前回は「シビレる言葉」中心に進めるつもりが
記事の内容の方に力が入ってしまい(苦笑)
それなら創刊号から書けば良かったかなあと思いつつ
次の1982年10月号に進めて参ります
…が、サクサクとは行かないかも?(笑)
で、この号の表紙には「ヤツがたとえ道をはずれたとしても救ってやらねば
だって家族なんだからね」という
スプリングスティーンの言葉が載っていて
これは、アルバム「ネブラスカ」に関しての発言かと思われますが
その10年後のインタビューで甲斐さんが
「ネブラスカ」に収録されている「ハイウェイ・パトロールマン」について
警察官の兄が、人を傷つけて逃げる弟を追いかけ
「カナダ領に逃げ去った瞬間に車を停めて、じっとその後ろ姿を見て
それで自分の家に戻っていくのよ
あれ、凄くわかる」と話され
「仮に自分の娘が傷つけられるってことがあったとしたら
確実に報復は考えるね、そういう人間です、俺は
でも、血が濃いっていうのは
そういう抜き差しならない状況の時に
世間一般で決められてるルール、法律か
自分自身のモラル、いわゆる掟か
どっちを信じるって言ったら、俺は掟を信じる」とおっしゃってます
翌月のVol.12には、甲斐さんがその
「スプちゃんの(使った)スタジオを見に行っちゃお♪」と
「甲斐よしひろ史上最大の軽さ」を披露された(笑)
パワーステーションのエンジニア・ボブ・クリアマウンテンの言葉
「KAIの仕事はステキだった
彼がやりたいといえば、ボクはOKだ」が掲げられ
機関紙の内容も甲斐バンドがレコーディングのために渡米した際の様子を
田家秀樹さんが綴られたものが掲載されてます
さらに翌月には「いいモノを創るための時間をくれよ」という
かの有名な甲斐さんご自身の言葉が…
…という訳で、ツアー休止が立て続き
甲斐バンドの転換期でもあったこの時期
BEATNIK紙上では、ニューヨーク・レポを挟んで
甲斐バンドの全曲アンケートを2回に分けて実施♪
マスコミ関係者や著名人、それにもちろん一般の甲斐バンドファンの方が
過去8年間の曲の中から、各々のベスト15を選び
その結果について考察しようという企画らしい
田家秀樹さんと亀和田武さんの対談形式で「傾向」が語られていて
田家さんは「初期の曲が割りときちんと押さえられてる」と話され
亀和田さんは、ベスト15の選び方には「自分の好きな15曲」と
「甲斐バンドの歴史の中での代表曲」という
2通りの選び方があったんじゃないか?と…
「今現在も(少し前までも含め)ライブで取り上げられてる曲」が強く
一方で「1票も入ってない曲が20曲」あり
例えば、シングルカットされた「暁の終列車(B面フィンガー)」や
「ジャンキーズ…」と「陽の訪れのように」
また「マリーへの伝言」と「涙の十番街」など
比較的新しい曲が苦戦しているみたいで
やはり、ライブで何回も歌われている曲は、アレンジが変わり
自然に曲としての重みや輝き、風格が備わって来るからではないか?と
「ずっとステージのアタマだったきんぽうげ」や
「シングルになってない最後の夜汽車や100万$ナイト」が
上位に来ていることを挙げられてるんだけど
確かに、ディスクガレージやサンデーフォーク、FOBなど
各イベンター代表者の皆さんは
ほとんどが、そのままセトリになりそうな選曲になっておられます(笑)
あっ、ちなみにマスコミ関係者の方々のベスト5は
ポップコーン、翼あるもの、安奈
破れたハート
同率で、テレ・ノイ、氷のくちびる、漂泊者…です♪
また、順位をつけて選曲なさった方と
とにかく15曲選びましたという方がおられたらしく(笑)
「もし順位だとしたら、鶴瓶氏なんかは面白いなあって思うね」と田家さん
…で、鶴瓶師匠のベスト3を見てみると
トップは吟遊詩人、2位はバス通り、3位が噂…って
去年のビルボード・ライブをご覧になっていたら
さぞかし喜ばれたんじゃないかと…(笑)
ちなみに、噂と15位の昨日鳴る鐘の音は
鶴瓶師匠だけが選ばれたようです
お二人は「テレビ側の人間」である鶴瓶師匠が
「噂」を上位に入れられたことについて
「やっぱり甲斐バンドとの連帯感がどこであるかってこと」とか
「そうだ、そうだと思わず膝を叩いたんだろうね」とおっしゃったり
他の1票だけの曲にも注目され
その1票を投じた方の好みや性格が判ると興味が尽きないご様子(笑)
カメラマンの中村ねこさんの「ゆきずりの風」もそうだけど
「ガラスの動物園のテーマ」を選ばれた女性編集者の方の心理には
ボクも「何故インストなの?」と心惹かれますね(笑)
…って、曲名を省略したり
イッパシの甲斐フリークみたいなコトを言ってますが(笑)
亀和田さんによると、このアンケートそのものが
「ファン同士の隠微な楽しみ(笑)
共通の知識を持ってることが前提になってないとわかんない」そうだし
それなりには判ってるつもりですので
何卒、ご容赦くださいねm(__)m
ともあれ、甲斐バンドの元マネージャー・武石輝代さんが
薔薇色の人生、黒い夏、風が唄った日
そばかすの天使やバランタインの日々など
彼らと共に戦っておられた頃の曲だけでなく
HERO、安奈、漂泊者などライブの王道曲を選曲なさってたり
アマチュア時代の恩人でいらっしゃる岸川均さんが
バス通り、マドモアゼル・ブルース、ポップコーン…
かりそめの…や、吟遊詩人の唄…といった
当時から甲斐さんが歌っておられた曲を上位に挙げられる一方で
感触、スローなブギに…、そして地下室のメロディを選ばれていたりして
事務所独立後やデビュー後、関係が変わられてからも
アルバムやライブで聴き続けておられたことが窺えます
小林よしのりさんは、1位が漂泊者、2位に破れたハート
3位はHERO…と正攻法の選曲…と思いきや
8位に「悪いうわさ~ダニーボーイに…」のメドレーが…(笑)
この「ズル(笑)」を早速マネなさったという亀和田さんは
順位をつけずに選ばれたそうだけど
「好きな曲は?」と訊かれたら
昨日のように、ちんぴら、最後の夜汽車…と
多分この順番で答えるだろうと話され
曲の並べ方にも何らかの意味と必然性があるのでは?とおっしゃってます
「昨日のように」は、オリジナルではなく
「サーカス&サーカス」に収録されている方がお好きらしく
それは「…静かにねという甲斐よしひろの語りが
なんともいえず可愛くてね(笑)
ちょっとマゾヒスティックなくらい切ない雰囲気をたたえた詩には
本当にマイッた」って話されてるんだけど
「唇を噛んで、寂しさに必死で堪えている少年の潔癖さ
これが甲斐バンドの真骨頂なのだと思う」男性ファンは
「そんなに多くはないんじゃない?(笑)」と奧さん
当時、自分が選んだ曲も順番も忘れてしまってるくせに(笑)
亀和田さんが、さんざん悩まれた末に
一番最後に選ばれたのが「思春期」と知って
「ああ、同病患者なんだ(笑)」と実感したことは覚えてるんだとか…(失礼!)
余談ですが、亀和田さんに「誘惑」と「サーカス&サーカス」という
甲斐バンド菌(笑)をもたらされたのは
「ヤングギター」の編集者でいらした小松明美さんで
この方は、井出情児さんが甲斐バンドを撮られるようになった
きっかけにも関わっておられるそうです
記事の内容の方に力が入ってしまい(苦笑)
それなら創刊号から書けば良かったかなあと思いつつ
次の1982年10月号に進めて参ります
…が、サクサクとは行かないかも?(笑)
で、この号の表紙には「ヤツがたとえ道をはずれたとしても救ってやらねば
だって家族なんだからね」という
スプリングスティーンの言葉が載っていて
これは、アルバム「ネブラスカ」に関しての発言かと思われますが
その10年後のインタビューで甲斐さんが
「ネブラスカ」に収録されている「ハイウェイ・パトロールマン」について
警察官の兄が、人を傷つけて逃げる弟を追いかけ
「カナダ領に逃げ去った瞬間に車を停めて、じっとその後ろ姿を見て
それで自分の家に戻っていくのよ
あれ、凄くわかる」と話され
「仮に自分の娘が傷つけられるってことがあったとしたら
確実に報復は考えるね、そういう人間です、俺は
でも、血が濃いっていうのは
そういう抜き差しならない状況の時に
世間一般で決められてるルール、法律か
自分自身のモラル、いわゆる掟か
どっちを信じるって言ったら、俺は掟を信じる」とおっしゃってます
翌月のVol.12には、甲斐さんがその
「スプちゃんの(使った)スタジオを見に行っちゃお♪」と
「甲斐よしひろ史上最大の軽さ」を披露された(笑)
パワーステーションのエンジニア・ボブ・クリアマウンテンの言葉
「KAIの仕事はステキだった
彼がやりたいといえば、ボクはOKだ」が掲げられ
機関紙の内容も甲斐バンドがレコーディングのために渡米した際の様子を
田家秀樹さんが綴られたものが掲載されてます
さらに翌月には「いいモノを創るための時間をくれよ」という
かの有名な甲斐さんご自身の言葉が…
…という訳で、ツアー休止が立て続き
甲斐バンドの転換期でもあったこの時期
BEATNIK紙上では、ニューヨーク・レポを挟んで
甲斐バンドの全曲アンケートを2回に分けて実施♪
マスコミ関係者や著名人、それにもちろん一般の甲斐バンドファンの方が
過去8年間の曲の中から、各々のベスト15を選び
その結果について考察しようという企画らしい
田家秀樹さんと亀和田武さんの対談形式で「傾向」が語られていて
田家さんは「初期の曲が割りときちんと押さえられてる」と話され
亀和田さんは、ベスト15の選び方には「自分の好きな15曲」と
「甲斐バンドの歴史の中での代表曲」という
2通りの選び方があったんじゃないか?と…
「今現在も(少し前までも含め)ライブで取り上げられてる曲」が強く
一方で「1票も入ってない曲が20曲」あり
例えば、シングルカットされた「暁の終列車(B面フィンガー)」や
「ジャンキーズ…」と「陽の訪れのように」
また「マリーへの伝言」と「涙の十番街」など
比較的新しい曲が苦戦しているみたいで
やはり、ライブで何回も歌われている曲は、アレンジが変わり
自然に曲としての重みや輝き、風格が備わって来るからではないか?と
「ずっとステージのアタマだったきんぽうげ」や
「シングルになってない最後の夜汽車や100万$ナイト」が
上位に来ていることを挙げられてるんだけど
確かに、ディスクガレージやサンデーフォーク、FOBなど
各イベンター代表者の皆さんは
ほとんどが、そのままセトリになりそうな選曲になっておられます(笑)
あっ、ちなみにマスコミ関係者の方々のベスト5は
ポップコーン、翼あるもの、安奈
破れたハート
同率で、テレ・ノイ、氷のくちびる、漂泊者…です♪
また、順位をつけて選曲なさった方と
とにかく15曲選びましたという方がおられたらしく(笑)
「もし順位だとしたら、鶴瓶氏なんかは面白いなあって思うね」と田家さん
…で、鶴瓶師匠のベスト3を見てみると
トップは吟遊詩人、2位はバス通り、3位が噂…って
去年のビルボード・ライブをご覧になっていたら
さぞかし喜ばれたんじゃないかと…(笑)
ちなみに、噂と15位の昨日鳴る鐘の音は
鶴瓶師匠だけが選ばれたようです
お二人は「テレビ側の人間」である鶴瓶師匠が
「噂」を上位に入れられたことについて
「やっぱり甲斐バンドとの連帯感がどこであるかってこと」とか
「そうだ、そうだと思わず膝を叩いたんだろうね」とおっしゃったり
他の1票だけの曲にも注目され
その1票を投じた方の好みや性格が判ると興味が尽きないご様子(笑)
カメラマンの中村ねこさんの「ゆきずりの風」もそうだけど
「ガラスの動物園のテーマ」を選ばれた女性編集者の方の心理には
ボクも「何故インストなの?」と心惹かれますね(笑)
…って、曲名を省略したり
イッパシの甲斐フリークみたいなコトを言ってますが(笑)
亀和田さんによると、このアンケートそのものが
「ファン同士の隠微な楽しみ(笑)
共通の知識を持ってることが前提になってないとわかんない」そうだし
それなりには判ってるつもりですので
何卒、ご容赦くださいねm(__)m
ともあれ、甲斐バンドの元マネージャー・武石輝代さんが
薔薇色の人生、黒い夏、風が唄った日
そばかすの天使やバランタインの日々など
彼らと共に戦っておられた頃の曲だけでなく
HERO、安奈、漂泊者などライブの王道曲を選曲なさってたり
アマチュア時代の恩人でいらっしゃる岸川均さんが
バス通り、マドモアゼル・ブルース、ポップコーン…
かりそめの…や、吟遊詩人の唄…といった
当時から甲斐さんが歌っておられた曲を上位に挙げられる一方で
感触、スローなブギに…、そして地下室のメロディを選ばれていたりして
事務所独立後やデビュー後、関係が変わられてからも
アルバムやライブで聴き続けておられたことが窺えます
小林よしのりさんは、1位が漂泊者、2位に破れたハート
3位はHERO…と正攻法の選曲…と思いきや
8位に「悪いうわさ~ダニーボーイに…」のメドレーが…(笑)
この「ズル(笑)」を早速マネなさったという亀和田さんは
順位をつけずに選ばれたそうだけど
「好きな曲は?」と訊かれたら
昨日のように、ちんぴら、最後の夜汽車…と
多分この順番で答えるだろうと話され
曲の並べ方にも何らかの意味と必然性があるのでは?とおっしゃってます
「昨日のように」は、オリジナルではなく
「サーカス&サーカス」に収録されている方がお好きらしく
それは「…静かにねという甲斐よしひろの語りが
なんともいえず可愛くてね(笑)
ちょっとマゾヒスティックなくらい切ない雰囲気をたたえた詩には
本当にマイッた」って話されてるんだけど
「唇を噛んで、寂しさに必死で堪えている少年の潔癖さ
これが甲斐バンドの真骨頂なのだと思う」男性ファンは
「そんなに多くはないんじゃない?(笑)」と奧さん
当時、自分が選んだ曲も順番も忘れてしまってるくせに(笑)
亀和田さんが、さんざん悩まれた末に
一番最後に選ばれたのが「思春期」と知って
「ああ、同病患者なんだ(笑)」と実感したことは覚えてるんだとか…(失礼!)
余談ですが、亀和田さんに「誘惑」と「サーカス&サーカス」という
甲斐バンド菌(笑)をもたらされたのは
「ヤングギター」の編集者でいらした小松明美さんで
この方は、井出情児さんが甲斐バンドを撮られるようになった
きっかけにも関わっておられるそうです