The Game is Afoot

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SHERLOCK S4E2 ”The Lying Detective” : ネタバレ感想と検証 (2)

2017-04-09 |  ∟ S4E2 : The Lying Detective
『シャーロック』シーズン4:「臥せる探偵」

以下ネタバレになりますのでご注意下さい。
あれこれ内容に触れながら 正典との繋がり、感想を書いていきたいと思います。

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一緒にチップスを食べた後 シャーロックはフェイスの持っていたメモの折り目や日に焼けた具合等からメモ
の置いてあった場所、その時の状況、そして現在の住まい、生活に困っている状況等を推理するのです。



(この辺り、クスリ漬けになっているとは言え何時もシャーロックらしい推理の展開になっている様に思えます)

推理するシャーロックに、”Amazing”とフェイス。”I know” とチョット得意気なシャーロックに対し、「チップスよ」
と言われてしまう(笑) 思わず笑みを浮かべるシャーロック(何だかシャーロックの笑顔久し振り)

頭上にドローン(字幕はヘリコプターとなっているんですが 多分ドローンだと思います)が飛んでいるのに
気付いたフェイスは ”Your big brother is watching you” (何故フェイスはマイクロフトが監視している
事を知っているんだろう? そしてその事に疑問を感じないシャーロックって・・・)←(??)

そしてシャーロックはフェイスと共に町中を歩き回ります。


ドローンから送られて来る映像を監視していたマイクロフトとレディー・スモールウッド。(それにしても凄い
監視体制です)




「一体何をやっているんだ」と苦虫を噛み潰したようなマイクロフトに対し、 「メアリーが亡くなったばかり
だから」というレディー・スモールウッドに「人間は死ぬものだ…」とマイクロフトらしい冷徹な答え。
(以前モリアーティーも同じような言い方をしていましたっけ) そんなマイクロフトに、以前疑いを掛けられた
ことに対する埋め合わせををして貰っていないと言うレディー・スモールウッドですが、「何をしたらいい・・」
と言うマイクロフトに対して、フェイスの”Sex” という言葉が被ります。
(こんな風な 場面の切り替えでのセリフのお遊びはS3でも何度も見せてくれた手法で面白いんですけど 、何だか
ね 今シーズンでのマイクロフトは殺風景自宅キッチンや空っぽの冷蔵庫といい、この場面の様に艶めいた(?)
展開といい ミステリアスな雰囲気が無くなってきて、う~ん、あんまり好きじゃないと思うのは私だけ?)

シャーロックの移動経路を地図に描き出した画面を見ていた監視員から苦笑が起こりますが その画面には
uck off” (Fの文字が見えない様になってますが・・・)の文字になっているんです。

溜息をつくマイクロフトですが「誰か一緒なのか?」と聞くと、携帯電話の電波を追跡しているので分からないと。


してやったりのシャーロック。

(それにしても、S4ではFワード、禁止語句や過激なシーンが多い様に思えるのですが、そう言えばDVDは
”R15”なんですね。 これまでS1~S3は ”R12”だったんですけど・・・)

マイクロフトからの何度もの電話に出ようとしななかったジョンも根負けして電話に出る。

「身内の事に国家権力を利用している」と皮肉るジョンに、「シャーロックは国家のセキュリティー案件で 
兄弟という事は関係ない」とマイクロフト。 そして、”It didn't the last time, and I assure you, it won't
with・・・with Sherlock”
(この言葉が良く分からない。 マイクロフトが口を滑らした言葉ですし、「あれが
最後じゃないんだ。 あれは関係ないんだ・・・シャーロックには」みたいな感じなんですが(多分違ってる)
後に繋がって来る重要な一言だと思いますので それから逆算して意訳してみると 「今始まった事では無い
んだ。 一つ言えるのは・・・相手は・・・シャーロックでは無いんだ・・・」ってな感じでしょうか?)
ジョンが「何だって?」と聞き返すと 取り繕う様に「シャーロックから連絡があれば知らせて欲しい」と。

レディー・スモールウッドから「今でもシェリンフォードと話しているの?」と聞かれたマイクロフトは
「定期的に近況をチェックしている。シェリンフォードは安全だ」と答えます。
(ここで又”シェリンフォード”に触れています。 果たして誰なのか? 或は何なのか・・・・。そして、
レディー・スモールウッドもこの件を知っているって事)


一晩中街を歩き回わり、公園のベンチで夜明けを迎えるシャーロックとフェイス。
シャーロックはこの依頼を引き受けた理由を フェイスの言った「父が殺そうとしていた人の名前”One word”
(1語)で人生が変わってしまった」という言葉のせいだと言います。

名前が1語ではありえない、少なくとも2語、例えば、シャーロック・ホームズ、フェイス・スミス、サンタ・
クロース、ウィンストン・チャーチル、ナポレオン・ボナパルトの様に・・・「尤もナポレオンはそのままでも
良いか」というとすかさずフェイスが「エルヴィスも」と言う。(この辺り妙に息が合っているみたいに思える
んですが)
そして、依頼を引き受ける報酬としてフェイスが持っている銃を受け取るとそのままテムズ川に投げ捨てます。
(このシーンは正典 "The Problem of Thor Bridge" 「ソア橋」からの引用だと言われているのですが、全く
記憶にありません(汗)


シャーロックの目の前には メアリーが殺されたロンドン水族館(銃の音と共に)

”Your own death is something that happens to everyone. 「貴女自身の死は誰にでも起こりうる事なんだ」
(これはフェイスに言い聞かせていると共にメアリーの死、ジョンの事にも関連させている様なシャーロックの
言葉に思えます。)
そして再び”Your life is not your own. Keep your hands off it” 

突然発作に襲われた様に朦朧としたシャーロックの足元の地面が無くなり怯えるシャーロックに冷静なフェイス
の言葉。
「貴方は私が思っていたのと違うわ」、に「何だって?僕がどうだって?」と尋ねるシャーロック。フェイスは
”Nicer” 「いい人だわ」、シャーロックは「誰より?」と聞くとフェイスの答えは”Anyone”「誰よりも」なの
ですが、後の色々考えると「誰でも良い」となるのでしょうか?


そして再び女の子の歌声と共に海賊帽子をかぶった子供の頃の自分(らしき姿)と犬のフラッシュバックが・・・
気付くとフェイスの姿が消えている。


(それにしても、フェイスが自殺を考えている様な脆い、危うい状態の女性には見えないし、むしろ冷静に
シャーロックを見つめて観察しながら状況を楽しんでいる様にさえ思えるのは 最後を見てからの後付けなのか
もしれないけど・・・・)



スミスの幻覚を見ながら茫然と街の中をふらつくシャーロックは 、彼が殺したいと言っていた言葉(1語)が
誰かの名前では無く”ANYONE”(誰でも良い)、つまりシリアルキラー(連続殺人犯)である事に気付きます。
(ANYONEという声が被ります)




幻覚の中でウィギンズが”シェザ―”と呼びかけ(まだシェザ―と呼んでいたんだ)、いつの間にか221Bに戻って
いる事に気付いたたシャーロック。 (通りに居た人が連れ帰ってくれたらしい)


未だ薬の作用が残っているらしく、妄想の中での壁歩き


そしてソファーに倒れ込みます。








・・・・・・to be continued です。




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