徒然なか話

誰も聞いてくれないおやじのしょうもない話

はやしことば「トコセ」

2022-02-11 20:36:51 | 音楽芸能
 東海風流チャンネル(水野詩都子さん・﨑秀五郎さん)にアップされた新曲は

   岐阜県民謡「トコセ」

 信濃で唄われていた「御嶽山」が「伊那節」となり、
 岐阜県の中津川へと伝えられ、
 「トコセキナヨドンドン」という囃子ことばを付けられ
 唄われるようになったそうです。



 ところでこの唄の題名にもなっている囃子ことばの「トコセ」ですが、日本の代表的民謡「伊勢音頭」の囃子でおなじみ「彌長久(いやとこしえ)」の「長久(とこしえ)」から来ているものと思われます。

彌長久(いやとこしえ)
 世怡彌成(よいやな)
  安樂樂(あらら)
   是者伊勢(これはいせ)
    善所伊勢(よいとこいせ)

 江戸時代の数次にわたる「お伊勢参りブーム」によって、日本全国に伝播し、全国の民謡の囃子はほとんど「彌長久(いやとこしえ)」の歌に起源するともいわれています。実はこれは、二千年以上も昔から歌われる伊勢の皇大神宮(内宮)御鎮座の歌を囃子にしたものなのだそうです。
 囃子ことばに歴史あり、といったところでしょうか。