10日に行われた熊本城薪能の写真をブログに掲載したが、これをご覧いただいた方から「熊本城薪能では、なぜかがり火を焚かないのか」というおたずねのコメントをいただいた。これは2、3年前に僕自身も同じ疑問を抱いて、関係者におたずねした記憶がある。その時は奉行丸広場で薪能が行われた年だったと思うが、「国指定の重文に近いので火気には細心の注意を払っている」というような回答だったと記憶している。昨年から薪能の舞台が二の丸広場に移った。昨年は台風の接近で急遽、本丸御殿に舞台を移したものの、今年は天候に恵まれ、予定どおり二の丸広場で行われたがやはりかがり火は焚かれなかった。たしかに舞台の裏の濠をはさんで戌亥櫓や西大手門があるが、かなり距離はあるし、西出丸ゾーンは復元した櫓群で重文ではない。重文ではないから焼けてもいいというわけではなく、2012年まで薪能をやっていた竹の丸広場はたしか、かがり火を焚いていた記憶がある。竹の丸のある東側や北側のエリアは西南戦争の時に焼失しなかった櫓群が重文として集中しているにもかかわらずである。どうも釈然としない。やっぱり薪能にはかがり火は雰囲気づくりに不可欠だ。今一度、管理担当部署の見解を聞いてみたい。
▼竹の丸での薪能(2007年「船弁慶」)
▼奉行丸での薪能(2013年「熊坂」)
▼二の丸での薪能(2015年「鵜飼」)
▼竹の丸での薪能(2007年「船弁慶」)
▼奉行丸での薪能(2013年「熊坂」)
▼二の丸での薪能(2015年「鵜飼」)
あら?と思いました。
そういう経緯があったのですね。
奉行丸での薪能(2013年「熊坂」)は
格好良くて良いですね。