さすがにそれはなかったですね。で、涙を流してるなんて全然気がついてませんでした。杖をついてるジョンの回想も見逃してたし、私ちょっと節穴過ぎですね…

カルヴァートン・スミスのあのセリフ、予告編の編集はいかにも誤解を狙ってる感じで、やだね~とは思ってましたが、本当に全く関係ないシーンのパッチワークでしたね(涙)トビー・ジョーンズさんは、すごい怪演だったと思います。

それにしても、シャーロックの無精髭(涙)そして、お話の都合上かもしれませんが、フェイスの写真を見てなぜ気付かない…?彼もコンサルタント探偵にしては節穴…あ、お前にだけは言われたくないって言われそうですね。そうそう、言われてみれば、ビリーやハドソンさんにはフェイスが見えてなかったの?…とも思えてしまいますよね。クスリをやってるのはシャーロックであってビリーやハドソンさんじゃないはずですが…何だかよく分かりません。それにしても、クスリ漬けのシャーロックは痛々しいです。メアリーのアドバイスに従って“地獄に落ちてる”ってことなんでしょうけど、私2回目に見た時に、最後の方でジョンが確かΓでも、(たとえシャーロックが地獄に落ちるような目に合っていても)彼女のメッセージを見るまでは助けに行こうとしなかった。」というようなことを言っているのを聞いて、じゃあ、別に地獄に落ちる必要なかったんじゃ…とかミもフタもないことを考えてしまいました。

ともあれ、吐き出したい思いは色々ありますので、一緒に復習させてもらえるのはありがたいです!それにしても、日本放送は一体どうなってるんでしょうね~NHKはやっぱりヤク漬けが問題なんでしょうか…そう言えば、昔はグラナダ版でホームズがクスリを使ってるような描写?とかセリフかな?のシーンは削られてたと聞いたように思います。
返信する
>メアリーの幻 (Ocicat)
2017-04-08 19:36:42
Mistyさん、こんばんは。
いらして頂き嬉しいです♪
「メアリーは生きている」説はS4の放送後も一部で根強く囁かれていましたが、もういい加減勘
弁して欲しいです。
いやいや、節穴はワタクシも全く同じですよ(汗) 何度か見直してやっとこ分かって来たのですが
今でも節穴だらけです。
予告編の作り方に関しても、ネット上で突かれていますもんね。 ホントに勘違いしてしまう様な寄
せ集め、パッチワークですわ。 だからね・・・って、又文句を言いたくなっちゃいます。

あの”Go to hell” は如何なモンでしょう? 最後まで見て、あ~そう言う意味なのねとは思うもの
の やはりあのメアリーの遺言(?)は納得し難いです。 死んだ後までシャーロックに重いくびきを
課したって一体何だったんだろうと・・・・
いえいえ、身も蓋も無くないと思いますよ、私も。 無理があると思います、あのプロットは(偉そ
う)。 何度か見直して、思うのは凄いミスリードさせられてしまったなぁ・・・でも最後まで見ても
スッキリ出来ないのです(未だ)。 そして、何たってシャーロックの無精ひげは、もう涙、涙ですよ
ね。 どうしても髭の似合わない人ですね、あの方は(小声で)
やっぱり次々言いたい事は噴出しますね。 又ご一緒に叫びましょ。  

そうそう、NHKの予定はやはり無いんでしょうか? これまでの例から考えると5月頃何ですけど
ねぇ。 過激な内容(R15指定)だったり、いけないセリフ、ヤク漬けのせいなんでしょうかね?
え? そうですか? グラナダ版でもクスリ使用の描写が削られていたんですか? NHK版は殆
ど覚えていなかったので知りませんでした。 そこまで気を遣いますかね、国営放送は。
やはりAXNミステリー頼みでしょうか?
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カルバートン・スミスさん!? (mobile)
2017-07-10 11:53:09
おお、カルバートン・スミスさん。
先日放映された「名探偵ポワロ」シリーズ「オリエント急行の殺人」で殺され(実業家ラチェット役で出演し)てましたね!
調べてみるとトビー・ジョーンズさん、名優なんですね。
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>カルバートン・スミスさん!? (Yam Yam)
2017-07-10 13:02:52
mobileさん、お久しぶりです。
あ、「オリエント急行」ご覧になったんですね。 私も以前の記事でご案内しましたし、再放送で観
直しましたよ。
そう言えば、今年12月公開予定のリメイク版ではジョニー・デップがラチェットを演じていますが
どんなラチェットになっているんでしょう? 話が逸れました(汗)
トビー・ジョーンズは凄い存在感で、ラチェットもあの強烈なキャラクターでしたが、今回のカル
バートン・スミスも怪演です。 正典でのスミスもホームズが並々ならぬ憎しみを抱く強敵ですが、
今回のBBC版スミスも名演で憎々しい演技が凄いです。
7月15日(土)BSで放送されるE2「臥せる探偵」ご覧頂ければ納得して頂けると思います。
是非!

それと、大分前の作品ですが、「裏切りのサーカス」(この日本語タイトルはどうも頂けないです
が)映画 ”Tinker Tailer Soldier Spy”、TVドラマ「キャピタル 欲望の街」等でも名演を見せていま
す。 何だか最近お目に掛かることが増えてますね(笑)
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