昨日から新しいジェーンズ邸が水前寺成趣園南側の公園の一角に再公開されたというので今日見に行った。
ジェーンズ(Leroy Lancing Janes)とは明治4年、廃藩置県直後の熊本県に招かれて若者の教育をしたアメリカ人である。ジェーンズが教鞭をとった熊本洋学校からは多くの人材が育った。このジェーンズ邸は、当時ジェーンズ一家が住んでいた家で、もともと、現在の熊本県立第一高校がある熊本城域にあったもの。水前寺成趣園の東に移築されていたが、7年前の熊本地震で倒壊し、今回場所を変えて再建されたものだ。ベランダが張り出したコロニアル様式は、映画「風と共に去りぬ」や「大いなる西部」「ジャイアンツ」などを思い出す。また、明治10年の西南戦争をきっかけとして、この建物が日本赤十字社の発祥の地ともなった。なお、映画「ラストサムライ」でトム・クルーズが演じたオルグレン大尉のモデルは、旧幕府軍の軍事顧問だったフランス人のジュール・ブリュネといわれているが、アメリカ人に設定を変えるにあたって、ジェーンズを参考にしたと思われる。ジェーンズはウェストポイント陸軍士官学校の出身で、南北戦争に北軍の将校として参戦し、大尉にまで昇進したという人物だが、トム・クルーズが演じたオルグレン大尉はそのとおりの設定となっている。
さて、肝心の新しいジェーンズ邸だが、熊本地震で倒壊する前のジェーンズ邸を何度か訪れているので、その風合いの違いに違和感を感じてしまう。建物内部も推して知るべしと思い、今回は入らなかった。これから雨風に曝されながら徐々に風合いも変わっていくのだろう。
新しいジェーンズ邸
熊本地震で倒壊する前のジェーンズ邸
久しぶりにこのエリアに来たので、ジェーンズ邸の脇を流れる加勢川に沿って水前寺成趣園の表参道まで歩いてみた。川面を眺めていると、夏目漱石が詠んだ句
湧くからに 流るるからに 春の水(明治31年)
を思い起させる澄んだ湧水が流れている。ブラタモリ「水の国 熊本編」にも登場した鵜渡橋たもとの水神碑に手を合わせ、相変わらず川岸から流れ出す湧水を見ながらひと時を過ごした。
鵜渡橋たもとの水神碑
加勢川の川岸から流れ出す湧水
ジェーンズ(Leroy Lancing Janes)とは明治4年、廃藩置県直後の熊本県に招かれて若者の教育をしたアメリカ人である。ジェーンズが教鞭をとった熊本洋学校からは多くの人材が育った。このジェーンズ邸は、当時ジェーンズ一家が住んでいた家で、もともと、現在の熊本県立第一高校がある熊本城域にあったもの。水前寺成趣園の東に移築されていたが、7年前の熊本地震で倒壊し、今回場所を変えて再建されたものだ。ベランダが張り出したコロニアル様式は、映画「風と共に去りぬ」や「大いなる西部」「ジャイアンツ」などを思い出す。また、明治10年の西南戦争をきっかけとして、この建物が日本赤十字社の発祥の地ともなった。なお、映画「ラストサムライ」でトム・クルーズが演じたオルグレン大尉のモデルは、旧幕府軍の軍事顧問だったフランス人のジュール・ブリュネといわれているが、アメリカ人に設定を変えるにあたって、ジェーンズを参考にしたと思われる。ジェーンズはウェストポイント陸軍士官学校の出身で、南北戦争に北軍の将校として参戦し、大尉にまで昇進したという人物だが、トム・クルーズが演じたオルグレン大尉はそのとおりの設定となっている。
さて、肝心の新しいジェーンズ邸だが、熊本地震で倒壊する前のジェーンズ邸を何度か訪れているので、その風合いの違いに違和感を感じてしまう。建物内部も推して知るべしと思い、今回は入らなかった。これから雨風に曝されながら徐々に風合いも変わっていくのだろう。
新しいジェーンズ邸
熊本地震で倒壊する前のジェーンズ邸
久しぶりにこのエリアに来たので、ジェーンズ邸の脇を流れる加勢川に沿って水前寺成趣園の表参道まで歩いてみた。川面を眺めていると、夏目漱石が詠んだ句
湧くからに 流るるからに 春の水(明治31年)
を思い起させる澄んだ湧水が流れている。ブラタモリ「水の国 熊本編」にも登場した鵜渡橋たもとの水神碑に手を合わせ、相変わらず川岸から流れ出す湧水を見ながらひと時を過ごした。
鵜渡橋たもとの水神碑
加勢川の川岸から流れ出す湧水
加勢川は藻器堀川だけでなく水前寺のいろんな湧水路から流れ込んでいると思いますが、メインは藻器堀川だと位置付けたのではないでしょうか。
確かに!
昔の米国ではスタンダードな建て方だったんでしょうね。
へーっ、ジェーンズ陸軍大尉は映画「ラストサムライ」にも遠からず登場しているわけですね。
ほんと、FUSAさんはどこまでもお詳しいのでまた感心します。
>・・・その風合いの違いに違和感を感じてしまう。建物内部も推して知るべしと思い・・・
あらあら
>夏目漱石が詠んだ句・・・
いやはや、FUSAさんのページは知的に満ち溢れているので、付いて行くのがやっとです(汗)
>相変わらず川岸から流れ出す湧水を見ながらひと時を過ごした。
素敵なテレビの画面も思い出すことです。
有難うございました。
クラークのほうが一般に有名ですが、ジェーンズの功せきってすごいと思います!
熊本洋学校でジェーンズの教えを受けた人たちが「熊本バンド」と称するプロテスタントの集団を結成し、その後、新島襄の同志社に進むわけですね。そのあたりは大河ドラマ「八重の桜」にも描かれていましたね。
加勢川の清冽な流れを眺めているだけで心が落ち着きます。
懐かしい倒壊する前の色に戻してもらいたかったという気持もあります。
明治初期の熊本洋学校にジェーンズを招いたという当時の先進性というか、熊本の「ワサモン気質」というか面白いですね(笑)
坪井川の例を記事にしたことがありますのでご参考まで。
https://blog.goo.ne.jp/np4626/e/0b8e0feb043c142fe3f4084a022c13cf
どんど堰、小学生の時何人かの友達が飛び越えて遊んでました。途中1つ傾いていた所が難所で、自信が無いので1度も飛び越えてみようとは思いませんでした。