みみこのneko的生活

スノーボードとねことともに・・・がんと向き合って生きる

「グーグーだって猫である」6

2011-10-22 22:16:48 | 本と雑誌

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①「グーグーだって猫である」6・5

②うちの最初の猫、にゃんた13才

③ブチ猫ぶっちゃん7才、みーみー12才

「あのさ あんたが長寿を全うして 最後はわたしにみとらせてくれるつもりがあるなら うちの子になってもいいよ」 大島さんが最後の抗がん剤治療退院後、拾ったクロにそう言う下りがあります。クロはこっくりとうなづき、大島さんは「退院祝いとなった」と書かれています。私にとっては、ぶっちゃんがクロでした。

「シリーズ、ついに完成!!」

この本の帯を本屋さんで目にした瞬間、ポロッとこぼれ落ちそうになる涙をグッとこらえました。

完成と言うことは、

イコール、グーグーが亡くなってしまったということ・・・。

人のうちの猫のことながら、本当にショックで、二日間ぐらい落ち込んでしまいました。

読み進めると、ラス前の2話まではノラちゃんやその後家猫になる子のお話が中心で、グーグーは完全に脇役。話も現在ではなくて、数年前のお話。

そして、唐突に今年の3.11の時のお話、最終回の「アイ・ラブ・グーグー」となるのです。

確かに、1巻から読んでいくと、グーグーは体の弱い子だったんですよね。15才8ヶ月、そんななかでよく生きたと言ってもいいのかもしれません。

愛猫「サバ」の死、そして、その深い反省となげきのもとにやってきたグーグー。大島さんを癒やし、また、癒やされ、そして、次々とやってくる猫たちや人間を癒やしてきたグーグー。

淡々と語られるその最期の日々を読んで、「『サバ』の時のような後悔、反省、なげきは少なく看取ることができたのかな」とはじめは思ったけれど、でも、何度か読むうちに、逆に悲しみが深く感じられるようになりました。

最後のコマの「グーグーにかけることばは “ありがとう” しかありません」には、「自分がうちのにゃんずにかけることばも、やっぱりそれしかないだろうなあ」と感じ、じーんとしてしまうのでした。

うちのにゃんずにもいつかお別れの時が来ることでしょう。「ごめんね」ではなくて、「ありがとう」と言えるように、私もにゃんずと共に悔いなく生きていきたいです。

そうそう、この「グーグーだって猫である」は猫たちのお話と共に、私にとっては大島さんの闘病記も心に残っています。

1巻最後から2巻にかけて書かれている卵巣がんの闘病記。

この本を購入した時は、私のがんはまだ見つかっていなくて、どこか人ごとだったのですが、病気が見つかって、すぐに読み返したのがこの本でした。

Ⅲ期の卵巣がんが見つかり、手術、抗がん剤治療に入る大島さんのもとに、当時、グーグーとビーの2匹がいたんです。

当時の私にも2匹の家猫にゃんたとみーみー、そして、当時は外猫のぶっちゃんがいました。

猫のことについても、また、闘病についても考えさせられた本でありました。

「12匹の猫に囲まれて生活されている大島さん、どうぞ猫たちのためにもまだまだ元気でいてください。そして、もし、気持ちが整ったら、違うタイトルでいいですから、猫たちのお話の続きを書いてください。」

そう大島さんに伝えたいなあと思いました。

 

 


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6 コメント

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おはようございます(^◇^) (はーい♪にゃん太のママ)
2011-10-23 07:05:31
なんだか、味わい深い本なのですね。
みみこさんの紹介文を読んだだけで、じーんとして来ました。
にゃん太ちゃんはもう13歳なのですね。
いっぱいいっぱい長生きして下さいね。
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にゃん太ママさん (みみこ)
2011-10-23 22:18:43
マンガなんですが、とても味わい深い本です。
特に、猫好きの方は興味深く読めると思います。
以前、小泉今日子主演で映画化もされていますが、別物と言ってもいいかもしれません。

にゃん太はもう13才。人間にすると、還暦を過ぎたおばあちゃん猫なんですよね。
そうは見えませんが、以前に比べて、寝ている時間がさらに長くなったような気がします。
いつまで生きられるかわかりませんが、のんびりゆったりと日々を過ごせたらいいなと思っています。
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グーグー、ついに最終話となったんですね。 (トマト)
2011-10-25 10:19:54
今度買って読んでみようと思います。
苦しい思いをして見送ったコロタには、
いつも、ごめんねと言っていました。
それでも、ありがとうと言う思いもたくさんありますね。
退院後、私と一番長い時間いっしょにいたのはコロタだったし。

たくさんの問題が解決されないまま、たくさんあって、
自分が生きていることも不思議に思います。
いつか終わる命、
私がいなくなった後も、がんの問題は続いて行くんですよね。
そして核も。
早く安全な方向が出ますように。
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読んだ事はないけど、タイトルがいいなぁ・・・って ... (あき)
2011-10-25 16:38:34
読んでみようかな?


泣くだろうな(笑)
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トマトさん (みみこ)
2011-10-25 21:15:25
「グーグーだって猫である」、興味がありましたら、ぜひ読んでみてください。
特に、2巻は卵巣がんの闘病記に多くをさいています。
6巻と共に、2巻も読んでいただければと思います。

人に対しても、「こうしていれば良かった」「こうしてあげれば良かった」と後悔のような気持ちは生まれてきます。
動物は「痛い」とか「苦しい」とか言わないだけに、悔やむ気持ちは大なり小なりきっと残るだろうと思います。
でも、いつか来る別れの時、「ごめんね」もありつつも、「ありがとう」の気持ちで送り出したいなと思います。

そうですよね。
私にとっても、退院後一番長い時間を共に過ごしたのはにゃんずでした。
悩んでいる時も、ひとり泣いている時も、喜んでいる時も、いつもそばにいてくれました。
なるべく穏やかに最期を看取ってやることが私の使命と思ってます。

コロタくんはきっとトマトさんのおうちで幸せな時を過ごしたと思います。
きっと「ありがとう」と言っていたでしょう。
虹の橋で駆け回っているのかな。

本当に・・・がんの問題も、核の問題も、そう簡単に解決するような問題ではありませんが、議論を尽くして、少しずつ良い方向へ向いていってほしいと思います。
私も微力ながら、自分の考えを伝えていけたらと思います。



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あきちゃん (みみこ)
2011-10-25 21:20:32
「グーグーだって猫である」
いい題名ですよね。
グーグーっていうのもいい名前だなあって思ってます。

うんうん、きっとあきちゃんは泣いちゃうだろうな。
最終話は涙なしでは読めないと思います。
グーグーが亡くなって悲しいというのと共に、やっぱり自分のうちのにゃんずと重なってもしまうから。。。
あきちゃんのところのにゃんずも、うちのにゃんずもまだまだ長生きしてほしいね!
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