徒然なか話

誰も聞いてくれないおやじのしょうもない話

レオナルド・ダ・ヴィンチの神業

2011-01-09 17:35:10 | テレビ
 今朝のNHK日曜美術館では、レオナルド・ダ・ヴィンチの絵画のすごさを、デジタル技術によるバーチャル復元や彼の描画法についての新説「ミクロ点描画法」について、実際に再現しながら解説していた。
 「白貂を抱く貴婦人」のバーチャル復元は、新たにフランスで開発されたというマルチスペクトルカメラを駆使して過去の修復個所を特定し、デジタル処理でニスの堆積を除去するなどにより、500年前のオリジナルの鮮やかな色彩を甦らせた。その美しさには息を呑む。また、「モナ・リザ」の顔は輪郭線の一切ないぼかし技法が使われ、イタリア語で「スフマート」と呼ばれるが、美術史家のジャック・フランクは、ダ・ヴィンチはミクロの点を無数に重ねた「ミクロ点描画法」を使っているという新説を発表、実際に自らその技法でモナ・リザの眼を描いてみせた。この「ミクロ点描画法」、言ってみれば今日のドットで描くコンピュータ画像と同じ。これをダ・ヴィンチは500年も前に手でやっていたわけだ。あらためてそのすごさに驚く。

左が現状の「白貂を抱く貴婦人」、右がバーチャル復元後