NOHEA 'ILIO

僭越ながら、屋号犬神屋を名乗らさせていただいております。
19年春、ホノルルからラスベガスに転居してまいりました。

護り猫

2010年02月15日 | Weblog
去年の十月初旬、不慮の事故により、重篤状態に陥った
子ちびの愛猫。
「小白珠姫(こしらたまひめ)」

獣医師さんが匙を投げたところを、子ちびの献身的な看護と介護で一命をとりとめ
尻尾を失いながらも、月の末にはドラマティックな快復をみせてくれました。
食べたり飲んだり、じゃれたり鳴いたり遊んだり。
手当ての甲斐あって、ふつうの若猫の暮らしを取り戻してくれたことに、家族一同、安堵を覚えたものでした。

子ちびは、ほんとに頑張りました。
子ちびは、絶対に諦めたりはしませんでした。
親の欲目で見ても、その行いは、ナイチンゲール賞に値するくらい。
子ちび偉い。
子ちび凄い。
投薬も検温も、患部の消毒も、包帯の巻き換えも。
なんだかほんとにいっぱしの、プチ獣医さんみたいでした。
年端がまだまだ足りぬので、非業違法の無免許ヤミ獣医だけれども。

プレヴァレンタインデーの穏やかな一日に。
姫君は、ヤミ獣医の腕の中に抱かれたまま、静かに息を引き取って逝きました。
子ちびが、その出生にも立会い、我が家で育った、水色の瞳の小さい仔猫。
重症を負ったときも、子ちびに鳴いて救助を求め
最後のときも、鳴いて子ちびを呼びました。

子ちびは新しい土盛りに、ヴァレンタインデーの赤い薔薇の花束毟って
かすみ草と一緒に飾り付けて、姫君らしく、華やかにおくりたかったようです。
ですから。
日本より、時差で一日遅れのLOVEの日2010。
愛の花束は、小さなお墓の香華となりました。
愛といえば、これも確かに愛。
土の上の赤い花びら、彩り綺麗なハートに見える。

姫君。
今は安らかに。
これからは、愛情深い、子ちびの前途の護り猫。
母さんはこのまま
「足音たてないでソッと忍び歩く、夜目の利く宵っ張り」のまま暮らします。
眠くなったらどこでも寝そべって、ゴロゴロゴロゴロ…喉鳴らしながら日向ぼっこして暮らします。



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2 コメント

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またね (lumi)
2010-02-16 18:23:10
猫さんやお犬さまが死んでしまうのはとても悲しいですよね。最近友人の家の20歳!の猫さんが亡くなりまして、みな号泣。
お骨がさらさらときれいでこれまた号泣。
今までほんとにありがとうって思いました。
きっとあちらで小白珠姫と仲良くさせていただいていると思います。

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lumiちゃんありがとぉ~! (まま姐やん)
2010-02-17 11:16:29
20歳?すごい御長寿!姐やんびっくり。それほど長生きできるほど、飼い主さんのケアが行き届いていた結果だと思います。泣かないはずないわよね。そんなに長く傍にいた猫ちゃんなら。
猫だって、それだけ愛情を享けたなら
護り猫になるもんだと、姐やん信じて生きていくぅ~!
小白珠姫ちゃん、女子らしいおとなしやかな別嬪さんでありました。今頃は白いエンジェル。きっときっと。
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