ボクの奥さん

ボクの奥さんは、甲斐よしひろさんの大ファン。そんな彼女との生活をお話したいと思います。

今年のビルボード・ツアーは…(ネタバレあり)

2018-05-12 09:16:00 | ツアー
木村将之さんが、今回のツアー前に公開されたリハーサル映像について…
「甲斐よしひろさんのビルボード&ブルーノート・ツアーの
リハーサルの様子が上がってました
この曲もすごいことになってますが
選曲やその他のアレンジでもすごいことになっております」

…とツイートなさってましたけど
確かにセットリストを眺め、奥さんの話を聴いていると
甲斐さんが今ツアーを「カラフル」と表現されたことにナットクです

シーズン1では、まずこの新しい「フォーク」の在り方を提示することに
主眼を置かれていたでしょうし
シーズン2では、鈴木さん以外のメンバーをチェンジなさって
シーズン1のセトリの半分以上をこの新たなバンドで表現され

シーズン3は「都会のキャンプファイヤー」というキーワードの下
「フォーク」の概念の枠を更に広げて来られた訳ですが

甲斐さんが、ツアー初日を「原石」とおっしゃるのと同様に
シーズン1〜2は、このシリーズのまさに「原石」で
いわゆる「フォーキー」な曲、甲斐バンド初期の曲が多く

「キャンプファイヤー」というなら、こちらの方が
【吟遊詩人の唄】や【円舞曲】【破れたハートを売り物に】など
大合唱ナンバー溢れる(笑)シリーズだったのに対し

シーズン3は、奥さんによると…
「甲斐さん色っぽい♪」「腰に来る曲(笑)が多い」…っていう
大人の男女のセクシャルな面も含めた愛を描いたナンバー

…【クール・イブニング】【オクトーバー・ムーン】
【FEVER】【フィンガー】など…がエッジを効かせていて
「都会の」洗練されたキャンプファイヤーといった印象を受けました

大塚いちおさんが、シーズン2のライブDVDのブックレットに
「西部劇風ロードムービー」的なレビューを書かれていて…

例えば、ご友人である鈴木さんのことは
「ざらついた荒野を進んで行く」甲斐さんの「旅の相棒」で
「さしずめ、行く手を阻む強面たちを難なく撃ち抜いていく冷静なガンマン」で

「【荒馬】が駆け出し」「旅の仲間が増え」
「その仲間たちと軽やかにグラスをかわすような【ブラッディ・マリー】」

「そして【風の中の火のように】…炎を眺めながら暖をとる彼ら
大切な人を想うことで、疲れきった体に再び力が沸き上がる」

「ラストの【吟遊詩人の唄】では、僕らも一緒に歌い
再び荒野へと続く道に消えていく彼らを見送る」等々…

とても興味深かったので、じゃあ、今ツアーのセトリを物語にするとしたら…
と考えてみたんですが、内容が「カラフル」過ぎて(笑)
ボクの文章力ではとてもとても…(苦笑)
選曲も様々な時代のアルバムに渡ってますし…

オープニングの【愛のもえさし】は
某プロデューサーの方が色々な面でサポートなさった結果
共作という形になった(笑)「松藤甲斐」と
「アタタカイ・ハート」に収録されていて
内容は、シーズン3にも通じる世界観だけど

2曲目の【涙の十番街】は、アルバム「地下室のメロディ」の最後に収められ
当時の甲斐さんの私生活をかんがみると意味合いが変わりますが
歌詞そのものは「マイ・ジェネレーション」的な匂いのする1曲だし…

恋人とバイクでぶっ飛ばしたり、路上で歌い踊ったりすることでしか
鬱屈した日常のウサを払い退けられない若者たち…というのは
実際に、ライブ終了後、移動中の甲斐さんを
バイクで追いかけて来たファンがモデルになっているらしい

ただ、改めて歌詞カードを眺めていると…
次の【昨日鳴る鐘の音】は、悩める若者の独白で
【ブラック・サンド・ビーチ】の男性は、遠い夏の日の癒えない傷を抱え
【ユエの流れ】の女性は、黙って去って行った男性を諦め切れず…

5曲目の【ラン・フリー】はさておき…
【汽笛の響き】も【デッドライン】も【港からやってきた女】も
嫌いになった訳じゃないのに別れてしまった…
あるいは、別れなければならなくなったことを
仕方なかったと思いつつ、心のどこかで今も悔やんでる

…といった風に読み取れて来て
【冷血】では、自分の存在すら呪いたくなるほど己を見つめ直し
「人生にはアップの時期とダウンの時期がある
これはダウンの時期に作った」という【観覧車】でエンディング…

そりゃ、アンコールの【Thank You】や
大ラスの【風の中の火のように】がないと
ナンて言うか…救いがないって感じ(苦笑)

もちろん「ソリッドでデンジャラスなサウンド」が気分を高揚させ
「失恋ソング特集」っていう雰囲気からは程遠いようですが…(笑)

木村さんも「お客さんが青春時代な顔をして楽しんでいらっしゃるのを見て
いいなぁと思うのです」とおっしゃってましたし…(笑)

ツアー・プロモーションでは、ずっと【破れたハートを売り物に】の
ビルボード・バージョンを流されていたのに
いざ、フタを開けてみれば、その【破れたハート…】も
このシリーズのテーマソングとも言うべき【吟遊詩人の唄】もなく…(苦笑)

でも、我が家では、この2曲は
「ビルボード・ツアー」全体に流れる
重低音というか
「生きることを素晴らしいと思い」
「愛を奏でながら」日々を送ろう…というような
甲斐さんがライブをなさる際の根底にある思いを表した曲だよねと話してます

全てのシーズンに参加されている「若いが頼りになる存在」
鈴木さんは、大阪ライブを終えられた後
「4年目となる今回は、何か今までにない感覚がある
難しさも面白さも今回は一味違う」とツイートなさっていて

音楽的なことはよく判らないけど(汗)
シーズン3で「新たな扉が開いた」とおっしゃった甲斐さんに
「その先の景色を一緒に見ようぜ」と
手招きされていらっしゃる最中なのかなあと…?

ともあれ…本日、ビルボード東京に参戦予定の皆さま
百聞は一見にしかず…ってボクが言うのもナンですが(笑)
「フォーキーでデンジャラス 甘美なスピリッツを味わう夜」
心ゆくまでご堪能くださいね♪
コメント
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