みみこのneko的生活

スノーボードとねことともに・・・がんと向き合って生きる

さよなら エルマおばあさん

2006-03-16 14:27:41 | 本と雑誌

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左が、「さよなら エルマおばあさん」写真・文 大塚敦子 

右は、ファイナル・ファンタジーⅩⅡ 私はやりませんよ~。

夫がやるんです。ほんとです。

だって、RPGってめんどくさそうです。

時々手にとってみたくなる本が何冊かある。

そのなかで、一番読んでいるのがこの本だと思う。

4~5年ほど前に共同購入かなにかでなにげなく買った本の1冊で、たぶんねこが出てくるという理由で買ったように思う。

病気になる前も、病気になってからも、たびたび開いていた。

今日も読んだ。

いつも思う。エルマおばあさんのように生きていけるだろうかと。

エルマおばあさんは、85才で多発性骨髄腫で亡くなる。

きっとエルマおばあさんは若い頃からすてきな人だったのだろう。けれど、亡くなるまでのこの1年がまたすばらしく輝いているのだ。

「わたしの命は、あと1年くらいだろうから、いろいろ準備をはじめないとね・・・」

そして、徐々に体は弱っていくが、残された時間もこれまでと変わらなく生活を楽しみ、リビングウイルに署名をし、これまでのことやお別れの手紙を書き、周囲の人々とお別れをし、穏やかに亡くなっていく。

読むたび、告知の問題、リビングウイルの問題、ホスピスの問題(特に、まだ日本では少ない在宅ホスピス)、葬儀について、支える家族の問題、人としての生き方などさまざまなことが私の頭をよぎる。日本ではリビングウイルやホスピスの問題、生死観の問題など難しいところは多々あるであろう。

けれど、○○らしいという言葉は難しいなあと常日頃思うが、あえて使うと、自分らしく最後まで生きたエルマおばあさんはすてきだと思うし、自分も最後はそのように迎えたい。

もちろん、まだまだ生きていきたい。生きることはあきらめないつもりでいる。

けれど、その一方で死もどこかで意識している。そして、その死は私にとってはただの恐怖ではないのは、エルマおばあさんと亡くなった私の祖母のおかげと思っている。その祖母の話については、またいつか。


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