次々と畳み掛けるように、ツアーが展開されて
この又聞きレポが、追いつけなくなって来たこともあり(汗)
また、奥さんの、演奏される曲それぞれに対する感想が、重複していることも多々ある(苦笑)ため
割愛させて頂く部分が増えて参りますが(汗)
まあ「いつものこと」と、読み流して頂ければ幸いです…m(__)m
さて、今回の「マクラ」は、ある日の新聞記事から…
そのタイトルは「コスト削減 ドラマーに矛先」で
あるビジュアル系ロックバンドのドラマーの方が、CDの収録の際に
所属事務所から「電子ドラムか『打ち込み』で収録してくれないか」と言われたらしく
「自分の曲でドラムを叩けないことは受け入れられなかった」ものの
音を電子的に再現する電子ドラムで何曲か録音なさったところ
「ドライブ中に窓から景色を見ても、ずーっと同じ色の団地が続いているようなイメージ」で
「実際にドラムを叩いた『生音』のような息づかいは感じられない」と思われたそうです
この事態の背景には、CD自体がサブスクに取って代わられたものの
サブスクの売り上げは、CDより遥かに少なく
アルバムの制作費を賄えない…という事情があり、制作費を削るために
ドラムセットが入る広めのスタジオや、幾つもある太鼓それぞれに設置するマイク
残響音を拾うため、部屋中に設置する追加のマイク
更に、その環境をキープするのに借りっぱなしになるスタジオ代など
「ドラム」が必要とする経費を押さえようとなったみたいです(汗)
その結果、このドラマーの方は、ご自宅を改装してスタジオを造られたらしいんですが
それは「ドラムは楽曲ごとに『オーダーメイド』した生音であるべきだ」との思いと
「CDアルバムは、曲の寄せ集めではなく
曲順を含めて一つの作品」というバンドのポリシーに従ってのことだそうです
アナログレコードの時代から続くバンドの1ファンで、サブスクを利用しない我が家の住人には
「今って、そんなことになってんの!?」と、寝耳に水な話だったみたいだけど(苦笑)
このドラマーの方が「ドラマーがリズムマシンに取って代わられるのではないか?」との質問に
「バンドのリズムをコントロールし、メンバーたちと息の合った演奏で観客を熱狂させるには
譜面を読むことも大事だけど、空気を読む方が大事ですから」と
リズムマシンには絶対に出来ないことを挙げられたことに「だよねぇ!」とハゲ同(笑)
…って、頭の中には、甲斐さんのお顔が浮かんでいたんじゃないかと…?(笑)
「そんなことになって」も、生の「豊かな音」や、ライブにこだわって来られ
今ツアーも、ツインドラム態勢で臨まれた方は
「30分番組なのに、1時間喋った(笑)どう編集するんだろ?(笑)」と
「勝手にテレ東批評」のお話に夢中になられたためか?(笑)
「次の曲、ナンだっけ?(笑)」と、足元のモニターに置かれているとおぼしき?
セットリストが書かれたカンペを覗き込まれ(笑)
「あっ『安奈』ね?出来れば歌いたくないという気持ちが…(笑)」と、おっしゃったらしく(笑)
「バンドは予定調和」とのお言葉通り?「やらない訳にはいかない曲」なのかなあと…?(苦笑)
もっとも、やはり「甲斐バンドと言えば…」といったご様子で
この曲を待っていらした方も少なくなかったみたいで
サビの部分になり、甲斐さんが、手で招くような仕草で「歌って!」と促されると
関東圏には珍しく?「そこそこの歌声が聞こえた」んだとか…
続いても、やはり「やらない訳にはいかない」のであろう?「裏切りの街角」
イチローさんがお弾きになるイントロのギターの音色には、大森さんのギターの面影はなく(汗)
更に、甲斐さんが、この曲のイントロに、かなりこだわっていらしたことが、頭の片隅をよぎった途端
かつてのアコギツアー?で、西村智彦さんが、この曲のイントロをお弾きになったものの
何が原因だったか?甲斐さんからストップがかかって、やり直しになった際に
「俺が、今まで聴いた中で、一番ウマいイントロだったのに…(笑)」と、おっしゃったことを思い出し
その西村さんが、今回、甲斐バンド16年ぶりのニューアルバム
「ノワール・ミッドナイト」に参加なさったのが、ラストワークとなられたことに思い至り
「ナンか、もう、メンタルがグチャグチャになった…」ようです(汗)
ボクは、西村さんと同じ青森県出身ということで
甲斐さんが、西村さんのことを「博多のラテン系気質とは真逆の気質の人種(笑)」と評されたと聴いて
勝手に親近感を覚えていたんですが、本当に残念です…心よりご冥福をお祈り致します…m(__)m
でも、甲斐さんが、エイベックスのインタビューの中で…
「彼のセンスが、このプロジェクトの重要な位置を占めている」…と話されていたように
今回のフルアルバムの中で、西村さんの「音」は鳴り続けているんですよね?
その「ノワール・ミッドナイト」から、セットリストに選ばれし1曲
「黄昏に消えた」では、甲斐さんが、しきりに「歌って!」アピールをなさっていたものの
まだアルバムの「聴き込み」が充分ではない方が多くていらしたのか?
先刻の「安奈」ほどの歌声は響かなかったみたいで「ちょっと残念…」と奥さん苦笑い(苦笑)
さて、ここから、ライブ本編終盤の王道ラッシュ♪
エレキギターを手にされた甲斐さんを見て、下手側前方席で高まりながら(笑)
「氷のくちびる」で手拍子足拍子していた奥さん
甲斐さんが、センターマイクの前から離れられ、立ち止まって、ギターをお弾きになったのが
ちょうど自分の席の真っ正面だったらしく、言わずもがなの大暴れ(笑)
続く「ポップコーンをほおばって」のラストでは
「氷のくちびる」の時よりも、更に下手側へ移動されるのが「お約束」…のはずが
甲斐さんは、いったん、センターブロックと、下手側ブロックの間の通路の前辺りに行かれたものの
そこには立ち止まられずに、また先程の位置まで戻って来られ
奥さんの真っ正面で、ギターを弾いて下さった(…と主張(笑))そうで
「ギターを弾く甲斐さん」好きは狂喜乱舞(笑)
そのハイテンションのまんま(笑)「冷血」そして「漂泊者」を聴いた奥さんが
どんな風になったか?…は、皆さまのご想像におまかせ致します(笑)
…で、この日も「こんなに来てくれて感謝してます」と、おっしゃって、本編ラスト曲の「HERO」へ…
この日、甲斐さんがお蹴りになったマイクスタンドは
ツアー3ヵ所目にして初めて、キレイな弧を描いて回ったみたいで
「思わず拍手しちゃった~(笑)」と奥さん(笑)
そのあと、心の中で「やれば出来るコなのよ(笑)」と呟いたことはご内密に…(笑)
ちなみに…この「HERO」でも「タン、タタン」は、少数派だったそうです(笑)
ともあれ…演者の皆さんが、いったんステージを降りられると
奥さんは、汗を拭い、水分補給に務め、アンコール待ちの手拍子に加わり
やがて、メンバーの皆さんが、ステージに戻って来られて、大きな拍手と歓声が沸き起こる中
上手側奥に「コーラス隊」の皆さんが登場なさって
「嵐の季節」のサビの部分をゴスペル調にお歌いになり
続いて、メンバーの皆さんの演奏が始まると、ほどなくして、甲斐さんご登場♪
もちろん、この日も、大きな声で歌いながら、拳を突き上げたことは言うまでもアリマセン(笑)
ただ、この「嵐の季節」が終わったあと、甲斐さんが「『観覧車』をやるから」と告げられた際に
観客の反応に違和感をお感じになったのか?
「やるよ?…疲れてる?(笑)やるよ!」と、重ねておっしゃったことにビックリ!(苦笑)
もっとも、久しぶりの2時間&20曲超えライブということで
ビルボードシリーズのような、やや短めの、それも前半は着席参加のライブに慣れていらしたら
立ちっぱなし歌いっぱなし?で迎えたアンコールは、少し疲労の色が濃かったのかも知れませんね?
それを慮られたのか?この日の甲斐さんは、歌詞の部分を歌い終えられると
すぐに「Wow Wow…」と始められたそうです(苦笑)
そして…「今夜は、こんなに来てくれて感謝してます!」と甲斐さん
「この勢いのまま、武道館へ向かって行こうと思ってるんで、良かったら来て下さい」
…と、おっしゃって「ラブ・マイナス・ゼロ」へ…
「サンキュー、じゃあね」の一言を残して、甲斐さんがステージを降りて行かれ
演奏を終えられたメンバーの皆さんも、そのあとに続かれ
しばしのインターバルを経て、今ツアーの大ラス曲「100万$ナイト」が始まり…って
奥さんは、密かに「今日だけはオリジナル音源を流してくれないかなあ」
…と思っていたみたいだけど、当然、その願いは叶わず…(苦笑)
ただ、ツアー初日から、甲斐さんがイヤモニを気になさる仕草をお見せになることはあっても
歌詞間違いは全くと言っていいほどなかったのが
この大ラス曲で、かなり長くハミング?(苦笑)なさった際には
「音源を流して」という自分の念が、甲斐さんの邪魔をしたんじゃないか?と思ったらしい(笑)
ともあれ…ミラーボールを見上げながら、心の中で大森さんのギターの音色を響かせ
ホールの天井を突き抜けた先にあるはずの星空を思い浮かべ、この「特別な日」のライブは終了…
…が、しかし、終演後に流される「RINGS」に、耳を傾ける素振りもなく
バタバタと席を立ち、ホールの出口へ向かわれる方の多さに唖然!?
帰りのアクセスのご都合なのかも知れない…とは思いつつ
甲斐さんが「大森さんが亡くなって本気で甲斐バンドをやろうと思った」と話されていたにも関わらず
現在の「甲斐バンド」における、大森さんの存在感みたいなものを突きつけられたような気がして
「ものすごくショックだった…」と奥さん(汗)
でも「RINGS」が終わった途端に「大森~っ!」という男性陣の声が上がって号泣…
メンタルが、終始不安定だった7月5日のライブは、こうして幕を閉じました…