今回はクリスマスをテーマにした”ミステリ”作品です。
※ 『ポアロのクリスマス』アガサ・クリスティ著

1938年に発表されたポアロ物の作品で、クリスティの長編作品の中で唯一の”密室殺人”ものと
言われています。
ロンドン郊外のゴーストン館の当主である富豪のシメオン・リーはクリスマスに家族を招待する。
ところが、クリスマス・イヴにシメオンの部屋から悲鳴が上がり、老人が密室状態の中で刺殺され
ているのが発見された。
現地を訪れていたエルキュール・ポアロが捜査を開始します。
◎登場人物全員を疑ってしまう巧妙なストーリー
と評されています。
又、この作品は 前回書きましたチャールズ・ディケンズの「クリスマス・キャロル」を思い起こ
させたのですが、
霞流一氏も解説で、
本作はチャールズ・ディケンズの「クリスマス・キャロル」を二重写しにした作品で、殺された老
富豪は強欲で気難しい”スクルージ”、その富豪シメオンを訪れる3人の来訪者は”3人の幽霊”、舞台
となる館の名前が”ゴーストン”、大量の血の赤色と小道具の木釘の茶色がクリスマスカラ―である
事等を指摘しています。
※ 『クリスマス・プディングの冒険』アガサ・クリスティ著

1960年に刊行されたクリスティによる短編集です。
表題のクリスマス・プディングの冒険を含む5編がポアロ物、1篇がミス・マープル物となっています。
✩ クリスマス・プディングの冒険
✩ スペイン櫃の秘密
✩ 負け犬
✩ 二十四羽の黒つぐみ
✩ 夢
✩ グリーンショウ氏の阿房宮(ミス・マープル)
表題となっている『クリスマス・プディングの冒険』概要は、
英国の楽しい古風なクリスマス。そんな時でもポアロは推理にあけくれていた。外国の王子がある女
に由緒あるルビーを奪われたので、それを見つけてほしいというのだ。女が潜む屋敷へと赴いたポア
ロは探偵活動を開始する。表題作ほか短篇の名手クリスティーによる短篇のフルコースを召し上がれ。
(解説 川原泉)
英国の伝統的なクリスマスの雰囲気を楽しみながら、謎解きも楽しめるという一粒で二度美味しい作
品集です。
但し、この短編集の翻訳は6名の異なる翻訳者さんが手掛けていらっしゃるので、各エピソードのテイ
ストがそれぞれ微妙に違っている様に感じるのは私だけでしょうか・・・・。
『二十四羽の黒つぐみ』原作にはヘイスティングスが登場しないのですが、ドラマ版ではしっかりと
ヘイスティングスが出ていましたね。
又、『グリーンショウ氏の阿房宮』はミス・マープルものなのですが、生き生きとした如何にもマー
プルさんらしい作品です。 甥のレイモンド夫妻も登場していますね。
ジュリア・マッケンジー版でドラマ化されています(多分観ていませんが)
※ 『クリスマス・プレゼント』ジェフリー・ディーヴァー著

お馴染みジェフリー・ディーヴァ-による2003年初版の短編集です。
かなり、かなり昔に読んだので 全くと言っていいほど覚えていませんでしたので、初読みのつもり
で読みました。
概略:
原題は「Twisted」。つまり、「ひねり」。その名のとおり12の短編、全てにどんでん返しが仕込ま
れている。スーパーモデルが選んだ究極のストーカー撃退法、オタク少年の逆襲譚、未亡人と詐欺
師の騙しあい、釣り好きのエリートの秘密の釣果、有閑マダム相手の精神分析医の野望など、ディー
ヴァー度が凝縮された一冊。あのリンカーン・ライムとアメリア・サックスが登場する「クリスマ
ス・プレゼント」は書き下ろし。「ジョナサンがいない」「ウィークエンダー」「サービス料とし
て」「ビューティフル」「身代わり」「見解」「三角関係」「この世はすべてひとつの舞台」「釣
り日和」「ノクターン」「被包含犯罪」「宛名のないカード」「クリスマスプレゼント」「超越し
た愛」「パインクリートの未亡人」「ひざまずく兵士」の全16篇。
何と言っても”ドンデン返しの帝王”(勝手に命名)ですから、どのエピソードもかなり構えて読み
ましたよ。 結構いい線を行った作品もある事はありましたが、う~~ん、そう来るか!とやっぱ
り又もや予想も出来なかったドンデン返し。 短編にも拘らずやはりヒネリの連続です。
因みに、表題はリンカーン・ライムシリーズ唯一の短編です。
(source : ハヤカワ、文春文庫)
今回2回に分けて書きました5作品以外にも、クリスマスに因んだミステリ作品は多いと思います。
読書をしながら静かに過ごすクリスマスも良いですね。
※ 『ポアロのクリスマス』アガサ・クリスティ著

1938年に発表されたポアロ物の作品で、クリスティの長編作品の中で唯一の”密室殺人”ものと
言われています。
ロンドン郊外のゴーストン館の当主である富豪のシメオン・リーはクリスマスに家族を招待する。
ところが、クリスマス・イヴにシメオンの部屋から悲鳴が上がり、老人が密室状態の中で刺殺され
ているのが発見された。
現地を訪れていたエルキュール・ポアロが捜査を開始します。
◎登場人物全員を疑ってしまう巧妙なストーリー
と評されています。
又、この作品は 前回書きましたチャールズ・ディケンズの「クリスマス・キャロル」を思い起こ
させたのですが、
霞流一氏も解説で、
本作はチャールズ・ディケンズの「クリスマス・キャロル」を二重写しにした作品で、殺された老
富豪は強欲で気難しい”スクルージ”、その富豪シメオンを訪れる3人の来訪者は”3人の幽霊”、舞台
となる館の名前が”ゴーストン”、大量の血の赤色と小道具の木釘の茶色がクリスマスカラ―である
事等を指摘しています。
※ 『クリスマス・プディングの冒険』アガサ・クリスティ著

1960年に刊行されたクリスティによる短編集です。
表題のクリスマス・プディングの冒険を含む5編がポアロ物、1篇がミス・マープル物となっています。
✩ クリスマス・プディングの冒険
✩ スペイン櫃の秘密
✩ 負け犬
✩ 二十四羽の黒つぐみ
✩ 夢
✩ グリーンショウ氏の阿房宮(ミス・マープル)
表題となっている『クリスマス・プディングの冒険』概要は、
英国の楽しい古風なクリスマス。そんな時でもポアロは推理にあけくれていた。外国の王子がある女
に由緒あるルビーを奪われたので、それを見つけてほしいというのだ。女が潜む屋敷へと赴いたポア
ロは探偵活動を開始する。表題作ほか短篇の名手クリスティーによる短篇のフルコースを召し上がれ。
(解説 川原泉)
英国の伝統的なクリスマスの雰囲気を楽しみながら、謎解きも楽しめるという一粒で二度美味しい作
品集です。
但し、この短編集の翻訳は6名の異なる翻訳者さんが手掛けていらっしゃるので、各エピソードのテイ
ストがそれぞれ微妙に違っている様に感じるのは私だけでしょうか・・・・。
『二十四羽の黒つぐみ』原作にはヘイスティングスが登場しないのですが、ドラマ版ではしっかりと
ヘイスティングスが出ていましたね。
又、『グリーンショウ氏の阿房宮』はミス・マープルものなのですが、生き生きとした如何にもマー
プルさんらしい作品です。 甥のレイモンド夫妻も登場していますね。
ジュリア・マッケンジー版でドラマ化されています(多分観ていませんが)
※ 『クリスマス・プレゼント』ジェフリー・ディーヴァー著

お馴染みジェフリー・ディーヴァ-による2003年初版の短編集です。
かなり、かなり昔に読んだので 全くと言っていいほど覚えていませんでしたので、初読みのつもり
で読みました。
概略:
原題は「Twisted」。つまり、「ひねり」。その名のとおり12の短編、全てにどんでん返しが仕込ま
れている。スーパーモデルが選んだ究極のストーカー撃退法、オタク少年の逆襲譚、未亡人と詐欺
師の騙しあい、釣り好きのエリートの秘密の釣果、有閑マダム相手の精神分析医の野望など、ディー
ヴァー度が凝縮された一冊。あのリンカーン・ライムとアメリア・サックスが登場する「クリスマ
ス・プレゼント」は書き下ろし。「ジョナサンがいない」「ウィークエンダー」「サービス料とし
て」「ビューティフル」「身代わり」「見解」「三角関係」「この世はすべてひとつの舞台」「釣
り日和」「ノクターン」「被包含犯罪」「宛名のないカード」「クリスマスプレゼント」「超越し
た愛」「パインクリートの未亡人」「ひざまずく兵士」の全16篇。
何と言っても”ドンデン返しの帝王”(勝手に命名)ですから、どのエピソードもかなり構えて読み
ましたよ。 結構いい線を行った作品もある事はありましたが、う~~ん、そう来るか!とやっぱ
り又もや予想も出来なかったドンデン返し。 短編にも拘らずやはりヒネリの連続です。
因みに、表題はリンカーン・ライムシリーズ唯一の短編です。
(source : ハヤカワ、文春文庫)
今回2回に分けて書きました5作品以外にも、クリスマスに因んだミステリ作品は多いと思います。
読書をしながら静かに過ごすクリスマスも良いですね。