昨日投稿したばかりの「宇土櫓が再び雄姿を見せるその日まで」の中で、宇土櫓石垣の修復方法についても触れた。記事には会話の要点のみ記載したのだが、実は結構な時間を費やしてこれについて語り合っていた。
そして、今日の熊日朝刊にまるでそれに対する解説のような記事が載った。それが下の記事なのだが、昨年10月に投稿した「熊本城修復のあり方」と合せて掲載してみた。

◇熊本城修復のあり方(2021.10.26)
今朝の熊日新聞に「熊本城を歩く」と題した特集記事に城郭考古学者として有名な千田嘉博先生の熊本城復旧についてのインタビュー記事が掲載された。千田先生は熊本城文化財修復検討委員会の委員も務めておられるのでとても興味深く読ませてもらった。
なかでも極めて注目すべきは、国重文である宇土櫓周辺の石垣の復旧に関する話だ。石垣に大きな変形が生じており、櫓だけではなく石垣も解体修理すべきという意見もあったが、現在は「はばき石垣」と呼ばれる石垣の外側にさらに石垣をかぶせるように築いて安定させる工法が有力だという。「はばき石垣」工法については2年前あたりから新聞記事等で目にするようになったが、江戸時代から何度も地震に見舞われた熊本城には「はばき石垣」で修復した石垣が何ヶ所もある。例えば下の写真の「櫨方三階櫓跡」の石垣などである。たしかに「はばき石垣」で修復する方が現実的なのかもしれないが、あの美しい曲線の宇土櫓石垣の美観が損なわれはしないか。それが気になるのである。

「はばき(脛布)」というのは脚絆のこと。上の早乙女たちの下肢のように脛に巻きつけて紐で結んだ布のこと。
そして、今日の熊日朝刊にまるでそれに対する解説のような記事が載った。それが下の記事なのだが、昨年10月に投稿した「熊本城修復のあり方」と合せて掲載してみた。

◇熊本城修復のあり方(2021.10.26)
今朝の熊日新聞に「熊本城を歩く」と題した特集記事に城郭考古学者として有名な千田嘉博先生の熊本城復旧についてのインタビュー記事が掲載された。千田先生は熊本城文化財修復検討委員会の委員も務めておられるのでとても興味深く読ませてもらった。
なかでも極めて注目すべきは、国重文である宇土櫓周辺の石垣の復旧に関する話だ。石垣に大きな変形が生じており、櫓だけではなく石垣も解体修理すべきという意見もあったが、現在は「はばき石垣」と呼ばれる石垣の外側にさらに石垣をかぶせるように築いて安定させる工法が有力だという。「はばき石垣」工法については2年前あたりから新聞記事等で目にするようになったが、江戸時代から何度も地震に見舞われた熊本城には「はばき石垣」で修復した石垣が何ヶ所もある。例えば下の写真の「櫨方三階櫓跡」の石垣などである。たしかに「はばき石垣」で修復する方が現実的なのかもしれないが、あの美しい曲線の宇土櫓石垣の美観が損なわれはしないか。それが気になるのである。

「はばき(脛布)」というのは脚絆のこと。上の早乙女たちの下肢のように脛に巻きつけて紐で結んだ布のこと。
↑この写真は現在のものですよね これが震災で今は崩れている ではないですね。
私たち夫婦はお城の千田先生の大ファンです。
いつも生き生きと 仕事が好きでたまらんという
あの笑顔と目の輝きが好きです。以前も千田先生の記事を
載せておられましたね。
blogに載せようと いきなり団子を作ったら失敗。また明日リベンジです。
FUSAさまの ↓9/22『和菓子LOVE!』の記事を
紹介させてもらっていいでしょうか お願いいたします。
千田先生はよく熊本にも来られているようです。テレビで拝見していますと、つい楽しくなりますね(^^)/
いきなり団子!再チャレンジ成功の時はぜひ写真をアップしてください!
9/22『和菓子LOVE!』の記事のご紹介、ぜひよろしくお願いいたします。
福岡には舞鶴城、明石には明石城跡のそれぞれ石垣が残っていますが、私にはどちらも気持ちのいい公園という印象でしかないんですね。
FUSAさんの場合はさらに石垣の修復工法までに深い関心をお持ちなので尊敬してしまいます。
どうなんでしょう、熊本市民の皆さんが、そこまで感心をお持ちなんでしょうか?身近に生活してこられたFUSAさんだからこそ特別なのかなんて想像を巡らしています。
でも「さあ、10年で済むでしょうか」とはとても残念なことでしょうね。
家内は姫路城の側で育ち、小中学校時代かには城の絵で市の表彰を受けたり、中学の頃は清掃活動に定期的通っていたらしいですが、今はいっこうに興味を示してないようです。
ただ、映画やテレビの時代劇があると、「あっ、姫路城や」なんて言っておりますが、今では、姫路城は私の方が感心を持っているようです(笑)
有難うございました。
石垣マニアみたいな人もたまにはいますが、私も含めて大半の熊本市民の自慢は何といっても熊本城であり、その魅力の大部分が広大な石垣にあると認識しています。ですから地震で崩れたり、修復工事が始まるとなると関心を持ってその内容を知りたくなります(^^)/
熊本城復旧計画は当初20年で完了という計画でしたが、既にそれは難しいことを市当局も認めています。復旧計画の中でも最も手がかかるのが石垣修復だと思いますが、宇土櫓ゾーンだけでも10年以上かかるのはしかたないとあきらめています(-_-;)
城マニアの女性も増えてはいるようですが、特に石垣に興味を示す方はまだ存じ上げません。
まぁ、城全体をコンクリートにする地方もありますから、何とも言えませんが。
宇土櫓は特別だから、なおさらなのでしょう。
コンクリートは古代ローマ時代からあったらしいですが、日本には伝わっていなかったわけで。