徒然なか話

誰も聞いてくれないおやじのしょうもない話

四海波からの~阿蘇神社

2022-12-06 21:42:00 | 伝統芸能
 RKK熊本放送で再放送中の「水戸黄門」は今日、第1部の最終話「水戸の白梅」を放送した。黄門様は東野英治郎、格さんは横内正、助さんは杉良太郎という初期メンバー。話は諸国漫遊から水戸に帰った御老公一行、御老公は大日本史の編纂に勤しむ。助さんは城代家老の引退騒動に巻き込まれたりしながら、格さんは城代家老の娘との婚礼が行われる。助さんは「四海波」の謡で祝う、といった内容。
「四海波」というのは謡曲「高砂」の一節で、天下泰平を言祝ぐ詞章なので婚姻や祝賀の席で謡われることが多い。一般的には「四海波」の少し後に謡われる「高砂や この浦船に帆を上げて」の方が婚礼などでお馴染みだが、こちらは阿蘇神社の神主友成一行の道中を謡っていて特に言祝ぎの詞章ではない。
 ところで阿蘇神社といえば、来年末にシンボルである楼門の再建完成を待つのみとなった。既に他の社殿等は復旧を終えており、全面復旧が待ち遠しい。


今年9月の阿蘇神社楼門上棟祭

   ▼謡「四海波」

   ▼能「高砂」より「高砂や」