①最近の2冊。
②旬です。ウニです。おすそ分けいただきました。
③今日のおやつ、柳月の「きなごろも」。
④あららー、にゃんちん。おなか冷やすよー。
⑤今日は寒かったね、ぶったん。
しばらく記録していなかった読書日記。
積ん読ゾーンが拡大中で、ベッドサイドには中途半端に読んだ本やまだ読んでいない本が山積みです。
疲れのせいか、じっくり読書をする余裕が心にないのかもしれません。
ついかるーく読めるものばかり読んでいます。
そんななかでも、最近「ほんと良かったよー」と思ったのはこの2冊です。
ロッキング・オン・ジャパン特別号「忌野清志郎 1951-2009」(ロッキング・オン)発売日翌日に札幌の大型書店で買いましたが、最後の1冊でした。「王様のブランチ」のブックランキングでも、村上春樹の新作上下巻の次いで3位。さすがロックの王様です。
中高生の頃はよく読んでいたロッキング・オン。ここからいろんな音楽の情報を集めたものです。久しぶりの渋谷陽一さんのインタビュー記事。もちろん清志郎目当てではあったのですが、少し懐かしい気分で読みました。
率直に語られる清志郎のこれまでのことや思いやいろいろことが胸にズシンと響きました。
清志郎は世の中を変えようとかそんなことよりも、ただ自分が思っていることを素直にまっすぐに表現していたんだなと思いました。それは簡単なようで、実はとても難しくて、誰でもできるようなことじゃないんだけど。
そして、とても優しくて、シャイで、人間に対するあたたかいまなざしがあって、でも、鋭くて。どんなことも「楽しんでやろうぜ!」ってところがある清志郎。ああ、本当に大事な人をなくしてしまったんだなあと改めて感じる1冊でした。
チャボのインタビュー記事。「シンガーとしてはいいよ・・・。美しいし。かっこいいし。いかしているけど・・・。~友達としては生きててほしかったよ、やっぱり。ベッドにいても。~」という下りもほんとに泣けました。
「正社員が没落するー「貧困スパイラル」を止めろ!」(堤未果、湯浅誠 角川書店)堤未果さんの著書「アメリカ弱者革命」「ルポ 貧困大国アメリカ」は衝撃的であり、日本の未来を考えると絶望的にもなり、でも、少しだけ希望を感じさせてくれる本でした。湯浅さんはNPO「もやい」での活動や「派遣村」での活動で注目された方ですが、著書「反貧困」も読みごたえのあるすばらしい本でした。
そんな二人の共著には、またさらに衝撃を与えられました。
今、アメリカで急激に貧困層に落ちているのは、中流、もしくは上流とみられていた医者と教員、公務員、製造業の管理職だというのです。
ということは、今アメリカには一握りのお金持ちはそのままとしても、中間層は大幅に少なくなり、貧困層が増大しているということなのです。
私たちが今市場原理主義社会のもとでより安く、より良いものを求め、喜んでいるとしても、それは全体としてみてみると、労働条件の極端な低下を招き、結局は自分の首を絞めているということになるのでしょう。
医者については医療過誤保険の保険料の高騰、教員についてはチャータースクールと教育改革法(落ちこぼれゼロ法)~民営化、市場原理主義の導入~が大きな原因のようです。
どちらも日本でもあり得る話だなあと感じました。
それから、医療のことでいうと、ここ数年多くなったがん保険を始めとした医療保険のCMにちょっと胡散臭さを感じていたんですが、「あ、そうか」とうなづける話もありました。
アメリカでは、公的医療保障もありますが、それもまたさまざなな民間に任せています。そうなると、民間は医療費を抑えるためにさまざまな手だてを立てます。治療法までも保険によって限られてしまい、患者は治療を選べず、入院期間を短くされ、必要なものは包帯のたぐいまで一つひとつ決められる。医師には、金額等さまざまなノルマや制約がかせられる、事務処理が膨大化する、過重労働になる、医療過誤が起きる、そして、さらに保険料が上がる・・・等々。
日本でもその流れが来ているそうです。結局、いろんな民間企業が入ってきたことの原因にはアメリカの要望に沿ったさまざまな規制緩和がありますが、さらに、2007年から保険法についてさまざまな検討がされているようです。そのなかで民間保険の支払い手段に現物支給(現金以外、つまりサービス、治療そのものということです)があがっているのだそう。また、医療保険は民間が引き受けた方がいいという話もあるのだそう。
私自身もたまたま入っていたがん保険に実際にお世話になった立場であり、大きなことは言えないけれど、基本的には北欧のように医療費、教育費についてはすべて保険料、もしくは税金でまかなうべきという考えを持っています。
日本はこれからどのようになっていくのか・・・。小手先やその場しのぎの政策ではなく、未来にどんな理想を掲げていくのかをまずみんなで考える時期なんだろうなと思います。
そのことを考えるとき、一つの示唆を与えてくれる1冊だと思います。
・・・と、ちょっと長くなってしまった・・・。
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