徒然なか話

誰も聞いてくれないおやじのしょうもない話

藤崎八旛宮例大祭 御能奉納

2015-09-20 16:58:40 | イベント
 今まで見た能舞台の中で最も迫力を感じた。今日の藤崎八旛宮例大祭・段山御旅所での御能奉納のことだ。他の能舞台や劇場舞台にくらべてお世辞にも立派な舞台とは言えない。橋掛かりの壁のベニヤ板は剥がれそうだし、先日の台風でよく持ちこたえたなと思うような老朽化した建物だ。しかし、その舞台で演じられる能は凄かった。朝早くから出かけて最前列に陣取り、これまで見たどの演能よりも舞台に近かったこともあるだろう。
 中でも、喜多流肥後狩野家の四代目にあたる狩野祐一さんの本格デビューとなった半能「敦盛」は、二代目の祖父秀鵬さんと三代目の父了一さんが地謡に入り、後見を人間国宝の友枝昭世さんが務めるという豪華さ。品格と若々しさを感じさせる祐一さんの素晴らしい演能だった。
※秀鵬の秀は、正しくは「王」へんに「秀」

▼番組
金春流 素謡「翁」
金春流 半能「高砂」
喜多流 半能「敦盛」
和泉流 狂言「盆山」
金春流 能「羽衣」
喜多流 半能「熊坂」
附祝言

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■金春流 半能「高砂」





■喜多流 半能「敦盛」