日本の文化を外国人の眼を通して再発見しようというNHK-BSの番組「Cool Japan」はとても興味深く、よく見る番組の一つだが、昨夜は「歌」を取り上げていた。(多分再放送だと思うが・・・)中でもアメリカのヘビメタ・ロックバンド、メガデスの元ギタリスト、マーティ・フリードマンの分析は面白かった。彼は日本語ペラペラの日本通として知られているが、いろんな番組で音楽に限らず、日本文化全般について造詣の深さを示している。彼によればセリーヌ・ディオンやホイットニー・ヒューストンなど洋楽の歌手はまず、自分がいかに歌がうまいかを表現することが第一でテクニックに走る傾向にある。一方、J-Popの歌手はメロディや歌詞を正確に歌い、いかにして歌に込められた意味や心を伝えるかに腐心しているというのだ。セリーヌ・ディオンの「All By Myself」と平原綾香の「明日」を聞き比べながらの説明には説得力があった。そう言われてみると、映画の世界でも同じようなことが言えるのではないかと思った。