徒然なか話

誰も聞いてくれないおやじのしょうもない話

琵琶行ふたたび…

2020-10-10 19:29:55 | 音楽芸能
 今年は「長谷幸輝検校没後100年記念」という特別な年だったが、コロナ禍のため「長谷検校記念 第26回くまもと全国邦楽コンクール」は来年に延期となった。残念な思いをしていたが、来月、楽しみな邦楽演奏会が熊本市民会館で開かれる。「ひらけ!邦楽のトビラ」と題したこの音楽会は、「第17回くまもと全国邦楽コンクール」で最優秀賞を受賞した箏の佐藤亜美さんと尺八の佐藤將山さんによるコンサート。
 昨年11月、熊本県立劇場で行われた「邦楽新鋭展 Vol.5」で「琵琶行」を演奏された佐藤亜美さんに当日の感動をメールでお伝えしたところ、この「琵琶行」が収録されたCD「二十五弦筝に依る伊福部昭作品」をご恵贈いただいた。以来、何度もこのCDで「琵琶行」を楽しんでいるが、ふたたび佐藤亜美さんの生演奏を聴くことができる。楽しみだ。
 「琵琶行」は映画音楽「ゴジラ」などで知られる伊福部昭が、中国唐代の詩人・白居易の漢詩をモチーフに、揚子江の畔の寂れた船着場で、零落した妓女が奏でる琵琶の音を背景に、妓女の哀れな人生に白居易自らの人生を重ねていく様子を描いた曲。