徒然なか話

誰も聞いてくれないおやじのしょうもない話

サウンド・オブ・ミュージック

2008-01-05 17:50:54 | 映画
 昨夜、BS2で「サウンド・オブ・ミュージック」が放送された。ミュージカル映画としては最高傑作だと思っていたが、その思いはいささかも揺るがなかった。1965年に日本初公開された時、日比谷の70mmスクリーンで見てからもう43年経ったがちっとも古さを感じない。さらにその9年前の1956年、当時の西ドイツで映画化され、日本では「菩提樹」という題名で公開された。小学生だった私は小学校の映画見学会で見たこの映画でトラップ一家の話を知った。その後、この物語がブロードウェイでミュージカル化され、さらにハリウッドでミュージカル映画として製作されるという話を聞いて、あの地味な話が果たしてハリウッド映画としてなじむのか半信半疑だったものだ。しかし、さすがは「ウエストサイド物語」で実績のあるロバート・ワイズ監督は見事なエンターテイメントに仕上げた。ロジャース&ハマーシュタインの音楽はもちろん素晴らしいし、名シーン揃いだが、中でも好きなのは、マリアと大佐の結婚式で修道女たちが鉄柵越しに見送るシーンと、音楽コンクールで大佐とマリアが歌う「エーデルワイス」が次第に会場全体の大合唱となるシーン。特に「エーデルワイス」のシーンは「カサブランカ」におけるラ・マルセイエーズの大合唱のシーンに匹敵する名シーンだと思う。












菩提樹(1956)