ボクの奥さん

ボクの奥さんは、甲斐よしひろさんの大ファン。そんな彼女との生活をお話したいと思います。

安奈

2012-09-20 12:36:16 | 日記
ボクの奥さんは、初めて聴いた日から、かなり長い間ずっと
この曲がキライだったそうだ(苦笑)

あのメロディが苦手だし、甲斐さんが結婚を決めた頃に作った曲だから

『ニヤケててヤダなぁ』と思ったらしい(笑)

甲斐さん自身が『甘い曲を2曲作った』と言って
ラジオで流したせいもあるかも知れないと言う。

ちなみに、もう1曲は『街灯』だったそうだ。

その後、世間一般的に甲斐バンドといえば
HEROと安奈が代表作とされたこともあり、

奥さんは『お腹いっぱい』な気分だったようだ(笑)

小さな変化があったのは、甲斐さんが著された『かさぶた』を読んだ時だ。

残間里江子さんとの対談の中の
『信じてた愛が完全に終わったと思ったとき、安奈ができたし

完全にふっきったとき地下室のメロディーができた』
という甲斐さんの言葉に、違和感を覚えたそうだ。

地下室…は、別居から離婚に至る時期に作られたものだから納得できるけど…

安奈は…?
甲斐さんが曲を書いた時期を間違えてる?(爆)などと考えている内に

博多に残して来た恋人のことを書いたのかも知れないと思ったという。

奥さんいわく…でも、もしそうだとすると

『もう一度、ふたりだけの愛の灯をともしたいっていうフレーズは
あのときの素直な気持ちだよね』

という甲斐さんの言葉は、ちょっと問題発言になっちゃうね(笑)

甲斐さんが最初に書いた安奈は、レゲエ調だったけど
俺の安奈はこんな女じゃない!と書き直したそうだ

奥さんは、花園で聴いた『こんな女』の方が好みだったようだけど(爆)

後藤次利さんもレゲエ調の安奈がお気に入りだったらしい(笑)

アコギで安奈を演る前に、甲斐さんが必ず『一緒に歌って』と言うのに

奥さんは、ずっと口パクで歌っていたらしい(笑)

でも、客席からの歌声が小さいと甲斐さんが
『フルバンドだったら、俺達をカラオケ代わりに歌うくせに!』と怒るし

逆に大合唱になると、嬉しそうに『サンキュー!』と言ってくれるので

だんだんと声に出して歌うようになったようだ。

福井県でのアコギライブの時は、
満席で200人足らずという小さなホールだった為、
自分史上最大のボリュームで歌ったらしい(爆)

甲斐バンドのツアーで、松藤さんがドラムを叩く安奈は、
自然に声を出して歌えるようになったようだ。

東日本大震災があって、甲斐さん自身も
『この曲の歌詞が違う意味を持った』と認識を改められたそうだ。

それまでも『名曲』と自画自賛されていたようだけど(笑)

福島県から転出された被災者の方のリクエストで、
ラジオから流れる安奈を聴いて、『良い曲だなぁ!』と思われたという。

奥さんも今は、心からそう思っているらしい。
11月に発売予定の『安奈2012』ボクも楽しみにしてます。
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『愛してる』と言ってくれ

2012-09-20 09:14:07 | 日記
『日本語でロックをやりたい』

甲斐さんは、安易に横文字の歌詞を書かなかった。

『語尾に『with you』や『I miss you』と付ければ

メロディに乗せやすかったり、収まりがよかったりするんだけど、

逃げてる感じがして嫌なんだよね』

数年後、歌詞に横文字…というより、英単語が増えたせいか?

甲斐さんの歌い方が、巻き舌ぽい発音に変わって来て、

その内に日本語の発音まで『愛』が『おい』に聞こえるくらいになってしまった…(苦笑)

『愛してる』が『おいしてる』になっちゃうのは、何だかなぁ…と奥さん

その時期の奥さんは、ライブには相変わらず参戦していたけど

家でCDを聴いたり、VHSを観たりすることが少なかったと思う。

ファンクラブの会報にも同じような指摘をした投稿が掲載されたらしい。

が、しかし、ついに転機が訪れる!
KAI FIVEの3枚目のアルバム『嵐の明日』

甲斐さんが、このアルバムに収録される曲の話で、

『日本語、特に漢字って綺麗だよね。痙攣なんて漢字はホントに美しいと思う。

毎日のように辞書を眺めてるよ』と言ったという。

奥さんは、もしかして長岡さんと話したのかな?と思ったらしい(笑)

KAI FIVEは、ポニーキャニオンからアルバムを出していたし、考えられなくはないですよね?

理由はどうであれ、甲斐さんがまた、以前のような歌い方に戻ったおかげで、

奥さんの甲斐さん熱は、再び上昇していったのだ(笑)
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ニューアルバム

2012-09-19 09:32:56 | 日記
薬師寺ライブのMCで、甲斐バンドの新しいアルバムが出ると発表された。

『昭和40年男』のインタビューで、甲斐さんが

『アルバムはちょっと驚く内容になりそう

まだ出せるかどうかさえわからないけど』
と話しておられた。

奥さんの頭の中は、疑問と期待でいっぱい(笑)

今度は、どんな風に裏切ってくれるのかな?
どんなサプライズが待っているんだろう?

先行シングルは『安奈2012』だけど、
アルバムはオリジナルだと思っていたようだ。

オリジナルはオリジナルでも『セルフカバー』?!
甲斐バンドの初期~中期の曲を、10~20代に向けて…?

実際にアルバムを聴いてみるまで、
奥さんの頭の中は…(笑)
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ザ・ロード・アウト

2012-09-18 23:59:51 | ライブ
ボクの奥さんは、甲斐さんの野外ライブに行くと
ひそかに心打たれることがある。

それは、ライブが始まるずっと前から、
黙々と準備をしているスタッフの方々の姿だ。

もちろん、野外でなくてもライブが行われる時には、
忙しく立ち働いておられると思う。

ただ、開場前のホールで、その姿を垣間見る機会は少ない。

奥さんは、那智勝浦や宮古島のイベントの時に
何も遮るものがない場所から、
スタッフの方々が準備に勤しむ姿を見た。

朝早くから器材を搬入し、ステージにセッティングする。

照明用の足場が組まれ、照明器具が吊り上げられる。

何もなかった広場が、徐々にライブ会場に変えられていく。

大声で叫んでいる人、いくつもの荷物を抱えて運ぶ人

慌ただしく走り回る人、手にした紙を眺めて考え込む人…

それもこれも皆、たった1時間のライブのために…

その1時間が過ぎれば、また元の広場に戻す仕事が待っている。

普段のライブでは、そんなことを考えたことがなかった…
いや、頭の隅では判ってるつもりでいたけど、

こんな切ないひたむきさを感じたことはなかったと言う。

どんな条件の場所でも、最高のステージにするために
入念なチェックが繰り返される。

照明プランナーの前島さんが話されていた言葉…

『僕がいくら考えた色でも、甲斐さんが不満なら変えていかないと…

ステージのミュージシャンが目立ってなくちゃダメだし
照明が気になるということは失敗なんです』

ライブ会場の駐車場で会ったトランスポートの小倉さん。

ライブが終わるとすぐ次の町に出発して、
夜通し器材トラックを走らせる。
朝9時までにトラブルなく到着して、器材をセッティングする。

普段はライブ中、スモークを担当するけど、
このホールは焚いちゃダメなんだ。

と、貴重な仮眠の時間に話して下さったそうだ。

そんなスタッフのメンバーに甲斐さんが贈ったのが、
今回のタイトル…ジャクソン・ブラウンの曲だ。

『熱狂』が流れるようになる前は、この曲が客出しのテーマだったそうだ。

長くなるけど、和訳された歌詞を記しておきます。

客席は空っぽ
さあ ローディにステージを任せよう
セットを取り壊して荷造りをし

一番最初に到着して 一番最後に出ていく
最低の賃金で働いているんだ

そして他の町へ行き またそれをセットする

今夜の客は素晴らしかった
彼らはちゃんと列を作って待ってくれた

そして立ち上がり ショーを盛り上げてくれるのも彼らだ

でも僕の耳にはドアを閉める音や
椅子を片付ける音が聞こえてくる

彼ら(客)が決して聞くことのない音が…

いくつものケースをころがして アンプを吊り上げる
荷物の山を運び下ろして それをまた積んでいく

そしてとうとう僕を運び出す番がやってくる
君たちはステージの上で見事に立ち回っていく…
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悲しき雨音

2012-09-18 14:51:21 | 日記
その昔、甲斐さんは金子光晴さんの影響で、
本当に『詩人』になりたかったそうだ!(驚)

もしも甲斐さんが、その道を選んで詩人になっていたら…
奥さんが『甲斐よしひろ詩集』を手に取ることは、あったのだろうか?(笑)

当時の恋人のすすめもあって?甲斐さんが詩を書き始めた頃は、
空や海や風や太陽など
常日頃、他人が書くとバカにしていたフレーズばかり…(笑)

ご自身でも『何で書くんだよ?!』と苦笑してしまったという。

そういえば結構、雨にまつわる曲が多いかな?

恋時雨、レイン、ノーベンバー・レイン…とそのままタイトルになっているものや

裏切りの街角、そばかすの天使、LADY、熱狂、翼あるもの、メモリーグラス、
ハート、陽の訪れのように、渇いた街、眩暈のSummer Breeze…

などなど、歌詞の中に雨が織り込まれているもの。

『ビューティフル・エネルギー』の『やさしい雨』…はさておき(爆)
さまざまな雨を歌っておられますね。

奥さんが雨と聞いて思い出すのは…
薬師寺ライブの前日の雷雨も凄かったようだけど(苦笑)
掛川のアコギライブの日だと思う。

少し早めに到着し、掛川城を見学していたら
雷鳴が響き渡って、突然の豪雨が…!

しばらくして小降りになったので、散策を中止して
会場に向かうことにしたらしい。

この会場は、駅から離れた所にあり、
ライブが終了する頃には、路線バスが運行していないので、

タクシーが必要な来場者は、開演前に会場事務所へ
その旨、申し出て欲しいとの注意がされていた。

奥さんが路線バスに乗って、40分くらい経った頃
ワイパーが効かない程に雨足が強くなった。

そろそろ、会場の最寄のバス停が近づいて来ていて、
奥さんは、こんなヒドイ吹き降りの時に降りるのは嫌だなぁと思っていたら…

無情にも、次のバス停が目的の降車地点だった(爆)

バスの扉が開いた途端に、横なぐりの雨が車内に吹き込んで来たので、

慌てて料金を払い、バスを降りたらしい。

このバス停から会場までは、徒歩約15分…
しかも雨は、強風と共に正面から突き刺さって来る。

道路は冠水しているし、風に煽られて傘は役に立たないし…(泣)

奥さんの頭の中では『嵐の季節』がエンドレスで流れていたらしい(笑)

服にもブーツにも雨が染み込んで、
ずぶ濡れになりながら歩いていると後ろから車がやって来たそうだ。

盛大に水はねを浴びせられると身構えていたら、
そのライトバンは、対向車線に大きく逸れて
奥さんを追い越して行ったという。

追い越される瞬間、ドライバーの気遣いに感謝しながら
ライトバンを見ると、助手席には甲斐さんのマネージャーの方が?!

目的地が同じなんだから、乗せてってくれたら良いのにね(笑)

会場に到着して、水が滴らない程度にタオルで拭った後、

タクシーの予約をしに事務所へ行ったら
応対して下さった女性が奥さんを見て、ひどく驚いたように

『シャトルバスで来られなかったんですか?』と尋ねてきたそうだ。

事前に告知はなかったけど、30分に1本、駅から会場までを往復するバスが出ていたらしい(苦笑)

ちなみに、この豪雨は開演前には上がって、
甲斐友さん達は、傘も持たずにやって来たそうだ(爆)

ライブ中、奥さんの湿ったブーツが、
アトムの足音のように『キュン!キュン!』と鳴り続けていたという…
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