The Game is Afoot

ミステリ関連を中心に 海外ドラマ、映画、小説等々思いつくまま書いています。

『暗号探偵クラブ~女たちの殺人捜査』S1 : 感想少し

2019-08-15 | 海外ドラマ
“The Bletcheley Circle” : S1


番組ご紹介を書いておきながら、なかなか落ち着いて観る事が出来なかったのですが、ようやく
観終わりました。 (S2は試聴途中です)

事前情報から非常に興味を持っていたドラマでしたが、やはり久々に面白い内容で固ずを飲んで
見入ってしまいましたよ。

概略は以前書きましたので、こちらをご参照下さい。

取りあえず登場人物の概略を、

スーザン・グレイ(アンナ・マックスウェル・マーティン)
第二次世界大戦時、政府の暗号機関(”ブレッチリ―・パーク”)で働いていた。 終戦後結婚し夫
と二人の子供と平穏な暮らしをしているものの 刺激のない生活に物足りなさも感じていた折に
連続殺人犯の事件に触れ 解決するべく昔の仲間と共に行動を開始する。 パターンを解読する
のが得意。 夫には昔の仕事は秘密にしている。

カミラ”ミリ―”・ハートコート(レイチェル・スターリング)
スーザンの元同僚で元暗号解読員。 独身女性で独立志向が強いが、職場では雇い主男性から嫌
がらせを受けている。

ルーシー(ソフィー・ランドル)
同じく元暗号解読員で最年少。人並外れた記憶力の持ち主で、データの回収と処理を専門とす
る。 結婚しているが夫のDVにも苦しめられている。

ジーン・マクブライアン(ジュリー・グレアム)
メンバーの最年長で、ブレッチリ―・パークではスーザン達を監督する立場で特殊作戦執行部に
在籍していた。戦後は図書館の司書をしている。



その他、
スーザンの夫で運輸省で働くティモシー・グレイ(マーク・デクスター)
ジーンの友人で戦時中特殊作戦執行部の”EH課”に所属していたアンジェラ・バーカー(アナスタ
シア・ヒル)
元特殊作戦執行部”EH課”の責任者でアンジェラの上司であったキャベンディッシュ(サイモン・
ウィリアムス)
同じく”EH課”に所属していたマルコム・クロウリー(スティーブ・ロバートソン)←このシリーズ
の重要人物です(ネタばれ回避の為詳細は書かないでおきます)

連続猟奇殺人事件を追う4人はそれぞれの特技を生かし、単に机上の推理や閃きではなく、過去の
犯罪からパターンを読み取り次第に犯人に近づいて行く過程は目が離せません。



そして、当時の女性軽視とも言える時代情勢の中行動するメンバー達に対する風当たりも強くスー
ザンが警察に情報提供してもまともに取り合って貰えない。
スーザンの夫のティモシーは優しい、物わかりの良い男性ではあるものの、やはり女性は夫と子
供の為に家を守るべきだという考えの人である為、スーザンはメンバーと会う理由も読書会と偽
らなければならない。等々・・・という様な時代だったんですね。

目星をつけた犯人に近づく為おとり捜査を決行し、ルーシーが危険な目にあったり、1人で犯人
と直接対決するために他のメンバーに黙って出かけたスーザン(これには理由がありましたが)
の危機等ハラハラする場面もあり、3話でありながら丁寧な作りで内容の濃い作品でありました。

それにしても、アンナ・マックスウェル・マーティンは相変わらず素晴らしい演技をする女優
さんだと感じます。 静かな中にも凛とした信念の強さが窺がえます。

当時の時代背景、街並み、衣装、メイク等丁寧に描かれていて、派手さは無いけれど抜群の演
技力を持つ出演者で英国ドラマらしいジックリ魅せてくれる作品です。
機会があれば是非ご覧頂きたいと思えるドラマです。


尚、DVD情報は下記に、
”The Bletcheley Circle”

Series 1 & 2
Region 2(PAL)
£12.99(現在価格)


S2の感想は追って・・・(書ければ)