ボクの奥さん

ボクの奥さんは、甲斐よしひろさんの大ファン。そんな彼女との生活をお話したいと思います。

さくっと春ドラおまけ

2018-04-30 14:47:00 | 日記
2時間サスペンス枠が消滅してから久しいですけど
「土曜ワイド劇場」の人気シリーズが
「日曜ワイド」に引き継がれ再放送されたり
単発のスペシャルドラマが作られたりと
なんだかんだ言っても、やっぱりミステリー好きな方が多いのかも?(笑)

我が家もご多分に漏れず、江戸川乱歩や松本清張
アガサ・クリスティ原作のドラマ化には、一通り目を通しておりますが
今春もクリスティ作品が立て続けにドラマ化されていて
ストーリーも結末も判っているのに、やっぱり観てしまいました(笑)

ただ、天海祐希さんと沢村一樹さんをそれぞれ主演に据えた
「パディントン発4時50分」と「大女優殺人事件〜鏡は横にひび割れて」は
お二人を警察官に設定したことで
「捜査」主体と言いますか、謎解きがメインになり
特に後者の犯人の動機やその配偶者の愛情といった
「人間ドラマ」の部分が物足りない感じ…(汗)

もっとも、このスペシャルドラマ枠には
ダイワハウスさんがスポンサーに名を連ねておられたので
箱根駅伝の際に甲斐さんが絶賛なさっていた
「Daiwa Boys」のCMが観れましたけど…(笑)
やっぱり、あのカントリーバンドの雰囲気は
ビルボードライブを彷彿させますね♪

それはともかく…そういう意味では
野村萬斎さんが「ポワロ」役を務められた「黒井戸殺し」は絶品でした♪
前回の「オリエント急行殺人事件」もそうですが
「探偵ならでは」の決着のつけ方が
「ドラマ」になるというか、視聴後の余韻に深みが出ます

栗本薫さんの愛読者だった奥さんによると
栗本さんは「たとえ推理小説でも『小説』と名乗る以上は
単なる犯人探しやトリックの解明だけ書けばいいというものではない
そこに『人間』が描かれていなければ『小説』とは言えない」
…といったことをおっしゃっていたそうです

この「黒井戸殺し」の脚本を書かれた三谷幸喜さんは
「古畑任三郎」のベースに「刑事コロンボ」を敷いておられた節…
よく似たトリックが登場してました(笑)…がありますし
クリスティの作品に対しても、舞台を日本に移す上での変更はともかく
原作の世界観を損なわないように配慮なさっているんじゃないかと…?

野村さん演じる「勝呂武尊(すぐろたける)」のキャラが濃い(笑)との声も聞かれるものの
本家の「エルキュール・ポワロ」自体が
生みの親であるクリスティをして「鼻持ちならない自信家」やら
「あの慇懃無礼な態度には我慢できない」やらと言わしめた人ですし…(笑)

ただ、自作の映像化や舞台化の際には
お気に入りだったはずの「ミス・マープル」を演じる女優よりも
「ポワロ」を演じる俳優に対するクレームの方が多かったらしく(笑)
生涯、納得の行く俳優には巡り会えなかったみたいだけど

その後、ポワロ役を務めたデヴィッド・スーシェを見たら
なんて言ったんでしょうね?
「イメージがぴったり過ぎてキライ!」とか…?(笑)

我が家はもちろん、本場イギリスでも
スーシェ氏のポワロは絶賛されてるようだし
おそらく?三谷さんと野村さんの間にも
スーシェ版ポワロのイメージがおありだったと思われます

この「黒井戸殺し」の原作「アクロイド殺し」は
その結末というか、トリックが衝撃的で
論争が巻き起こったのも、むべなるかな…といったもので

それ故に、原作を読んだ時は「これは映像化できないな」と思ったし
実際、ドラマや映画に取り上げられることも少ないようだし
スーシェ版もちょっとねぇ(苦笑)…と思いきや

本国では、なんと!舞台化されているらしく
トリックとは別の意味で興味があったんですが(笑)
そちらの意味でも、今回のドラマは見事に仕上げられていて

また、文章からは想像するしかなかった
「探偵ならではの事件解決後」のポワロの表情を
野村さんが狂おしく魅せて下さいました
やはり、ミステリーであろうとサスペンスであろうと
「人間」が浮かび上がって来ないと面白くないですよねぇ

余談ですが…2018年版「探偵物語」は
やはり斎藤工さんが「冴えないおじさん」には見えず
「う〜ん…」と思いながら観ていたんだけど
原作とも映画とも違う設定(や犯人)になっていたのでナットク(笑)

でも、テーマソングは同じ【探偵物語】で
安藤優子さんがカバーされているとはいえ
あのタイミングで、大瀧詠一さんのメロディを流すのは、ちょっとズルイぞ!(笑)
コメント
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