徒然なか話

誰も聞いてくれないおやじのしょうもない話

坪井川の汚濁と川の歴史

2022-12-04 20:19:27 | 熊本
 今日は家内と玄米を搗きに高平のスーパーへ行った。帰りは途中で僕だけ車を降り、坪井川沿いに歩いて帰った。先日、新聞で坪井川の汚濁問題が報じられていたのが気になっていて、川の状態を観察しながら帰ろうと思った。汚濁の原因は上流の鶴羽田町にある県の熊本北部浄化センターの処理技術の問題のようだ。観察しながら歩いているとたしかに落差のある箇所で泡立ちが見られる。しかし今日見た高平から寺原の区間の見た目はほとんど綺麗な流れで、所々で下の写真のようにマガモが泳いでいた。思えば今から60年ほど前、まだ木橋だった永康橋を渡って高校通学していたが、橋の上から澄んだ水の中に川魚が群れをなして泳いでいる光景を眺めたものだ。汚濁問題が解決し、昔の清流が戻る日を楽しみにしたい。
 今日歩いた区間の終点である寺原は明治から昭和初期にかけて熊本のお座敷文化を支えた町芸者「土手券」の発祥の地。地域の祭では坪井川に舟を浮かべ、舟上では土手券たちが音曲を奏でて賑わったという。


昔のどんど堰の辺りではマガモが泳いでいた。

坪井川の舟上でもこんな歌舞音曲が繰り広げられたのだろうか