徒然なか話

誰も聞いてくれないおやじのしょうもない話

年賀状に句読点は?

2012-12-04 16:53:25 | ビジネス
 年賀状作成の季節となって、賀状や喪中通知の作成依頼が舞い込み始めた。縦書き文書の場合、「句読点」は付けるのだろうかというご質問を受けることがある。これまで自分が縦書きの年賀状などを出す時もあまり気にせず、年賀の挨拶の部分だけは句読点を付けず、近況などの添文的な部分は普通に句読点を付けていた。先日、喪中の年賀欠礼通知の依頼者の方が、あまりにも真剣に悩んでおられたのであらためて調べてみた。するとやはり、もともとは縦書き文書というのは日本古来の書式にのっとったものであり、句読点を付けるのは相手に対して失礼にあたるということらしい。つまり、句読点を付けてあげなければ読めないと見下していると解釈されるそうだ。そう言えば昔の偉い人の自筆文書を見ると、どこで区切るんだかわからない文書がほとんどだ。しかし、実際にそれに忠実に文書を作成してみたら、まぁ読みづらいこと。結局、句読点を入れたくなる箇所に半角のスペースを入れることで妥協した。この時代、あんまり気にすることもないのかもしれないが、先人の作法を頑なに守るということもたまにはあっていいのかもしれない。

※右は坂本龍馬が姉の乙女へ出した手紙