12月10日に亡くなった小沢昭一さんをしのんで、今日、BSプレミアムでは5年前に放送された「100年インタビュー『小沢昭一』」が再放送された。俳優で昭和風俗研究家でもあった小沢昭一さんは、長きにわたり、舞台・ラジオ・テレビ・映画などで幅広く活躍。随筆や芸能研究の著作でも知られている。
昭和4年東京に生まれ、幼い頃、父が開いていた蒲田の写真館での日々が今日の小沢さんの原点だという。また、「少年時代が黄金時代」だったともいう。それは、けっして生活は豊かではなかったけれど、文化や自然や人々の暮らしがほどよく調和がとれていた時代だったということらしい。以降、今日までの激動の人生を、独特の社会観や人生観を交えながら饒舌に語る姿を見ていると、まさに昭和文化史、昭和風俗史の語り部といった様子で、あらためて文化財的な小沢さんを失った損失の大きさを思い知る。最後に語った自らの体験を踏まえた反戦のメッセージは心にしみた。
小沢さんが出演した映画は200本にのぼるそうで、僕もかなりの本数を見ているが、なかでも想い出深い「幕末太陽伝(1957)」や「男はつらいよ 寅次郎紙風船 (1981)」などのDVDを近いうち借りて、在りし日の姿を偲びたいと思う。合掌
昭和4年東京に生まれ、幼い頃、父が開いていた蒲田の写真館での日々が今日の小沢さんの原点だという。また、「少年時代が黄金時代」だったともいう。それは、けっして生活は豊かではなかったけれど、文化や自然や人々の暮らしがほどよく調和がとれていた時代だったということらしい。以降、今日までの激動の人生を、独特の社会観や人生観を交えながら饒舌に語る姿を見ていると、まさに昭和文化史、昭和風俗史の語り部といった様子で、あらためて文化財的な小沢さんを失った損失の大きさを思い知る。最後に語った自らの体験を踏まえた反戦のメッセージは心にしみた。
小沢さんが出演した映画は200本にのぼるそうで、僕もかなりの本数を見ているが、なかでも想い出深い「幕末太陽伝(1957)」や「男はつらいよ 寅次郎紙風船 (1981)」などのDVDを近いうち借りて、在りし日の姿を偲びたいと思う。合掌