徒然なか話

誰も聞いてくれないおやじのしょうもない話

ビートルズと成毛滋(なるもしげる)

2008-01-08 07:15:07 | 音楽芸能
 最近、テレビを見ていると昔を回顧する番組がやたらと多い。中でもよく取り上げられるのが1966年のビートルズ来日公演のことだ。日本におけるロックの歴史が変わっただとか、ヒドイのになるとそこから日本のロックが始まっただとか言っている。そんなこたぁない!たしかにマスコミや一部のある意図をもった大人たちが煽って大騒ぎにはなった。当時、貧乏学生だったので武道館まで見に行くことはできなかったが、彼らの来日中に放送された公演の中継録画を学生寮のテレビに鈴なりになって見たもんだが、みんなの評判はよくなかった。第一、曲目は少ないし、演奏も決して上手とはいえなかったし、正直「な~んだ!」てな感じだった。既にその頃にはフジテレビの「勝ち抜きエレキ合戦」なんていう番組が始まっていて、当時の若者の眼は肥えていた。この番組から伝説の天才ロックギタリスト・成毛滋のいたザ・フィンガーズや寺尾聰のいたザ・サベージなどが育っていたからだ。ビートルズが類まれなソングライターあるいは音楽クリエイターとして評価されるようになったのはもっと後になってからだ。
 ところで成毛滋(昨年没)といえば、後年、私が就職した会社の副社長が彼の親父さんで、ある時、某所でされた講演のテープ起こしをさせられたことを懐かしく思い出す。
(注)写真の禿げ上がったおっさんが故成毛滋