The Game is Afoot

ミステリ関連を中心に 海外ドラマ、映画、小説等々思いつくまま書いています。

SHERLOCK S4E2 ”The Lying Detective” : ネタバレ感想と検証 (3)

2017-04-16 |  ∟ S4E2 : The Lying Detective
『シャーロック』シーズン4:「臥せる探偵」

以下ネタバレになりますのでご注意下さい。
あれこれ内容に触れながら 正典との繋がり、感想を書いていきたいと思います。


続きを書く前に、
ファンの間でずっと心待ちにしていた S4の日本放送日がや~っと発表になりました。
過去の例で考えると 5月頃の筈がいつまでたっても情報が出てこない為、S4の内容のせいで
放送が無いのではないか?等色々議論が交わされていて、私達も丁度意見交換をさせて頂いた
ところでしたが、MistyさんからようやくNHK BSプレミアムでの放送予定が発表されたとお知
らせ頂きました。
自分では今迄殆どチェックしていなかったのですが、これで取りあえず一安心という事になり
ましたね。
現時点では日本語タイトルは未定の様です。 どんなタイトルになるのかも気になるところです。
過去の例より大分遅れての放送ですが、

7月8日、15日、22日各土曜日の午後10時からという事です。 (やはり吹き替え版になるの
でしょうね、残念ですが・・)

↓ 詳細は下記で再確認下さい。
http://www.nhk.or.jp/kaigai-blog/100/267837.html

後、AXNミステリーでの放送は未だ決定されていませんが、NHKの後になるのでしょう。
いずれにしても、これまでご覧になれなかったファンにとっては朗報ですね。

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・・・・続きです

3週間後(最初のシーンに戻ります)

ベートーベンの”第九”が響き渡る中 真っ赤なアストンマーチンが猛スピードで疾走しています。
パトカーが追跡、上空にはヘリが・・・(ここもまるでボンドでしょ。 ご丁寧にアストンマーチン
だし)

車はジョンのセラピストの家の前に急停車。
車から降りたのは 何とハドソンさん!! (いゃ~カッコいいんです)
警告しようと追いついたパトカーの警官に「貴方によ」と渡した携帯にはマイクロフトが「マイクロフト・
ホームズ、内閣府の者だ。」って権威を振りかざしちゃうんですね。

驚いて出て来たジョンがどうしたのか尋ねると、「シャーロックよ」とハドソンさん。
シャーロックの事でどうして良いか分からなくてやって来たと言います。

ハドソンさんの話によれば、
シャーロックは部屋中にスミスの資料、写真を張りまくり、喚き散らし、拳銃を乱射しながら部屋中を
歩き回っていた。




その時シャーロックが喚いていたのは、
”One more unto the breath dear friend, once more. Or close the wal up with our English dead.
Set the teeth and stretch the nostril wide. Hold hard the brerath and build up every spirit to his
full height. Oh, On, you noblest English whose blood is fet from fathers, fro war-proof!・・・・・”
“The game is afoot”
は、シェークスピアの”ヘンリー5世”の演説です。 そして最後の”The Game is Afoot”「狩りは
始まった」は後にコナン・ドイルが正典”The Abby Grange 「アビイ屋敷」 で、
“Come, Watson, come!' he cried. 'The game is afoot. Not a word! Into your clothes and come!”
「来いワトソン、来い。 獲物が飛び出したぞ。何も言わ無くていい。服を着て来い」
という形で書かれホームズ語録の1つとしてよく知られるようになり、 後にBBC版では ”The
game is on!”
 として踏襲されています。
(”The game is afoot”の訳は『狩りは始まった』というのと『獲物が飛び出した』とどちらの訳もある
様です)
”The game is afoot”は「忌まわしき花嫁」でBBC版としては初めて引用されて感動したのですが、今回は
現代版内では初めて引用されています。 この言葉は拙ブログのタイトルにも使わせて頂き個人的に大切な
言葉なのでひつこく書きました。


心配して見に来たハドソンさんにお茶を頼んだシャーロックですが、カップを落とす振りをして隙を作り
シャーロックがカップを受け取ろうと銃を置いた途端素早く銃を取り上げたハドソンさん。


シャーロックを銃で脅し、手錠を出すように言います。(ビリーは尻尾を巻いて逃げ出していました)
(もうハドソンさん独壇場でです。 手錠も引き出しある事を知っているし、一度借りた事があるなんて言って
ます。 麻薬カルテルのボスの未亡人ですもん、ヤク中の取り扱いは良く分かってるって。(笑)

この様な経緯をジョンに聞かせたハドソンさんは シャーロックに会って助けて欲しいとジョンに懇願しますが、
ジョンは一言の元すげなく”Nope” 誰かほかの人に頼むように と断りますが、ハドソンさんは「メアリーの
事で傷ついているのは良くわかるけど もしシャーロックが死んだらどうするの?」と怒って出て行ってしまい
ます。 傍でメアリーの幻が「さぁ、ハドソンさんを追って」と言っているかの様な姿がみえます。


セラピストがパソコンをチェックすると、シャーロックがツイッターでスミスがシリアルキラーである事を告発
していた。



車で泣いていたハドソンさんに、マイクロフトやモリーや他の人には? と尋ねるジョンに、
「彼に会って、でなければ医者として一目診てちょうだい」と懇願するハドソンさん。
「機会があったら」とか「近くに行ったら」とか渋々了承するジョンに、すかさず「約束して!」と嬉しそうな
ハドソンさんが車のトランクを開けると中に手錠をかけられ押し込まれているシャーロックが!!



(ハドソンさんの暴走はマイクロフト公認って事なんだけど、弟が車のトランクに押し込められていた事まで
知っていたのかしら?)
ハドソンさん泣きまねをしてジョンを説得する熱演でした(もうハドソンさん 天下無双、只者では無い
役者、男前です!)

(正典でもホームズの瀕死の状態を心配したハドソンさんがワトソンを呼びに行くのですが、グラナダ版での
ハドソンさんは泣きそうな様子で走ってワトソンを呼びに行く姿が凄く印象的でした)

やっとトランクから出して貰えたシャーロックは、「あの人は手におえない。 お茶を頼んだだけなのに・・・」と
ブツクサ。 手錠をかけたシャーロックをカフェにいた男の子に運ばせてトランクに入れたらしいが、シャーロックは
「僕を2度落とした」と文句(え? そのシーン見たかったわ(鬼)

停車していたアストンマーチンをみたジョンが「誰の車?」と尋ねると、「私は麻薬ディーラーの未亡人でロンドン
中心地に資産を持ってるの。貴方の家政婦じゃないのよ」と。(悪い旦那をシャーロックが死刑に持ち込んだお蔭の遺産?)


そんな時ジョンの携帯にスミスから電話がかかって来てジョン、シャーロックと3人で会いたいと。
迎えの車を外に待たせてある。 ここの住所は2週間前にシャーロックから知らされていたと言います。
ジョンは 月曜日にセラピストを変えようと思い、火曜日に今のセラピストに決めた。水曜日に予約を入れ、今日が
金曜日だ。 ここに来る1週間以上前の2週間前に分ったとはどういう訳なのかとシャーロックに問いただすんです。

シャーロックは「想像すれば簡単な事だ」と、そしてカルバートン・スミスが今まで出会った中でも最も危険で卑劣
な男であり この怪物を倒さなければならない。 自分がこんな状態であるので(ヤク中)それにはジョンの協力が
必要だと頼みます
 
そして、”If the only thing I ever do in this world is drive him out of it, then my life will not have
been wasted” 「僕がこの世界でやっている事が彼を抹殺出来るなら 僕の命は無駄にならないだろう」と。 
(このセリフは 正典”The Final Problem”(最後の事件)でモリアーティーに対していったホームズの言葉の
引用の様に感じます)



そしてジョンとシャーロックは握手をするのですが ジョンも渋々といった感じながら何となくホッとします。

その時ジョンはシャーロックの腕の注射の跡を見て 薬漬けになっていたのが嘘ではない事に気付きますが、
シャーロックが何時も嘘をついていた、2年間も死んだふりをしていた(未だ根に持っていたジョン)と言うの
ですが、シャーロックは自分も色々やったが仮病の振りをした事は無かったと。 そして医者として自分を診て
くれと頼むのです。
ジョンはセカンドオピニオンが必要だから一番シャーロックの事を知るモリーに診てもらうべきだと言っている
丁度その時にチャイムが・・・・

オイ マジかよ みたいにうんざりしたような顔で出迎えると救急車と共にモリーが。

「2週間前に言われたの?」と聞くジョンに、「そうね、大体2週間前」と答えるモリー。
自ら救急車に乗り込むシャーロックを見て ハドソンさんは「彼女は死人を扱う人でしょ?」とチョット心配げ
なのですが、ジョンは「もう何が何だか分からない」。

すかさずハドソンさんは、”The game is on” 「ゲームが始まったわ」 。
「貴方の欲しい物は何でも言ってちょうだい、何時でも何でも良いから」というハドソンさんに、「あのー、時々
車を借りられる?」と尋ねるジョンに、速攻で”No”と言われ、ジョンは”Okay”と(笑)

そしてスミスが迎えに寄こした車に乗り込みます。 (メアリの幻も一緒に)





・・・・・to be continuedです。





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2 コメント

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Unknown (モグモグ)
2017-04-17 09:09:30
おはようございます。NHKで、放送決まりましたね。文句言ったのが聞こえたかな(笑)。7月とは、ちょっと遅くなりましたが、放送されるならひと安心です。内容にいささか不安がありますけどね。この前ロシア版のシャーロックを観ましたが、面白かったです。マルコビッチ似のワトソンに、可愛い元気なホームズ。上手く出来てましたね。ロンドン塔にロシア語は、笑えますけどなかなかの愉しさ。ユーモアは、大切ですよね。それがないと見ててたのしくないですもん。7月の英国版を楽しみに待つことにします(笑)
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モグモグさん♪ (Ocicat)
2017-04-17 15:57:29
こんにちは。
ホント、噂をすれば・・・でしたね。 何というタイミング! そうですねぇ、きっと聞こえたんですよ。
随分遅れたとは言え、取りあえず一安心ってところです。

あ、ロシア版ご覧になりましたか? 『新ロシア版』ですよね?
あのドラマはかなり好きです。 若くて躍動感もあり 傍若無人のホームズは可愛いし、何よりも
私個人的にはあのワトソンが好きなんです。 何とも言えない良い味出してますよね。
そうそう、ユーモアがあります。 そしてホームズとワトソンの関係が理想的(ワトソンかなり年上
ですけど)で嬉しいんですね。 飄々とした表情が何とも言えません。
>マルコビッチ似のワトソン・・・
あ~、言われてみればそんな感じもしないでもないですね、成程~(笑)
 
>ロンドン塔とロシア語 
確かに! 時々不思議な感じを受けますけど、それはそれとして内容の良さが上回ります。
このドラマに関しては、以前チョコッと書いていますので 良かったらご覧くださいね。

BBC版S4は 色々な意味で難しくて一度見ただけではなかなか理解出来ないかも知れません
(あ、私だけ?)
私もこれまでNHKでは殆ど見た事がないのですが(吹き替えなので)今回は見てみようと思って
います。そして、吹き替えなり字幕版なりで見た時に 色々思っていることが少しは違って見えて
来るかどうかも興味もあります。
ご覧になったら是非感想を聞かせて頂きたいです。   
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