グラナダ版 ”A Scandal in Bohemia” Revision : (3)
The Adventure of Sherlock Holmes
(1984年)
・・・・・ やり直し: その(3)
翌日ホームズは失業した馬丁に変装してサーペンタイン通りにあるアイリーン・アドラーの住まい
ブライオニ―ロッジに現れます。(※ グラナダ版ホームズとして初めての”変装”です。アクセント、
しゃべり方は勿論、歩き方までまるで違う見事な変装です)
近くの馬車小屋で雇われる事になり 仕事をしながらアイリーンの家の様子を伺います。
(この後、221Bに戻り、変装と作ったメークを落としながらワトソンに状況を話すシーンと交互に
描き出されます。)
ホームズは「2時間ほどそこに居た。アイリーン・アドラーはあの辺りの男たちに大人気だ。”あん
な美人は世界中探してもいない”と皆が口を揃えて言う。」
(※ ホームズが屋敷の前に居ると、アイリーンがピアノを弾きながら歌う声が聞こえる。それを
聞いたホームズが感銘を受けた様な表情をするのです←これも正典には書かれていないグラナダ版
オリジナルの部分です)
(※ アイリーンが歌うアリアは、コックス監督の選曲で、アルト歌手キャスリーン・フェリアが
得意であったヘンデルの歌劇『ロデリンダ』の”あなたは不安なのですか”という曲。 だそうです)
「彼女の歌声はまるで天使の様だった」と云うホームズ。
そしてアイリーンは静かに暮らしており、夕方5時に外出して7時には戻る。それ以外は教会に行く
だけだ。 そして、御者から聞き出した事には、ゴドフリー・ノートンという男性が毎日欠かさず
訪れる様だという事でした。
確かノートン氏は弁護士だった筈だというワトソンに、「それは不吉だな」とホームズ。
そんな時突然彼のノートン氏が馬車でやってきてアイリーンの部屋に入り、直ぐに慌てて戻り 馬
車に乗ります。12時までに到着する様に急いで聖モニカ教会に行くように御者に言いつけています。
その後すぐにアイリーンも家を出てもう一台の馬車に乗りますが、その姿を一目見たホームズは明
らかに心を動かされた様な表情となります。そしてワトソンに、「一瞬で男に命を捧げさせる様な
絶世の美女だった」と云うと、ビックリしたワトソンは「君らしくないな 、ホームズ」
(※ 常日頃のホームズの態度とはそぐわない言葉に、これを聞いたワトソンが原作にはないツッコ
ミをして、その点を強調しています)。 それに対して、「たとえだ、ワトソン、他意はない」と
ちょっと言い訳がましいホームズ。
ホームズも慌てて2人の後を追う為馬車を拾い教会へ急がせます。
教会では今まさに2人の結婚式が執り行われようとしているも立会人(花婿の付添人)が居ない為
式は出来ないと司祭から断られそうになっていた。
大慌てのノートン氏は、こっそり忍び込んでお祈りをしている振りをしていたホームズを呼び込み
間に合わせの立会人とし、やっと結婚式を終える事が出来ました。
教会を出て明日の朝会う約束をして別れるノートンとアイリーンは別々の馬車に乗ります。
走り出した馬車を止めたアイリーンはホームズを呼びます。 一瞬驚いた様な表情のホームズ。
馬車に走り寄ったホームズに、お蔭で式を挙げる事が出来たとお礼に金貨を渡すアイリーン。
固辞するホームズに、「今日の記念に取って」と云うアイリーン。
「1ポンド金貨をくれた。 僕はこの出来事の記念に時計の鎖に付けておこうと思う」というホームズ。
その後の計画を尋ねるワトソンに、
SH : 先生、君の勇気と慎重さが必要だ
JW : 任せてくれ
SH : 法律に触れる事でも?
JW : かまわないよ。
SH : 逮捕されるかもしれないぞ?
JW : 正統な理由があればかまわないよ
SH : 勿論理由はある
JW : じゃあ君の言う通りにするよ
SH : Splendid!良いね!
ワトソンもホームズの計画に従う約束をするのです。
・・・・・ to be continued です。
← グラナダ版『ボヘミアの醜聞』再掲:(2)
→ グラナダ版『ボヘミアの醜聞』再掲 :(4)
The Adventure of Sherlock Holmes
(1984年)
・・・・・ やり直し: その(3)
翌日ホームズは失業した馬丁に変装してサーペンタイン通りにあるアイリーン・アドラーの住まい
ブライオニ―ロッジに現れます。(※ グラナダ版ホームズとして初めての”変装”です。アクセント、
しゃべり方は勿論、歩き方までまるで違う見事な変装です)
近くの馬車小屋で雇われる事になり 仕事をしながらアイリーンの家の様子を伺います。
(この後、221Bに戻り、変装と作ったメークを落としながらワトソンに状況を話すシーンと交互に
描き出されます。)
ホームズは「2時間ほどそこに居た。アイリーン・アドラーはあの辺りの男たちに大人気だ。”あん
な美人は世界中探してもいない”と皆が口を揃えて言う。」
(※ ホームズが屋敷の前に居ると、アイリーンがピアノを弾きながら歌う声が聞こえる。それを
聞いたホームズが感銘を受けた様な表情をするのです←これも正典には書かれていないグラナダ版
オリジナルの部分です)
(※ アイリーンが歌うアリアは、コックス監督の選曲で、アルト歌手キャスリーン・フェリアが
得意であったヘンデルの歌劇『ロデリンダ』の”あなたは不安なのですか”という曲。 だそうです)
「彼女の歌声はまるで天使の様だった」と云うホームズ。
そしてアイリーンは静かに暮らしており、夕方5時に外出して7時には戻る。それ以外は教会に行く
だけだ。 そして、御者から聞き出した事には、ゴドフリー・ノートンという男性が毎日欠かさず
訪れる様だという事でした。
確かノートン氏は弁護士だった筈だというワトソンに、「それは不吉だな」とホームズ。
そんな時突然彼のノートン氏が馬車でやってきてアイリーンの部屋に入り、直ぐに慌てて戻り 馬
車に乗ります。12時までに到着する様に急いで聖モニカ教会に行くように御者に言いつけています。
その後すぐにアイリーンも家を出てもう一台の馬車に乗りますが、その姿を一目見たホームズは明
らかに心を動かされた様な表情となります。そしてワトソンに、「一瞬で男に命を捧げさせる様な
絶世の美女だった」と云うと、ビックリしたワトソンは「君らしくないな 、ホームズ」
(※ 常日頃のホームズの態度とはそぐわない言葉に、これを聞いたワトソンが原作にはないツッコ
ミをして、その点を強調しています)。 それに対して、「たとえだ、ワトソン、他意はない」と
ちょっと言い訳がましいホームズ。
ホームズも慌てて2人の後を追う為馬車を拾い教会へ急がせます。
教会では今まさに2人の結婚式が執り行われようとしているも立会人(花婿の付添人)が居ない為
式は出来ないと司祭から断られそうになっていた。
大慌てのノートン氏は、こっそり忍び込んでお祈りをしている振りをしていたホームズを呼び込み
間に合わせの立会人とし、やっと結婚式を終える事が出来ました。
教会を出て明日の朝会う約束をして別れるノートンとアイリーンは別々の馬車に乗ります。
走り出した馬車を止めたアイリーンはホームズを呼びます。 一瞬驚いた様な表情のホームズ。
馬車に走り寄ったホームズに、お蔭で式を挙げる事が出来たとお礼に金貨を渡すアイリーン。
固辞するホームズに、「今日の記念に取って」と云うアイリーン。
「1ポンド金貨をくれた。 僕はこの出来事の記念に時計の鎖に付けておこうと思う」というホームズ。
その後の計画を尋ねるワトソンに、
SH : 先生、君の勇気と慎重さが必要だ
JW : 任せてくれ
SH : 法律に触れる事でも?
JW : かまわないよ。
SH : 逮捕されるかもしれないぞ?
JW : 正統な理由があればかまわないよ
SH : 勿論理由はある
JW : じゃあ君の言う通りにするよ
SH : Splendid!良いね!
ワトソンもホームズの計画に従う約束をするのです。
・・・・・ to be continued です。
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