ボクの奥さん

ボクの奥さんは、甲斐よしひろさんの大ファン。そんな彼女との生活をお話したいと思います。

雑感モロモロおまけ

2016-12-07 17:44:00 | 日記
前回のセイ!ヤングで甲斐さんが
NHKの「アナザーストーリーズ」は
「ロマンポルノ」を文化だと捉えているとおっしゃってましたが

1988年、アダルトビデオに取って代わられた「ロマンポルノ」は
2012年に日活が創立100周年を記念し
かつての名作群を特集上映した際に再び脚光を浴び始めていたらしい

若い観客が大勢来場し、特に女性の観客が目立って増えたそうで
これを機に始まった「ロマンポルノ・リブート(再起動)・プロジェクト」は

2010年にも過去の人気作品をリメイクした
「ロマンポルノ RETURNS(笑)」が不発に終わった原因として
オールドファンの男性向けに作ったことを挙げ
男女の区別なく見られる作品を目指すようになったもので

今回は行定勲、園子温、中田秀夫ら5監督が
原作人気に頼る企画ばかりがまかり通る映画界にあって
「10分に1回の濡れ場」を維持したまま、オリジナル脚本で作品を制作
まずは東京で、来年には各地で公開されるという

5作品すべてに女性プロデューサーが参加されているほか
行定監督は、女性脚本家と共同で物語を練り上げられ
「男性の独りよがりな妄想に女性の視点を入れることで
女性の共感に繋がると考えた」そうだし

5作品とも、多くの女性が嫌悪感を抱くような場面は、基本的に除外
未成年のヒロインもNGにするなど
男性の欲情に訴えるだけでは、集客が見込めない現状を
女性観客の支持によって打破したい意向みたいで
今後も女性や外国人を監督に起用し、制作を続けて行くんだとか…

この5監督の作品紹介の中で印象的だったのは
過激な性的映像がネット上に氾濫する現代に
「今、ポルノを撮る必然性はない」とおっしゃった園監督

「アンチポルノ」という作品で「AVによって壊滅したポルノの
[必然性がないこと]を映画にして
女性の裸がどう消費されるのかを考えました」と話されてますが

ロマンポルノと同様に「絶滅危惧種」に挙げられている
「ストリップ」業界の関係者の方々も
アダルトビデオやヘアヌード写真集が打撃となり

「ネットを見たらいくらでも女性の裸があるじゃないですか
お金を出してまでって感じじゃなくなってしまった」と嘆かれる一方で
「画面で見るのとストリップ劇場に行くのは、本質的に違う」と…(笑)

確かに我が家には、ライブであれ、スポーツであれ
「会場に足を運んで見るのがイチバン!」と主張する住人がおります(笑)

その場の熱気や匂いも含め「五感でエロスを受け止めた時代」と
「ビデオや写真という二次元を楽しむ時代」の違いが
「肉食系」から「草食系」への転換を促したのではないか?との説によれば

多くの場合、二次元は美しく作ってあり、人間関係の厄介さがないため
ゲームソフトやバーチャル世界で、独り遊びに慣れ親しんだ世代には
実際に人と関わり合うことを煩わしく感じられる方が多いんじゃないかと…

その意味で「自分の目で見て、自分の手で確かめたものしか信じない」
…と、おっしゃっる甲斐さんは、典型的な(笑)肉食系男子でしょうけど

ストリップ劇場に行かれたことはおありでも
「視力が悪いんで、10分くらいで出て来たという
苦い経験をしてしまいました(笑)」と話されてましたよね?(笑)

それはさておき…「金持ちは、なぜ高いところに住むのか」という
「エレベーターの歴史」について記した本が書籍欄に載っていて
ちょっと「目ウロコ」でした

19世紀に登場した機械じかけで垂直方向に動く箱は
階段しかなかった時代の独特の場だった屋根裏や非衛生的な上層階を
富裕層の最上階やペントハウスに置き換え

それまで壮麗な階段で権威を誇示して来た君主が困ってしまう(笑)
平等主義的な性格を持つものであり

また、レバーを巧みに操作するエレベーター乗務員が
押しボタン制御によって消えたり
乗り物なのか?部屋なのか?と閉所恐怖症が発生したりと
建築や社会を変え、物語に影響を与えたという

「普段当たり前になって意識しなかったインフラに
改めて気づかせる良書である」と紹介されてますが

そもそも、この書籍欄に注意をひかれたのは
「[死刑台のエレベーター]や[摩天楼はバラ色に]などの映画
現代のCMで、どのような舞台として描かれたのかを分析する」
…との一文があったからです

その昔、甲斐さんがギャンブルについて話された際に
「死刑台のエレベーター」の中のセリフ…
「希望っていうのは信用貸しみたいなもんです
絶望っていうのはこれは現金ですよ」

…を引用なさって「こんな風に人生を換算して
人間は生きて行く」と人生をギャンブルに例えられ

「社会に出て、てめえの力を何かに賭ける
何かを勝ち取りに行くという部分は
基本的にギャンブルなのよ」と甲斐さん

「わかっちゃいるけど止められない
このどうしようもなさ」は
「ギャンブルが止められないんじゃなくて
人間が止められないんだよねぇ
最終的に人間、止められない
こういう風に行かないと、やっぱり面白くないよ」とおっしゃってます(笑)

ただ、今の「カジノ問題」
負けても面白がれる方はいざ知らず
「止められない」に取りつかれて脱け出せなくなる方のほうが
遥かに多いんじゃないかと…(汗)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする