●ヨハネ5:31-35 振り出しに戻った背後の「使徒の時代」
バプテスマのヨハネは「イエスの時代」であり、「使徒の時代」の人物ではない。背後の「使徒の時代」に「イエスの時代」がどのように用いられているのかは、後の箇所で少しずつ説明して行くことにしたい。
31 もしわたしだけが自分のことを証言するのなら、わたしの証言は真実ではありません。32 わたしについて証言する方がほかにあるのです。その方のわたしについて証言される証言が真実であることは、わたしが知っています。33 あなたがたは、ヨハネのところに人をやりましたが、彼は真理について証言しました。34 といっても、わたしは人の証言を受けるのではありません。わたしは、あなたがたが救われるために、そのことを言うのです。35 彼は燃えて輝くともしびであり、あなたがたはしばらくの間、その光の中で楽しむことを願ったのです。
ここにはバプテスマのヨハネのことが書かれている。前節までは「最後の審判」のことが書かれているので、背後の「使徒の時代」は双六(すごろく)の振り出しに戻った形だ。バプテスマのヨハネは「イエスの時代」であり、「使徒の時代」の人物ではない。背後の「使徒の時代」に「イエスの時代」がどのように用いられているのかは、後の箇所で少しずつ説明して行くことにしたい。