以前に「AERA」が、テレビについての特集を組んだ際に
甲斐さんのお知り合いでいらっしゃる日テレの某プロデューサーの方など
各局の制作者の方々のインタビューをご紹介したんですが
また「AERA(No.51)」に「テレビの逆襲」なる特集が載ってました
「若年層は年々テレビをリアルタイムで見なくなった
視聴者の反発やスポンサー離れを恐れ、危険を冒さず
[どこかで見たことがある]内容をなぞるだけの番組が増えて
今、バラエティを取り巻く環境は厳しい」としつつ
「テレビ再浮上の反転攻勢の胎動を
[テレビオリジナル]を追求するバラエティの現場に見た」と記されてます
「スポーツ中継やドラマなど様々な番組の中でも
テレビでしか見られないジャンルが[バラエティ]」であり
「シャボン玉ホリデー」「8時だよ!全員集合」
「オレたちひょうきん族」「天才・たけしの元気が出るテレビ」等々
「歌やコント、ロケなどの要素を組み合わせた
判りやすく面白いコンテンツは
高齢者から子供まで幅広い層に受け入れられ
戦後日本の[文化]の柱を作って来た」
でも「今年、視聴率20%を超えたのは
SMAPの謝罪会見があった[SMAP×SMAP]や
不倫騒動のベッキーが登場した[金曜日のスマイルたちへ]などごくわずか」
「だからこそ[イッテQ]の健闘ぶりが際立つ」…というのは
「裏番組である[真田丸]にも大差をつけ
10月31日から1週間のテレビ番組内で
最も高い視聴率」を叩き出したかららしい
日テレの「視聴率3冠」達成の「推進力の一つは
[イッテQ]を中心とする日曜日のバラエティ番組群」であり
「[イッテQ]の真似は出来ない
そう舌を巻く同業者は多い」
…と絶賛された同番組の演出担当・古立さんは
「要因の一つを日テレのDNAに求めた」そうで
「日本の今のバラエティは、ざっくり言うと
[ひょうきん族]と[元気が出るテレビ]の
どちらかの流れを受け継いでいる」と古立さん
「[ダンス甲子園]など数々の企画をヒットさせた[元気が…]は
徹底的にリハーサルをして作り込んだ[全員集合]とは対極にある
ドキュメンタリー性の強いバラエティ像を作り上げた
その[元気が…]のディレクターが後に手がけたのが
[ヒッチハイクでユーラシア横断]や
[懸賞だけで人は生活できるのか]など
伝説的な企画を数多く生み出した[進め!電波少年]」で
古立さんは「入社早々、この番組に関わり
無名の歌手とロシアの川べりで作った曲がオリコンチャートを駆け上がるなど
テレビ番組がスターを作り上げていくダイナミズムを目の当たりにして来た
25分足らずの番組で、7分程度の1コーナーに
80時間くらいの映像素材を準備していた
[すると]や[走ること3時間]というテロップを入れて
VTRを圧縮する手法が生まれたのも[電波少年]からです」
…と振り返っておられますが
そういえば、甲斐さんが出演なさったことありましたよね?
松村邦洋さん繋がりだったのか(笑)
「進ぬ…」だったのか定かではないんだけど
関西人には判る「パルナス」のCMのごとき(笑)
「首」だけの「どアップ」映像が印象に残ってマス(笑)
ドキュメンタリー好きな方だから、こういうロードムービー風バラエティに
興味がおありだったのかなと思う一方で
「ひょうきん族」の映像を大事に持っておられるみたいだし…(笑)
そのフジテレビは、2004〜10年まで「視聴率3冠」に輝いていたのが
「今や視聴率競争では4番手の地位まで落ちた
バラエティ番組でも日テレの後塵を拝し
2ケタを取る番組すらマレだ」と…(汗)
「そんな中、実に7つものバラエティ番組作りに関わっている」木月さんは
「毎分視聴率で勝負せざるを得ない今のテレビ業界だと
オチの部分で初めて面白いと認識されるコントは
毎分グラフが上がりにくいからやりづらい」
ただ「[ごっつええ感じ]や[やるならやらねば]など
もの作りがしっかりしている、作り込まれたバラエティ」に惹かれ
「フジテレビという会社のDNAをはっきり意識している」んだとか…
「入社後からADとして、ディレクターとして、4年半携わり
最終回の演出も担当した[笑っていいとも]が学校だった」と木月さん
…って、某小須田さん(笑)が手がけられた番組をご覧になって
フジに入社され、小須田さんと同じく「いいとも」のADから
テレビマン人生を始められたんだなあ
…と、思いながら読み進めると
今は「スカッとジャパン」を担当なさっているらしく
「フジのお家芸でもある作り込んだコメディを
毎分視聴率が問われるゴールデンで、どう実現させるか」に挑戦するにあたり
「必ず最後にスカッとしますという期待感を持たせた枠組みがあれば
出来るんじゃないかとひらめきました」
「悪役の面白さを見せたい
悪役を演じるのが楽しいという俳優さんは沢山いるんです
[イヤミ課長]などのヒットキャラクターも誕生し
[変なおじさん]や[バカ殿様]のようなバラエティ発の
子供にウケるキャラクターを作れたことは嬉しかったですね
見かけの世帯視聴率を取るために
高視聴率年齢層だけを意識することは避けたいですね」と話されてます
ただ「フジテレビはなぜ凋落したのか」の著者で
元フジテレビ勤務の吉野教授は
「長引く不況や[3.11]の影響で社会不安が高まり
バブル期のような[洗練されて都会っぽい]フジブランドと世間のズレが拡大し
そのズレを解消するための世代交代が進んでいない」と分析
「良くも悪くも出演者と[ウェット]な関係を築く社風は
社内の上下関係の濃密さにも繋がり
ドライな人事刷新が出来なくなったとの指摘や
過去の成功体験にとらわれ
王道を行くようなベタな企画を通すエネルギーがないという声もある」らしい
「だが、時代は回る」と吉野教授
「今は王者の日テレだが、複数のテレビ制作者が
日テレ流の視聴率の取り方…例えば、出演者の情報を隠して
[ながら]視聴者の興味を引く手法は[鼻につく]と評価する
[視聴率を取るための技術に特化している番組が多い]という
印象を受ける制作者も少なくない
バラエティは、コントからドキュメンタリー、ひな壇と
形を変えて生き延びて来た
全てをやりつくした既視感という荒野の中で
現場の制作者たちは、次の一手を窺っている」と結ばれてます
「ロックとお笑いは、今を切り取るという意味で同じ」なら
常に変化し、進化し、新陳代謝をよくして行かなければ
存在理由がなくなるということでしょうね?
甲斐さんのお知り合いでいらっしゃる日テレの某プロデューサーの方など
各局の制作者の方々のインタビューをご紹介したんですが
また「AERA(No.51)」に「テレビの逆襲」なる特集が載ってました
「若年層は年々テレビをリアルタイムで見なくなった
視聴者の反発やスポンサー離れを恐れ、危険を冒さず
[どこかで見たことがある]内容をなぞるだけの番組が増えて
今、バラエティを取り巻く環境は厳しい」としつつ
「テレビ再浮上の反転攻勢の胎動を
[テレビオリジナル]を追求するバラエティの現場に見た」と記されてます
「スポーツ中継やドラマなど様々な番組の中でも
テレビでしか見られないジャンルが[バラエティ]」であり
「シャボン玉ホリデー」「8時だよ!全員集合」
「オレたちひょうきん族」「天才・たけしの元気が出るテレビ」等々
「歌やコント、ロケなどの要素を組み合わせた
判りやすく面白いコンテンツは
高齢者から子供まで幅広い層に受け入れられ
戦後日本の[文化]の柱を作って来た」
でも「今年、視聴率20%を超えたのは
SMAPの謝罪会見があった[SMAP×SMAP]や
不倫騒動のベッキーが登場した[金曜日のスマイルたちへ]などごくわずか」
「だからこそ[イッテQ]の健闘ぶりが際立つ」…というのは
「裏番組である[真田丸]にも大差をつけ
10月31日から1週間のテレビ番組内で
最も高い視聴率」を叩き出したかららしい
日テレの「視聴率3冠」達成の「推進力の一つは
[イッテQ]を中心とする日曜日のバラエティ番組群」であり
「[イッテQ]の真似は出来ない
そう舌を巻く同業者は多い」
…と絶賛された同番組の演出担当・古立さんは
「要因の一つを日テレのDNAに求めた」そうで
「日本の今のバラエティは、ざっくり言うと
[ひょうきん族]と[元気が出るテレビ]の
どちらかの流れを受け継いでいる」と古立さん
「[ダンス甲子園]など数々の企画をヒットさせた[元気が…]は
徹底的にリハーサルをして作り込んだ[全員集合]とは対極にある
ドキュメンタリー性の強いバラエティ像を作り上げた
その[元気が…]のディレクターが後に手がけたのが
[ヒッチハイクでユーラシア横断]や
[懸賞だけで人は生活できるのか]など
伝説的な企画を数多く生み出した[進め!電波少年]」で
古立さんは「入社早々、この番組に関わり
無名の歌手とロシアの川べりで作った曲がオリコンチャートを駆け上がるなど
テレビ番組がスターを作り上げていくダイナミズムを目の当たりにして来た
25分足らずの番組で、7分程度の1コーナーに
80時間くらいの映像素材を準備していた
[すると]や[走ること3時間]というテロップを入れて
VTRを圧縮する手法が生まれたのも[電波少年]からです」
…と振り返っておられますが
そういえば、甲斐さんが出演なさったことありましたよね?
松村邦洋さん繋がりだったのか(笑)
「進ぬ…」だったのか定かではないんだけど
関西人には判る「パルナス」のCMのごとき(笑)
「首」だけの「どアップ」映像が印象に残ってマス(笑)
ドキュメンタリー好きな方だから、こういうロードムービー風バラエティに
興味がおありだったのかなと思う一方で
「ひょうきん族」の映像を大事に持っておられるみたいだし…(笑)
そのフジテレビは、2004〜10年まで「視聴率3冠」に輝いていたのが
「今や視聴率競争では4番手の地位まで落ちた
バラエティ番組でも日テレの後塵を拝し
2ケタを取る番組すらマレだ」と…(汗)
「そんな中、実に7つものバラエティ番組作りに関わっている」木月さんは
「毎分視聴率で勝負せざるを得ない今のテレビ業界だと
オチの部分で初めて面白いと認識されるコントは
毎分グラフが上がりにくいからやりづらい」
ただ「[ごっつええ感じ]や[やるならやらねば]など
もの作りがしっかりしている、作り込まれたバラエティ」に惹かれ
「フジテレビという会社のDNAをはっきり意識している」んだとか…
「入社後からADとして、ディレクターとして、4年半携わり
最終回の演出も担当した[笑っていいとも]が学校だった」と木月さん
…って、某小須田さん(笑)が手がけられた番組をご覧になって
フジに入社され、小須田さんと同じく「いいとも」のADから
テレビマン人生を始められたんだなあ
…と、思いながら読み進めると
今は「スカッとジャパン」を担当なさっているらしく
「フジのお家芸でもある作り込んだコメディを
毎分視聴率が問われるゴールデンで、どう実現させるか」に挑戦するにあたり
「必ず最後にスカッとしますという期待感を持たせた枠組みがあれば
出来るんじゃないかとひらめきました」
「悪役の面白さを見せたい
悪役を演じるのが楽しいという俳優さんは沢山いるんです
[イヤミ課長]などのヒットキャラクターも誕生し
[変なおじさん]や[バカ殿様]のようなバラエティ発の
子供にウケるキャラクターを作れたことは嬉しかったですね
見かけの世帯視聴率を取るために
高視聴率年齢層だけを意識することは避けたいですね」と話されてます
ただ「フジテレビはなぜ凋落したのか」の著者で
元フジテレビ勤務の吉野教授は
「長引く不況や[3.11]の影響で社会不安が高まり
バブル期のような[洗練されて都会っぽい]フジブランドと世間のズレが拡大し
そのズレを解消するための世代交代が進んでいない」と分析
「良くも悪くも出演者と[ウェット]な関係を築く社風は
社内の上下関係の濃密さにも繋がり
ドライな人事刷新が出来なくなったとの指摘や
過去の成功体験にとらわれ
王道を行くようなベタな企画を通すエネルギーがないという声もある」らしい
「だが、時代は回る」と吉野教授
「今は王者の日テレだが、複数のテレビ制作者が
日テレ流の視聴率の取り方…例えば、出演者の情報を隠して
[ながら]視聴者の興味を引く手法は[鼻につく]と評価する
[視聴率を取るための技術に特化している番組が多い]という
印象を受ける制作者も少なくない
バラエティは、コントからドキュメンタリー、ひな壇と
形を変えて生き延びて来た
全てをやりつくした既視感という荒野の中で
現場の制作者たちは、次の一手を窺っている」と結ばれてます
「ロックとお笑いは、今を切り取るという意味で同じ」なら
常に変化し、進化し、新陳代謝をよくして行かなければ
存在理由がなくなるということでしょうね?