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マカくんから
猛暑お見舞い申し上げます。
暑苦しい画像で恐縮です。
酷暑。猛暑。凄夏。
という言葉。
日本に住まっていた頃は、耳にしたことが無かったです。
盛夏。
という、ごくふつうの、当たり前の夏が、私の日本の夏でした。
(※ここから、タイムトリップが始まります)
蝉が鳴きだす前に、早起きして児童公園にラジオ体操行って、スタンプ押してもらうんだ。
ひまわり絵日記描いたなら冷えたラムネをごくごく飲もう。
あっ、痛い。冷たいの一気に飲んだら、右目の奥がキーン!と痛い。
これは、脳みそ凍ってきちゃったぞイタタタタッ…!
良かった。もう治った。
さあ!虫取り網引っつかんだら、友達誘って、さっそく虫捕りに行こう虫捕りに。
そうだそうだ。日射病防止に、麦藁帽子は欠かせない。
気がつけば、もうすぐお昼。
タカタカ走って、家までまっしぐらに駆け戻る。
ミョウガの薬味でひやむぎ啜って、とうもろこし齧ったら、寝冷えしないようにお腹にタオルケット巻いて、すやすやお昼寝、くーすかお昼寝。
ほら、しゃりり~ん!涼しい音がするでしょう。お父さんのお友達のお土産、南部鉄器の風鈴の揺れる音。
目が覚めた。
池の小さなアマガエルがぴょん!と跳ねて逃げて、真っ赤な鶏頭の花のまわり、大きいくまんばちが、ぶんぶん飛び回ってる夢見たの。
起きてみたらほっぺたに、畳の目のあとついていて寝汗いっぱい。
アセモにならないように、濡れタオル絞って拭いて、パタパタ全身、まだ赤ちゃんの妹の使ってる、シッカロールをはたいておこう。
カイカイカイ。ブヨに刺された。キンカン塗ると、なんだかツンとして臭いし、掻き傷に染みて、ものすっごく痛いけど、ここは泣いたりしないんだ。
ばあちゃん、もう焚いとこよ蚊取り線香。
大丈夫、お姉ちゃんもう、マッチ擦って、ちゃんと自分で火ぃ点けられるから。
お父さんお帰りなさい。今日のお土産何でしょう?
あい、宿題もやったお手伝いもした。悪戯して、赤ちゃん泣かせたりしなかった。
お父さんの晩酌にビール注いで泡舐めてみて怒られて。なんで大人は、こんな苦いの飲むんだろう?
お父さん今日の枝豆は、お姉ちゃん枝から毟るの、ばあちゃんとお母さんのお手伝いしたんだよ。
もうそろそろお盆が近いから、のんのんさんのところにホオズキぶら下げたり、茄子や胡瓜に爪楊枝で四本足刺して、これに乗っておっきいじいちゃんもおっきいばあちゃんも帰ってくんのでしょ?
お盆提灯、くるくる回るの、色がいろいろとっても綺麗。
湯上りさっぱり。
お母さん、お姉ちゃんカルピスいらないから、代わりに桃剥いて。
切子小鉢に蜜豆わけるのは、ちゃんとお手伝いする。
お姉ちゃん、缶詰みかん好きだから、いっぱい大盛り。へへ、いいでしょう?
お父さん、明日のお迎えの盆火、お姉ちゃんが焚き木組みするから、花火買いに連れて行ってね。
へび花火とねずみ花火と、線香花火にナイアガラ。
お墓参りに行くときは、お姉ちゃんの係りはポットにほうじ茶詰めるのと、お線香とマッチと古新聞紙持ってくこと。
お墓の石に、頭から水かけちゃだめなんだって、ばあちゃん言ってるよ。
おっきいじいちゃんや、おっきいばあちゃん、御先祖様のお顔(墓石)拭くときは、雑巾使っちゃいけないってさ。新しいタオルじゃなきゃって。
そうなの、お姉ちゃんおりこうなの。ばあちゃんにそう言われたの。
青竹の花立て、坂道の石屋さんとこに売ってるから、それ買ってくるからお金ちょうだい。
おつりで、冷たいの買ってきてもい~い?そうあのメロンのシャーベットのやつ。スイカ味のも好きなんだけどね。
ほいでは行ってきます。
お使いに行ってきます。
握手です。指きりげんまんです。敬礼です。
これは、お出かけ前や、行ってらっしゃいのお見送りのときの、お姉ちゃんが必ず行わねばならない家族儀礼です。
ご心配なく。
車道は、右見て左見てもう一回右を見て。
お母さんお母さん。
お母さんの田舎のじいちゃん、お土産にカブトムシと蛍と鈴虫獲ってきてくれたの。
きっれいだ~、きっれいだ~。
黄色いみたいな緑みたいな不思議な色で、ぴっかんぴっかん!ゆっくり光るよ蛍って。すっごいねぇ~!
田舎に行くと、庭石んとこに、ちろちろってトカゲが出てきて、ひっくり返ったら、お腹の色が真っ赤でまだらで怖かったぁ~。
あっそうだお父さんっ!
寝る前に、黄色いぺこぺこってするやつで、お姉ちゃんのビニールプール膨らましておいてよ。
お姉ちゃん、明日お庭で、面かぶりクロールの練習しなくちゃいけないんだから~♪
暑熱に浮かされ
すっかり、子供返りした夜です。
お父さんと一緒に行った公民プール。
フェンス越しに買い喰いした、味噌おでんと焼きそばの味まで、そっくり色褪せず、いまだ鮮明に覚えている娘です。
納涼。
花火大会。
ふるさとの、夏祭りも始まった頃。
お化け屋敷巡りも懐かしい。
土用波の海で流されて、危うく溺れかけて助かって。
あっち側の岸に、無情に引っ張られて行こうとするのを、ここぞと総力挙げて、こっち側の岸に押し戻してくれた、おっきいじいちゃん、おっきいばあちゃん。
あんとき、助けてくれてありがとう。
深奥より、感謝込めて
暑中お見舞い申し上げます。
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猛暑お見舞い申し上げます。
暑苦しい画像で恐縮です。
酷暑。猛暑。凄夏。
という言葉。
日本に住まっていた頃は、耳にしたことが無かったです。
盛夏。
という、ごくふつうの、当たり前の夏が、私の日本の夏でした。
(※ここから、タイムトリップが始まります)
蝉が鳴きだす前に、早起きして児童公園にラジオ体操行って、スタンプ押してもらうんだ。
ひまわり絵日記描いたなら冷えたラムネをごくごく飲もう。
あっ、痛い。冷たいの一気に飲んだら、右目の奥がキーン!と痛い。
これは、脳みそ凍ってきちゃったぞイタタタタッ…!
良かった。もう治った。
さあ!虫取り網引っつかんだら、友達誘って、さっそく虫捕りに行こう虫捕りに。
そうだそうだ。日射病防止に、麦藁帽子は欠かせない。
気がつけば、もうすぐお昼。
タカタカ走って、家までまっしぐらに駆け戻る。
ミョウガの薬味でひやむぎ啜って、とうもろこし齧ったら、寝冷えしないようにお腹にタオルケット巻いて、すやすやお昼寝、くーすかお昼寝。
ほら、しゃりり~ん!涼しい音がするでしょう。お父さんのお友達のお土産、南部鉄器の風鈴の揺れる音。
目が覚めた。
池の小さなアマガエルがぴょん!と跳ねて逃げて、真っ赤な鶏頭の花のまわり、大きいくまんばちが、ぶんぶん飛び回ってる夢見たの。
起きてみたらほっぺたに、畳の目のあとついていて寝汗いっぱい。
アセモにならないように、濡れタオル絞って拭いて、パタパタ全身、まだ赤ちゃんの妹の使ってる、シッカロールをはたいておこう。
カイカイカイ。ブヨに刺された。キンカン塗ると、なんだかツンとして臭いし、掻き傷に染みて、ものすっごく痛いけど、ここは泣いたりしないんだ。
ばあちゃん、もう焚いとこよ蚊取り線香。
大丈夫、お姉ちゃんもう、マッチ擦って、ちゃんと自分で火ぃ点けられるから。
お父さんお帰りなさい。今日のお土産何でしょう?
あい、宿題もやったお手伝いもした。悪戯して、赤ちゃん泣かせたりしなかった。
お父さんの晩酌にビール注いで泡舐めてみて怒られて。なんで大人は、こんな苦いの飲むんだろう?
お父さん今日の枝豆は、お姉ちゃん枝から毟るの、ばあちゃんとお母さんのお手伝いしたんだよ。
もうそろそろお盆が近いから、のんのんさんのところにホオズキぶら下げたり、茄子や胡瓜に爪楊枝で四本足刺して、これに乗っておっきいじいちゃんもおっきいばあちゃんも帰ってくんのでしょ?
お盆提灯、くるくる回るの、色がいろいろとっても綺麗。
湯上りさっぱり。
お母さん、お姉ちゃんカルピスいらないから、代わりに桃剥いて。
切子小鉢に蜜豆わけるのは、ちゃんとお手伝いする。
お姉ちゃん、缶詰みかん好きだから、いっぱい大盛り。へへ、いいでしょう?
お父さん、明日のお迎えの盆火、お姉ちゃんが焚き木組みするから、花火買いに連れて行ってね。
へび花火とねずみ花火と、線香花火にナイアガラ。
お墓参りに行くときは、お姉ちゃんの係りはポットにほうじ茶詰めるのと、お線香とマッチと古新聞紙持ってくこと。
お墓の石に、頭から水かけちゃだめなんだって、ばあちゃん言ってるよ。
おっきいじいちゃんや、おっきいばあちゃん、御先祖様のお顔(墓石)拭くときは、雑巾使っちゃいけないってさ。新しいタオルじゃなきゃって。
そうなの、お姉ちゃんおりこうなの。ばあちゃんにそう言われたの。
青竹の花立て、坂道の石屋さんとこに売ってるから、それ買ってくるからお金ちょうだい。
おつりで、冷たいの買ってきてもい~い?そうあのメロンのシャーベットのやつ。スイカ味のも好きなんだけどね。
ほいでは行ってきます。
お使いに行ってきます。
握手です。指きりげんまんです。敬礼です。
これは、お出かけ前や、行ってらっしゃいのお見送りのときの、お姉ちゃんが必ず行わねばならない家族儀礼です。
ご心配なく。
車道は、右見て左見てもう一回右を見て。
お母さんお母さん。
お母さんの田舎のじいちゃん、お土産にカブトムシと蛍と鈴虫獲ってきてくれたの。
きっれいだ~、きっれいだ~。
黄色いみたいな緑みたいな不思議な色で、ぴっかんぴっかん!ゆっくり光るよ蛍って。すっごいねぇ~!
田舎に行くと、庭石んとこに、ちろちろってトカゲが出てきて、ひっくり返ったら、お腹の色が真っ赤でまだらで怖かったぁ~。
あっそうだお父さんっ!
寝る前に、黄色いぺこぺこってするやつで、お姉ちゃんのビニールプール膨らましておいてよ。
お姉ちゃん、明日お庭で、面かぶりクロールの練習しなくちゃいけないんだから~♪
暑熱に浮かされ
すっかり、子供返りした夜です。
お父さんと一緒に行った公民プール。
フェンス越しに買い喰いした、味噌おでんと焼きそばの味まで、そっくり色褪せず、いまだ鮮明に覚えている娘です。
納涼。
花火大会。
ふるさとの、夏祭りも始まった頃。
お化け屋敷巡りも懐かしい。
土用波の海で流されて、危うく溺れかけて助かって。
あっち側の岸に、無情に引っ張られて行こうとするのを、ここぞと総力挙げて、こっち側の岸に押し戻してくれた、おっきいじいちゃん、おっきいばあちゃん。
あんとき、助けてくれてありがとう。
深奥より、感謝込めて
暑中お見舞い申し上げます。