①にゃんちんと「ワン・モア」。ちなみに、桜木さんは釧路出身だそうです。なるほど、北の町の書き方が嘘くさくなく、うまいはずだ~。
②昨日、Bスキー場の帰りに立ち寄った岩見沢SA。どこから入るんですか~?
③今日は、珍しく地元Hスキー場へ。昨日も今日も天気が良く、まったり楽しく滑りましたー。
最近は、ゆっくりと本を読めていないのですが、そんなバタバタの合間に出会った1冊がとても良かったので、記録します。
桜木紫乃「ワン・モア」(角川書店)
桜木さんの著書は初めて読みましたが、じんわりと感動が後にまで続く感じで、とても良かったです。
余命宣告を受けた医師・鈴音、わけあって島に左遷された医師・美和、元妻・鈴音と再び暮らすことになった男・拓郎、ベテランの看護師、医師の幼なじみの男、近所に住む本屋の店主の物語がつながりあって、ラストシーンとつながる見事な展開。
それぞれがそれぞれの人生の再出発を切るに至るエピソードがどれもわざとらしくなく、素晴らしく描かれていると思います。
この本を読んだきっかけは、新聞でこの本の中の一節を読んだからです。美和が、余命宣告を受けている鈴音の、元夫・拓郎に言うセリフです。
「前向きで自信のある人じゃ、駄目なんです。そういう人は、前向きにがんばろうという人の支えにはなれないんです。わたしが志田さんにお願いしているのは、応援じゃない。ただ、そばにいてほしいんです。あの子が望むものは、あなたからの応援じゃないんです。なにも言わずに、鈴音と一緒に犬の散歩をしてください。」
話の前後はわからなくとも、このセリフにはグッときました。こんなセリフを書ける人はただものではないと思いました。
そして、やっぱりラスト。これは、具体的には書けないけれど、希望にあふれるラストで、何度も何度も読み直してしまいました。
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