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「山鹿灯籠」が 国指定の 「伝統的工芸品」に!

2013-12-01 20:26:51 | 熊本
 「山鹿灯籠」が、国指定の「伝統的工芸品」になるというニュースは熊本県民にはとても嬉しい話だ。「山鹿灯籠」は和紙と糊だけでつくる、とても繊細で精巧な技術を要する工芸品。山鹿灯籠踊りの女性たちが頭にいただく金灯籠は今では全国的に有名になったが、山鹿灯籠まつりの時に、各町ごとに大宮神社に奉納される、全国の寺社などを模した灯籠の精緻さには驚かされる。製作の模様はテレビで紹介されたのを見たことがあるが、豊前街道沿いの灯籠師・中島清さんの店舗の前は山鹿に行く度に通るので、一度は製作現場を見てみたいものだ。
 そもそも山鹿の紙灯籠の始まりは、室町時代、山鹿温泉の泉源がある金剛乗寺中興の祖といわれる宥明法印の追善供養として、紙細工の名人・山口兵衛が数百の紙灯籠を作り、霊前に供えたのが始まりといわれているから530年ほどの歴史があるわけだ。
 一方、江戸前期の延宝時代には、京で灯籠踊りという一種の念仏踊りが既に行われていた記録が残っている(「都歳時記」巻之四)。少女らが灯籠を頭に載せ、笛・太鼓に合わせて踊る念仏踊りが行なわれていて、それは今日も盂蘭盆の行事として京都花園に残っている。なんと現在の山鹿灯籠踊りが藤間富士齋さんによって昭和28年に創作される300年も前のことだ。


今年の山鹿灯籠まつり


奉納灯籠


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