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狂言はおもしろい!

2017-02-27 16:40:12 | 音楽芸能
 昨夜の「古典芸能への招待」(NHK-Eテレ)は、今年1月7日に国立能楽堂で行われた「萬(よろず)狂言特別公演」から。狂言は普段、能・狂言の公演の中で、添え物的な見方になってしまうのだが、昨夜は人間国宝・野村萬が登場する「松囃子」など見ごたえのある番組が続いた。
 中でも今回の注目は、これが六世野村万之丞の襲名披露ということになった「三番叟(さんばそう)」と公演主・野村万蔵みずから演出した「歌仙(かせん)」。
 実際の公演では「翁(式三番)」として、能のシテ方喜多流の人間国宝・友枝昭世が「翁」を演じたそうだが、放送では万之丞の「三番叟」と野村眞之介の「千歳」の一部だけが放送された。万之丞はまだ二十歳。さすがに「揉ノ段」の烏飛びなど実に軽やかだ。
 「歌仙」は歴史上名高い六人の歌仙、柿本人丸、僧正遍照、小野小町、在原業平、清原元輔、猿丸太夫らが登場する群集劇だが、今回、野村万蔵とともに歴史学者の磯田道史が加わって改作に試みたという。和泉流と大蔵流の流派も家も異なる狂言師が共演。めったにないことらしい。能でも異流共演はできないのだろうか。


三番叟


歌仙


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