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徒然なか話

誰も聞いてくれないおやじのしょうもない話

八十の手習い

2006-07-07 17:36:59 | その他
 S先生はおん歳80歳。今年の初め、パソコンを習いたいとおっしゃるので月に2回ほど、お宅にお邪魔してご指導をしている。もちろん若者に比べればスキルの上達は遅いが、最近では1ページ1200文字くらいの文章を、1週間くらいかけて正確に入力できるようになられた。感心するのはほとんど入力ミスがないことだ。パソコンを習おうと思われた動機は、過去にご自身がいろんな方面で発表された論文を見直し、再編集してデジタル保存しておくことだ。今日の学校教育の現状を憂う先生の、次代へのメッセージが込められている。また、先生は絵画もたしなまれるが、これまで描きためた作品も合わせてデジタル保存したいそうだ。
 人間誰しも自ら生きた証しを残したいという願望はあるが、自分自身におきかえてみると、はたして80歳でそんな気力と知力が残っているだろうか。