みみこのneko的生活

スノーボードとねことともに・・・がんと向き合って生きる

夏の読書日記

2012-10-13 23:54:37 | 本と雑誌

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①「生きていていいのかしら日記」「風の中のマリア」「きりこについて」

②「道警刑事サダの事件簿」「田村はまだか」「ともしびマーケット」

③にゃんずのお気に入りの場所がいくつかありますが、にゃんたとぶっちゃんが時々いるのが、2Fのくまのぬいぐるみの上。あったかいのかなあ。

西加奈子「きりこについて」(角川書店)正直、あまり好きな文章ではないなと思ったけれど、中盤からそれも味に思えるくらいになってきて、最後にはじんわりと感動しました。「ぶす」であるきりこと「猫」であるラムセス2世のお話。登場人物はさまざまな背景を抱えていて、みんな個性的で魅力的。でも、やっぱり猫好きとしてはラムセス2世に心奪われてしまいます。うちにもラムセスばりに私を心身共に支えてくれる存在がいます。いつかはお別れすることになるんだろうけれど、私もきりこちゃんのように生きていけたらいいなあ。

百田尚樹「風の中のマリア」(講談社文庫)以前読んだ「働かないアリに意義がある」でアリやハチの生態についてある程度知っていたので、それほど驚きはなかったけれど、擬人化することによって、よりわかりやすく、心情的には寄り添いやすく、一気に読みました。それにしても、生き物ってすごいなあと改めて思いました。

北大路公子「生きていてもいいかしら日記」(PHP文芸文庫)何気なく手に取り買った本でしたが、とても面白かったです。お酒が大好き、40代独身女性の公子さんのエッセー。私はお酒はそれほど好きじゃないけど、なんだかすごく親近感。読んでいて、何度笑ったことか。続編が楽しみです。ちなみに、北大路さん、北海道出身、在住です。

朝倉かすみ「田村はまだか」(光文社文庫)話題の本でしたが、なかなか手に取る気にならず。やっと読んでみようかと思って読み始めたところ、これがなかなか面白かったです。ススキノのスナックでのクラス会三次会。田村を待つ5人とマスター。それぞれの物語が描かれ、そして田村は・・・。最後のまとめ方も素晴らしいし、とても言葉巧みな書き手と思いました。淡々としているようで、いいとこ突いているなあという感じの言葉や文体がすごくいいです。朝倉さんも北海道出身、在住だとか。

朝倉かすみ「ともしびマーケット」(講談社文庫田村はまだか」が素晴らしかったので、この本も読んでみました。かなり初期の作品のようですが、これまた良かった。「田村はまだか」もそうですが、日常ありそうな設定やそのへんにいそうな人たちの中にドラマがある感じ。そして、バラバラに生きている人たちがどこかですれちがったり、つながっている感じ。というか、平々凡々に生きていると思われる私たちの人生にもそれぞれにドラマがあるってことなのかな。

菊池貞幸「道警刑事サダの事件簿」(徳間文庫)今回は、北海道ゆかりの方の作品が多くなった気がします。題名通り、北海道警察で刑事をされていた菊池さんが自身の経験を書かれた本です。事件的にはドラマチックではなく地味かもしれないけれど、現場ではこういう刑事の努力やテクニックがあって、こういう気持ちで取り組んでいるんだなあということがとてもリアルに伝わってきます。これもまた続編がでたら、読んでみたいです。


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